mixiユーザー(id:11340918)

2007年11月09日23:47

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これも宝の持ち腐れか

ミクシィ中間決算――増収増益だが通期業績予想は変更せず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=336038&media_id=17

佐々木俊尚氏の近著『ネット未来地図』によれば、<ミクシィが提供しているのは先進的なウェブ2.0サービスであるものの、収益としてはウェブ1.0的なバナー広告が核になっている>という意味で、英語圏のSNS大手「マイスペース」などと比較すると、マーケティングにおける潜在的なビジネスチャンスを十分に活かしきれていないようである。

確かに10百万人以上の会員を擁し、その大部分が20代の若者であり、大雑把とはいえ属性や趣味嗜好に関するプロフィールもデータとして把握している(正しいかどうかは不明だが)。
そういう意味では、もっと会員をマイニングすることで、会員を囲い込み、会員の趣味嗜好に合わせた広告をピンポイントで打ったり、特定の会員たちの間で「ブーム」を巻き起こしたりと、知恵を絞れば、色々とやれることはいくらでもありそうなもんである。

僕ならば、他にも、次のようなことをやったら面白いと思う。

1.会員専用のカードを作る:匿名会員が殆どだが、個人情報を開示することを条件に会員専用カードを提供する。個人情報の開示に抵抗する会員も多いだろうが、様々な会員向けのメリット提供を行なえば、ある程度のまとまった会員数の囲い込みが可能になる。カード会員になれば、会員の属性や趣味嗜好に加えて、購買履歴もデータとして獲得可能になり、各企業のマーケティング活動に於て極めて魅力的な対象になりうる。匿名で信頼度の低い顧客データを、一気に「使える」データに変換することが可能になる。

2.会員へのメリット提供:会員へのメリット提供の具体例としては、「ポイント」制度の導入がある。たとえば会員ページのアクセス数やコメントの数、マイミクの数等を用いて会員の「総合評価」(いわばミクシィへの貢献度合い)を行い、それに基づいてポイント提供を実施すれば、不活性な会員の活性化を図ることも可能になる。あるいは他の会員への「リスペクト」に基づき、「投げ銭」のような形で自分以外の会員に対してポイントを提供するような制度も面白い。
3.企業のマーケティング活動との連携:以上のような施策に基づき、趣味嗜好が明らかになった中核的な会員に対して、色々な企業と連携して、様々なマーケティング活動を行なう。新製品のモニター、アーティストの新しい楽曲の先行販売、アンケート等やることはいくらでもある。会員の属性や趣味嗜好、購買履歴等かなり精度の高いデータを利用できるため、各企業にとってきわめて興味深いデータを集めることが可能になるだろうし、色々な「ブーム」の火付け役をミクシィ会員にさせることもできるだろう。そうした各企業への貢献度についてもポイントで還元するようにしたら、会員への動機付けも可能になる。

他にもいくらでも商売のネタは転がっていそうである。
要するに、ミクシィは「宝の持ち腐れ」状態にあると言ってよい。
もっと本気で商売をするつもりであれば、やり方はいくらでもあるということだ。
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