今回のフィリピンへのNGO活動をとりあえず一旦終えようとしていた時、
帰りにスタッフの一人から手紙をもらった。
彼女は妊娠6ヶ月。大きなお腹のまま事務仕事をしてる。
笑顔がめちゃめちゃいいかんじの子。
その手紙にはこんなことが書かれてた。
簡単に要約すると...
『 ジョン、来てくれてありがとう。
ジョンは私達にたくさんの笑顔をプレゼントしてくれたよね。
ときどき私達は、言葉の壁によって、うまくお互いの意思を疎通できないことがあるけど、でもそれは、友情とスマイルでなんとかなるよ。だから大丈夫。
私には5歳年上の兄がいるんだ。でも、まだ小さい時に別れてしまったまま、ずっと会ってない。
それがすごく寂しいの。
でもジョンと会うとね、兄のことを思い出すんだ。
ねえ、ジョンともっと人生を分かちあいたいと思うの。
いろんなことを語り合いたい。
ねえ、聞いてくれるかな?
私の夫と会ったでしょ?
でもね、私の家族は私を認めてくれないの。
夫のことを受け入れることができないから。
でも、私は彼のことを愛してる。だから、彼のためにどんなリスクも背負いたい。
そしていつも笑顔でいれるように、彼のことを誤解しないようにがんばってる。
みんな彼のことを悪く言うんだ。
だって彼は貧乏だから。
何の資格もないし仕事もない。ちゃんとした家もないの。
でも私は彼のことを愛してるし、この愛を信じてる。
私達は今、同じ家で暮らせていない。
私はRさん(注:ソーシャルワーカー)の家でお世話になってて、彼は彼のお兄さんの家に住まわしてもらってる。
なんでかっていうとね、お金がないのもそうだし、
私達はカトリックだから、ちゃんと教会で婚姻するまで一緒に暮らすことが許されないの。
私達はまだ、役場に届けをだしただけで、教会で式をあげることができないの。
お金もないし、家族にも認められてないから...
私は多分、お腹の子を故郷の島に産みに戻ると思う。
そしてその子を家族に預けて、またここへ働きにでなくちゃならない。
このままじゃそんなことになってしまう。
私達は一緒に暮らしたい。
でも今はそれができないの。安定した所得もないし。
でも私達には夢があるんだ。
いつか一緒に暮らし、教会で結婚式をあげたいの。
それは、この子が産まれた時、
神の祝福を受けて...
ねえ、ジョンはどうなん?
ジョンの話も聞きたいな。
ジョンは私にとってかけがえのない友達で、大好きなお兄さんのような人だから...
最後に...
もしいつか、
私達が私達自身の家を持てる日がきたら、ジョンのこと、きっと招待するから、泊まっていってね!
そうそう、その時は彼女も連れてくるんだよ! 』
幸せになってね。
ただそれだけしか言えないよ。
なんの力にもなれなくてごめんね。
ほんとに、
夢がかなうといいね。
dear my sister...
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