オーディンスフィア　第一幕

セガサターンの隠れた傑作「プリンセスクラウン」の正統な続編ともいうべき作品。


見目麗しい惚れ惚れするような2Dグラフィックと、幻想的で荘厳な音楽に、プレイ５分で早くもノックアウトされてしまった。芸術的なまでに描きこまれた壮麗で美しい世界観は、非ドット絵とはいえ究極の2Dと言っていいほど魅力的な光彩を放ってる。
プリクラ同様、大きくそして躍動感のあるキャラクターをその素晴らしい２D世界で自由に動かせるというだけでも甘美な恍惚感に酔い痴れてしまえる。


物語は、プリクラ主人公グラドリエルを彷彿させる魔族の王女グウェンドリン編から始まる。
大きなマップを自由に行き来できるA・RPGをイメージしていたら、実はミッション型のアクションゲームだってんで、最初は軽く失望を覚えたが、慣れてくると別に気にならなくなった。
むしろ、拠点から戦場へ赴くウィザードリィ的な愉しみのようでもあって、これはこれで楽しい。
バトルも星３で挑めば、かなりの歯ごたえがあって、格闘ゲームのように楽しめる。グウェンドリンは２段ジャンプが滑空になるので、そこから地上へ滑空攻撃でハチの巣撃破とか気持ちいい。


あと、ACT戦闘の幕間に、舞台劇のようなイベントシーンが挿入されるのが秀逸。普段こーいうカッタルイのは真島君すっとばすだけど、コレは見入ってしまった。
何章・何幕と壮大なオベラを意識した、まるでシェイクスピア劇を想起させるような大時代的な台詞回しに力いっぱい魅了されてしまった。




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