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2005年10月07日13:53

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ケニア日記2

ケニア日記1の続きです
コメントはオリジナルを書いた
ayuさんのところにお願いします♪

今日はナイロビでのお話。
ここには1ヶ月いたから、話すことがたくさん。
長いかもしれないけど頑張って読んでください。
損はさせません。


孤児院を回ってみたあと、来る前の予想と実際の子どもたちは結構違っていた。
私の予想は、子どもたちみんな皮と骨の体して
ろくにご飯食べれない生活送ってるのかと思ってた。

だけど実際は結構元気そう。
肉もちゃんとついてるし、朝ごはん、お茶だけだけど
少なくとも昼と夜、子どもたちの食べる量は私が食べれる量よりも多かった。私もケニアにいる間中小食だったけど、3歳の子とかにまで負けるとは。どうして?

だって出る食事がみんな炭水化物なんだもん。
お米と豆とコーン。この三つがみんなの主食で唯一の食べ物。


私がした一番大きなお仕事は、その孤児院の子どもたちが食べてる食事を記録し、身長と体重を測るというもの。
4つの孤児院をまわり、普通の小学校にも行き、合計600人以上の体重身長を測った。これは結構骨折りの仕事でした。

そして測った後はデスクに向かって統計、統計。あぁ〜ちゃんと統計学覚えておけばよかったぁ〜。1年前の内容だったのでインターネットでデーターの比べ方とかまとめ方とか必死に調べ思い出し、なんとかまとめることが出来ました。

栄養の方は簡単。
だって豆と米とコーンだけだから。


結果。

半数以上の孤児院に住んでる子どもは
普通に両親と住んでる子達よりだいたい20%くらい小さい。
見かけは普通で健康そうなんだけど、身長体重が著しく下回ってた。
実際に年などを聞いてみるとびっくり。
こんなに小さいのに10歳なの??とか。
ほとんどの子が私の思っていた年齢より下回ってた。
成長してない証拠なんです。
理由はいろいろあると思う。


1.栄養不足
これが一番でかい。Nutritionの授業とってない私でも分かる。
あの子達は牛乳飲めない、フルーツ食べれない、お肉も、野菜も食べれないの。食べれたとしても3ヶ月に1回とか誰かが寄付してくれた時だけ。孤児院にこれらを買うお金は全くないらしい。孤児院にいる子の大半が2歳から15歳くらい。一番成長する、一番栄養価が必要な時期に、カルシウムもビタミンもプロテインも取れていない。。成長してないの当たり前だ。
願わくばこのプロジェクト、世界的な食料寄付団体(World Food Program)に提出される予定なので(もうされてるかも?)今までみたいな、ただおなかを満たすだけの炭水化物だけじゃなく、しっかりとした栄養価が入ってる食べ物を寄付してもらえるようにして欲しい。できるだけ早く。みんなもそう訴えておくれ。

2.HIV
だいたい孤児の15%くらいがHIV感染者。
一人、ケビンっていう超かわいい男の子がいた。(上の写真の真ん中の写真にいる、赤い服着たと男の子。)大体3、4歳くらいの身長で、人懐っこいほんとに愛らしい子。でもこの子もHIV感染者。後で実は9歳だってことが分かった。本当に小さいのに。。。。HIVウィルスのおかげで過去に2回も死にそうになり奇跡的に助かったらしい。そのおかげで体にも脳にも影響が激しいそう。彼が数年後すくすく成長していけるよう願いたい。

3.トラウマ
孤児院にいる子どもたちは両親が死んだからとかだけできてる訳じゃないんです。そういう場合親戚が引き取ってくれるはずだから。孤児院の子達はほとんど、そういう親戚、両親に拒絶され捨てられた子、愛されなかった子、必要とされなかった子達。そしてケニアでは肉体的虐待、性的虐待がとても多く、そういう場面から逃げ出してきた子、殺されかけるのを救出された子達も沢山いた。
ある女の子は母親の再婚相手に、何年も性的肉体的虐待をうけて、ある時2日間もサンドバックみたいに木につるされてるのを救出された。

一人一人がどうやって孤児院にたどり着いたのか聞いているうちに、涙が止まらなくなった。
あんなに愛くるしい笑顔の裏にこんなつらい、痛い、重い過去が隠されてると思うと本当につらかった。小さい、親のいないあの子たちにはあまりにも大きすぎる負担だと思う。

私はこの子達のために何が出来る?
どうやってこの子達の負担を軽くしてあげよう。
フルーツやお菓子をあげたら喜ぶかな?
おもちゃをあげたら楽しんでくれるかな?
どうしたら幸せにしてあげられるだろう?

こんなことずっと考えてた。
あまりにも大きな暗い過去を持つ彼らに、
幸せに育った私は何を教えてあげられるだろうってね。

なにも出来ないんだよね。
おもちゃあげても、お菓子あげても
そんな幸せ長続きしない。
私が負担を軽くしてあげるって?
誰も出来ないと思う。
彼らが自分で乗り越えなきゃいけない壁だから。
私はあの子達幸せにできない。
だって私はアメリカに帰ってしまうもの。

でもひとつだけ教えてあげられることがあった。
それは私が彼らを愛しているってこと。
鼻水とかたらして、どろんこで、お風呂はいってなくて、
汚いとか本当関係なかった。
彼らの笑顔を見ているだけで、話しているだけで、
本当にあの子達を心から愛していると思ったんだ。
できるなら一生愛してあげたいと思ったんだ。
それを伝えたくて何度も何度も抱きしめてあげた。
何度も抱きしめた。


だってあの子達今まで誰にも抱きしめられたことがないんだよ。
愛してるって、君は大切だよって、あなたを必要としている人がいるんだよって教えてあげたかった。

つたわったかな?
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