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2007年05月16日05:57

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「てんびんの詩」第2部

 知人のやってる映画会。「てんびんの詩 第2部・自立篇」。87年製作、商人向け教育映画、みたいな(なんだろ、商業高校の生徒向け?)作品。昭和大恐慌の頃、住み込み奉公しながら近江の八幡商業学校に通う少年が、実地研修に朝鮮半島を訪れる...

 モデルは、現・近江八幡の八幡商業高校と、近江兄弟社などだと思う。メンソレータムなども出て来てた。

 一風変わった作風で、戦前の在日本・朝鮮出身者の様子や、戦前の朝鮮半島の様子を紹介している。まぁ教育映画と言うことで、キレイゴトの世界(主人公達は、丁稚奉公中だけど、基本的に大商人の息子達で、恐慌の影響もあまり受けてないし。善意や努力は必ず報われる、というウツクシイ設定だし)なんだけど、それを割り引けば充分楽しめる。2時間半近い大作なのに、ちっとも退屈せずに観られた。

 韓国側の製作協力があったことからも分かるけど、戦前の朝鮮半島の描写もリアルなんだろうと思う。親日的な人、反日的な人、親日反日に関係なく親切な人。日本人側も、横暴で阿漕で朝鮮人を食い物にしようとする日本商人、逆にとても誠実な日本商人、色んな人がいてるのが、ちゃんと描かれている。

 あと、商業学校の生徒さんが、当時はエリートだったという描写も面白い。銀行経営者(頭取?)の息子も通ってる。周囲からも尊敬されて。当時の、商人の地位の高さがうかがわれる。
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