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2007年04月15日05:25

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「政治家やめます」

 図書館で勉強の合間に読了。「向いてないので政治家を辞めます」と言って、10年勤めた自民党衆院議員を自ら辞職した久野統一郎代議士(知多半島選出)の、立候補から辞任後までを描いたセミドキュメンタリー。

 代議士の息子というだけで衆院議員にならざるを得なかった普通のオジサンの苦悩を描いた作品。悩み方が人間的で、あぁ代議士も人間なんだなぁと親近感が沸く。金銭的な汚れ方、あるいは潔癖さ、イヤだイヤだと思っていながらも選挙となると燃えてしまうあり方など、いずれもかなり正直に描かれていると思う。ホントにマズイこと(がもしあれば)は避けられているんでしょうけど。

 にしても、この本の出版に協力したことで、久野氏がマズイ立場に追い込まれやしないか?と、ちょっと心配になってしまった。そう感じるくらい、かなり正直に書かれている。

 「票田のトラクター」(コミック)が、政界の泥沼を泳ぐことに生き甲斐?を感じる政治家・秘書を描いていたのに対し、本作は政界の泥沼にホトホト嫌気がさしていた政治家を描いている。公明党に対抗するために、反創価学会な主要新興宗教全部に(表面上)入信したりしてるんだから、そりゃイヤにもなるでしょう。挙げ句、党上層部が自公連立を決めたのでは「自分の人生って??」と思っても無理はないよね。

 ただ、この著者の文章が下手っぴで、せっかくの素晴らしい題材の魅力を半減させているのが難。読んでいて何度か居眠りした。
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