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2004年11月24日02:25

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innerchild 〜青ゐ鳥

本日は、かなり趣味領域の日記です。芝居、特に小劇場系に興味のない方は読み飛ばし推奨で(笑)



昨日、innerchildという劇団の「青ゐ鳥」なる芝居を見に、時事通信ホールへ行ってまいりました( http://www.innerchild-web.com/ )。

この劇団、劇団紹介の言葉を借りるなら「心理学や精神病理といった心の問題を中心テーマとしてエンターテインメントを作る」ことを主旨としていて、小生は3年前の第4回公演「パンゲア」を観劇したのですが、そのあまりの完成度の高さに「小劇場系でここまで出来る劇団があるとは!」と思わずうなってしまっていました。

今回は、それ以来の観劇。というのも、友人の役者ナイスガイ初谷( http://www.yscompany.com/~niceguy/project/ )が客演するということで、もともとその完成度に感嘆していたこともあり、これをきっかけにお邪魔してみたわけです。

驚いたのは、舞台の作り。向かい合う座席の真ん中を舞台が端から端まで貫きます。ちょうど、ファッションショーの花道みたいな。客の数を入れることよりも、自分たちの演出を優先させる姿勢に好感が持てます。そこに、ちょうど神社のしめ縄や五平、御簾のような飾りが配され、そして役者は全身白の衣装で登場。

内容については劇団のサイトを見ていただくとして詳述はしませんが、邪馬台国と現代の物語がリンクした、重厚且つ深遠なシナリオで、正直、伏線の張り方や時系列の理解を含めて、難解であるのは否めませんが、オーソドックスながらも完成された照明&音響や、一風変わった見せ方をした映像と、演出面での充実がなんとかギリギリのところで、観客を付いてこさせます。

ちなみに、「実は神主」としても、一応日本の神話を嗜む程度には身につけているものですから、その視点からも、主宰小手氏の作品上での解釈に興味がもてました。

正直、前回パンゲアほどのインパクトはなかったのですが、それでも十分に満足させられる内容でした。心理学をエンターテイメントに昇華する、その難しさは並大抵のものではないと思いますが、主宰の小手伸也氏には、今後もぜひ良質な作品を作りつづけてほしいです。
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