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2007年04月01日07:43

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本州横断

4月1日はエイプリルフール。嘘をついても良い日……というと多大な誤解があるわけですが、まぁ日本においてはネタやジョークを大々的にかます日でして、ネットでも、Yahoo!は必ずなにかやりますし、Impress Watchなんかも毎年かなりの仕込みをしています。


というわけで、ワシもなんか言ってみましょうか。


……んー。


あ。


いま、九州は福岡県の博多にいますよ、とかどうでしょう。











フォト
ただの事実ですけど(ぉ




えぇと、というわけで昨日から、週明け月火と有休も取って、なんか結構久しぶりの、青春18切符で独り旅を挙行しております。この春シーズン、JR発足20周年ということで、18切符は普段よりもさらに安い、5日分8000円で売っています。別に値段に惹かれたワケじゃないですが、たまには18切符もいいかな、ということで計画。むしろ無計画。


5日分を使い切るほど旅に出られるとも思わなかったんで、この旅に必要そうな3日分の切符をヤフオクで落札。夜行快速の指定券を押さえて、いざ出立!


……というか、金曜の夜から飲み始めて、二軒目の酒場で少し落ちちゃった(寝ちゃった)もののほぼ朝まで飲み続けた体で東京駅へ。取りあえず、東海道線に行く鈍行に乗り込めば、ちょうど運良くというべきか、5:20分発の静岡行きで、座席シートは特急型のリクライニングの効くヤツ。


はい、というワケで、川崎駅から静岡の二つくらい手前の駅までの記憶がございません。相当の酒臭い呼気をまき散らせつつ眠っていたのは間違いが無く恐縮至極。東海道線に乗っていると、いきなり大きく右手に見える富士山が大好きなんですが、目が覚めたときにはそれももう後方。酒は恐ろしいですね(違w


この日決まっているのは、新大阪21:59の「ムーンライト九州」に乗るって事だけなんで、それまでの時間、移動しながらどこに行こうかを考えながら、mixiを更新in静岡駅のマクドナルド。取りあえず掛川に出て、天竜浜名湖鉄道に乗ってみることにします。


この天竜浜名湖鉄道。JRではないので18切符は使えませんが、浜名湖の北側を回る路線と言うことで、フツーに東海道線を行くのはもう飽き飽きのワシにちょうど良いアクセント。折角浜名湖近くに行くのだから、昼食はどこぞでうなぎでも食いましょうか……と調べてみたら、気賀という駅に美味しそうなうなぎ屋を発見。駅から近いようですし、一時間もあれば食えるでしょう。


掛川駅で、天竜浜名湖鉄道の「みちくさ切符」というのを購入。これは、片道での使用ですが途中下車し放題で、にもかかわらず掛川−新所原の通常料金より80円安いお得な切符のようです。それに付いてきた沿線案内を見ると……お、ちょうどうなぎを食いに行こうと思ってた気賀駅に、日帰り風呂があるじゃないですか。温泉じゃないけど、飲みっぱなし風呂入らずの身には充分、ということで、気賀でもう一時間滞在を増やすことにします。


天竜浜名湖鉄道は、まさにローカル線といった風情で、桜、菜の花、桃?が咲き誇り、まだ耕されていない田畑の中を走り抜けます。結構住宅も多いので、田舎っぽいわけではないです。まずは乗った列車の終点、天竜二俣駅で下車。天竜川の川下りがあるらしいのですが、そんな時間もないので、この先まで行く列車を待つ間の30分ほどを駅前をブラブラします。


さらに列車に乗って30分程で、うなぎとお風呂を目的にした気賀駅に到着。なんかえらい賑わってるな、と思ったら、ちょうど「姫様街道道中」とかいうお祭りが開かれているとか。スタンプラリーとかもやってます。何はともあれ空腹を癒しにうなぎ屋へGO。


清水屋」というそのお店は、昼時のせいもあるでしょうが結構な有名店らしく、なかなかの混雑。もっともその理由の最たるは、注文してから30〜40分かかる調理時間のせいで客回転が悪いのでしょう。まずは注文し、少し待合いで待たされ、席に通され、のんびり待つと登場するうな重が……


なるほど、美味い。


恐らく、注文してから捌き、炭火でじっくり焼き上げているのでしょう。身のふっくらとした加減は絶妙な歯ごたえで、甘めのタレとその匂いが食欲を煽ります。2700円という結構な値段ですが(もっと安いのもあります)、決して高くない(上左写真)。


店の中にいる間も、祭り囃子に御輿のかけ声が聞こえていたのですが、果たして街中を歩けば、そこかしこにテントが出て食い物や食品が売られ、仮説ステージではしょんぼりな感もある大道芸イベントが行われ、地味ながらも、楽しそうなお祭りです。それを横目に日帰り風呂のある「国民宿舎奥浜名湖」に向かいます。


と。


道中が、結構な坂道。遊歩道で、山登りって程じゃ全然ありませんが、丘登りくらいのボリュームがあります。途中、展望台から眼下を見下ろせば、祭りに浮かれる街の向こうに、大きな大きな奥浜名湖が見えます。なかなかに雄大な景色(上中写真)。


さて。時間的にはこの街について早1時間半。ここで駅に引き返さないと、さらに列車一本分=一時間後倒しになってしまうのですが、やはり風呂には入りたい。何しろ、今夜も風呂の無い夜行列車だし……ということで、さらに一時間延長。結局この細江という小さな街で、三時間を過ごすことになりました。


いくら行き当たりばったりとはいえ、気まぐれにも程がありますな。笑。


展望台からすぐの「国民宿舎奥浜名湖」は、なかなかに綺麗な施設。日帰り入浴は500円という安さ。露天風呂こそありませんが、風呂からの眺めは展望台同様、広い平野と奥浜名湖を見渡すなかなかに雄大なもの。そろそろ完全に酒を抜ききります。


今度は下り道をゆきながら、細江神社という街の神社にお参りしつつ、気賀駅へ向かいます。神社の境内には、一年で一度しか出ないのでしょう、御輿が蔵から開帳されていて、また囃子の音に引かれて歩いてみれば、地元の若い男女が自分らで太鼓や笛を吹いていたりします。ああ、これが「ハレ」の日なんだな。


気賀から新所原までは、ワリと浜名湖沿いに走り続けるので、景色にも広がりを感じます。新所原からはJRに乗り換えて、豊橋、米原と鈍行や新快速を乗り継いで、一路京都へ。夕方から夜も更ける時間で、さらに風呂に入って体をほぐしたせいか、車窓よりも眠気、時折読書で過ごします。


京都に着いたのはもう20時過ぎ。


京都好きのワシには、京都に来たらこれを食べなければ、というのが幾つかあるんですが、この日は鯖寿司の名店「いづう」に定めます。とはいえ、京都にいられる時間は一時間強。お店のある祇園まで行って食べて戻ってくるには時間がなさ過ぎるので、お持ち帰りにします。だったら駅前のデパートにも売ってそうな気がしますが、そこはそれ、折角来たんですから本店に寄ってみたいワケです。


「いづう」は、その古めかしい外見にそぐわない、祇園のネオン街の中にあったりするんですが、キャバクラの呼び込みの兄ちゃんたちが誰もワシに声を掛けないのは、一見登山ルックで不精ヒゲが薄く張り付いた姿が、余りに祇園にそぐわなかったからでしょうかね。


鯖寿司を一人前2205円を購入し、それでも列車乗り継ぎで京都駅まで戻ると危うかったので、やむなくタクシーで帰駅。新大阪へ向かい、九州へ向かう夜行快速「ムーンライト九州」に乗り込み、買ったばかりの鯖寿司とビールで晩酌です(上右写真)。


しかしまぁ、交通費が基本18切符で、一日2000円程度なわけですが、うなぎといい鯖寿司といい、食ってるものがそれよりよっぽど高いのはどういう了見だ。笑。


次の日……つまり今日の予定を何ひとつ立てておらず、決まっているのは朝九州に入ることと、今夜の宿は人吉(熊本県)に取ってあるってことだけ。車中で行き先を決めようとガイドブックをようやく開くのですが、さすがに徹夜飲み&ずっと鈍行で移動の疲れが出たか、24時前には眠りの園の住人に……。


「次は、“あさ”。“あさ”でございます」


との不思議なアナウンス。え、“朝”? 窓の外はまだ暗く、でもまそりゃそろそろ朝だろうけど、やたら叙情的な表現じゃね? なんて寝ぼけた頭で考えながら着いた駅は“厚狭”。下関のちょっと手前でした。照。


そのまま関門トンネルを抜けて、あっさりと九州上陸。時刻表、ガイドブックとにらめっこしながら今日の行き先を考えますが、やはり鈍行だけの移動は観光には厳しいですねー。ガイドブックと、ふびと君の九州旅行記を参考に、恐らく「吉野ヶ里遺跡跡@佐賀」と「球泉洞@熊本」に行く予感。


でもま、気ままな独り旅。また今日も、前日同様行き先滞在時間ともに不定ですが、楽しんで行きましょかね。





【一年前の日記】エイプリル・フール2
退会宣言。
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日記書かない宣言。/ペヤング「超大盛」の恐怖。
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