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2004年11月04日05:52

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芸祭独り

大学のお話しが続きますが。しかも思い出話が入るので長いですが。まぁ、読み飛ばし推奨で。

昨日は「芸祭」こと、母校の学園祭であるところの芸術祭に行ってまいりました( http://geisai.com )。3日くらい前にも書きましたが、今年で取り壊される、思い出深い江古田校舎で行われる最後の芸祭。サブタイトルも「引越祭」と、ある意味でやる気充分です。次にこの地で芸祭が行われるのは6年後。新しい校舎でのこととなります。今年は3〜5日の開催で、もちろんリーマンの小生は、3日しか行くことが出来ません。よし、早く行って目いっぱい楽しもうかな!

がしかし。前夜の仕事終わりにそのまま神社の夜警( http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1061952 )に行き、始発で帰って寝て起きたら15時少し前。江古田までは1時間半。芸祭は18時まで。……いきなり頓挫ですが何か? まぁこうなったら仕方ないので、mixiを更新して(←え?)家を出ます。結局学校に着いたのは17時過ぎ。中庭にあるステージで、ちょうどおぎやはぎ&バナナマンのライブが始まるところで、ただでさえ工事中で場所の無い構内に人がごった返しています。

小生は、出自学科の文芸学科棟へ(左写真)。なんか、馬鹿でかい垂れ幕が下がってます(中写真)。この時間だと、企画を見て回る時間もほとんどなく、後は友人知人に会うくらいしか楽しみがありません。実際文芸棟をブラブラしていたら、先輩、後輩ともにかなり会いました……が、同級生がいない。職員の友人に聞いても、小生の代はほとんど見かけてないとのこと。事前になんの連絡も取り合っていなかったのですが、それでも今まではココに来れば会えていただけに、どうにも淋しさを感じます。

閑話休題。小生、人の顔や名前を覚えるのが大の苦手です。今日もあちこちでいろんな人に挨拶されたのですが、ゴメンナサイ、5割くらいは分かりませんでした……曖昧なアルカイックスマイルで「久しぶり〜」とか言っては自己嫌悪に陥る小生。「誰だっけ」って、なかなか言えないもんです……orz。

曖昧に、ポツポツいろんな人と話しては、所在なげにブラブラする、を繰り返しているうちに、企画終了時間の18時。その後も1時間くらいボケッとしてましたが、結局自分の落ち着き場所を見つけられないまま、先輩たちの呑み会にも、後輩たちの呑み会にも合流するのを避けて、独り江古田の街に歩き出します。

落ちついたところは珈琲屋「トレボン」( http://www.ne.jp/asahi/yasuyuki/koseki/coffee_1_yyyymmdd/coffee_1_20011229.htm )。珈琲好きの小生、今まで一番美味しかった喫茶店は、と聞かれれば、間違い無くこのお店です。特に、「トレボンブレンド」と呼ばれるデミタスは絶品。学生時代は毎日のように通いつめ、レポートを書いたり、友人と何時間も語らったり、好きな人と過ごしたり、なにより独り心落ち着けたい時に来たものでした。今や年に数回しか来ない小生をマスターは覚えてくれていて、変わらぬスタイルでいつもの珈琲を淹れてくれます。

カウンターに独り、珈琲の香りを、さも紫煙をくゆらせるかのように楽しみながら、芸祭を追想します。何故こんなに思い入れがあるか、といえば、やはり大学のほとんどを芸祭と過ごしたからでしょうか。学科の実行委員長を2年務め、全体を統括する本部にも深く関わり、何故か卒論まで芸祭をテーマに書いてます(笑)。まぁ、就職活動で「学園祭で培った経験を活かし」みたいに言うイタイ人間にはなりませんでしたが。そもそも、就活をしてませんが。

そういえば6年前。右写真にある写真棟、映画棟の壁で花火をやったものでした。中庭を挟んで向かいにある文芸棟の、(学生の)責任者だった小生も、なんだかんだと協力し、そして当日、その花火を見ながら号泣していました。2年間に渡る委員長生活、それが「仕事」で無かったからこそ、その終焉を彩る花火を見ながら、天井知らずの達成感に浸ることができたのでしょう。壁で花火をやるなんて、きっと新しくなる校舎では出来ないんだろうなぁ、とか考えながらそんなことを思い出します。他にも、記憶の泉から溢れる、とめどない思い出たち。

そんな自分を懐かしむために、今年も芸祭に来ちゃったんだなぁ、と思います。過去に囚われるのはいかがなものかと思いますが、過去に浸る時間が、人生のうちに少しくらいあっても良いじゃないですか。昨日はそんな日だったワケで、あんまり人に会えなかったのは残念ですが、そうやって浸る時間を作れたこと、これも一種のリフレッシュですねー。

あと二日。卒業生の方も、今年で最後の、そんな浸る時間を作りに、行ってみるのも良いのでは?



おまけ。
帰り道。池袋のBARで酒杯を傾け、ほろ酔い気分の電車の中で、後輩の出していた個人誌を読了( http://mixi.jp/view_diary.pl?id=3089560 )。作中の描写を見ながら、ビールに銀杏を食べたくなりつつ、作品を仕上げることを放棄している昨今の自分に嫌気。
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