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2007年01月08日06:47

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ダーウィンの悪夢

 渋谷に出て『ダーウィンの悪夢』を鑑賞。

 ドキュメンタリー。世界第2の広さを誇るヴィクトリア湖。かつてはダーウィンの箱庭と言われるほど多様な生物の宝庫だったが。50年前、外来魚のナイルパーチ(日本では白スズキの名で、スーパーの切り身売り場に並んでる)がバケツ1杯ほど放流されたところ、肉食のナイルパーチのせいで生態系が一変し、他の魚がほとんど捕れなくなってしまう。周囲の産業構造も激変。ナイルパーチ加工工場ばかりが潤い、そのおこぼれに与ろうと周辺地域から人が集まり、売春・エイズ・貧困・飢え・環境悪化などの都市型問題が大発生し...

 何というか、TVのドキュメンタリーに毛が生えたような内容で、映画としての出来は良くない(平たく言うと、ツマラナクって何度か居眠りしました)。つか、断片的な情報を集めただけで、映画にはなってない。けれど、ドキュメンタリーとしての力はとてもある。特に、ラスト近く、それまで比較的良心的に見えた、元兵士で英語が出来る案内人(本職はナイルパーチ加工工場の夜間警備員)氏が「戦争?あった方が良いねぇ。給料良いから暮らし良くなるし。怖くないかって?別に。人を殺すのをどう思うかって?戦争なんだから、殺すのはアタリマエだろ。運が悪けりゃ自分も死ぬんだし」って言っていたのが印象的。こりゃアフリカで戦争が無くならないワケだわ。

 あと、どんなことでも急激な変化は社会の歪みを生む、というのもよく分かる。あの変化も、緩やかに進めばどってことなかったかもしれない。社会の調整機能が追いつかないほど激しい変化はツライ。
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