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2005年07月27日20:24

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【読書】 クオーレ

久しぶりに本棚から 「クオーレ」 を引っ張り出して読みました。読んでいます。作者は E・デ・アミーチス。
いつ読んでも泣いてしまう、名作です。まだ読んだ事がありませんか? 是非一度読んでみてください。僕は人に本を薦めるのが好きですが、一冊だけしか薦められないとしたらこれを薦めます。新潮文庫版がブックオフで100円で売ってます。

内容はイタリアの少年の日記です。というか、そういう形式で書いてあります。その間に 『母を訪ねて三千里』 など九話が先生のお話として挿まれています。

人が暮らしていく中での本当に基本的なこと、家族の愛情とか、恥ずかしい事はしちゃいけない、とか、同胞意識とか、そういうものが分かりやすく描かれています。

泣く事が分かっているので、あんまり読みたくはないのですが、困ったり悩んだりするとつい読んでしまいます。効くのです。
自分がいかに恵まれているか、自分の悩みがどんなに自分勝手なものかが分からされるのです。基本に立ち返る。

悩んでいる時には自分の立ち位置が分かっていないのです。僕の場合は。考えれば考えるほど自分の中に深く入り込みすぎて、細かな事、自分の小さな感情の揺れが大きく感じられるのです。
でもそれが背景にどれだけ多くのものを持っているか。自分が健康に生き、家族がいて、戦争もなく平和に暮らせている。それがどれほどありがたいことか。自分の悩みが自分の中に占める位置とその大きさが見えてくるのです。

本当に、僕はどれだけ自分のことしか考えていないのでしょう。目の前1メートルの範囲でしか生きていない。気に入ったものにふらふらと近寄り、気に入らないものから目を背ける。その外にも沢山の人が 「実際に」 生活しているのに、それをいつも忘れている。

ちゃんとまっすぐ前を向いて生きよう。自分を嫌わない。
みんな大好きだー。ちょっと立ち直った。
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