戦いが始まったら、とにかく戦い続けろ。
1958年。
ハーバード大学に16歳で入学した秀才セオドア(テッド)・カジンスキー。ポーランド移民で厳しい父の言いつけを守り数学者として学問を極めるつもりだった彼は、心理学教授マレーとの出会いで哲学を学びたいと考え始める。教授が主催する「討論ゲーム」に参加し心理実験の被験者となったテッド。だが討論相手〈ミスターC〉が繰り出す口撃と度重なる反則を前に敗北が続き、打ちのめされた気分になっていく。この心理実験、実は尋問された兵士が「従属」フェーズに陥り洗脳されやすい状況になることを証明するというCIAからの委託案件だった。テッドも他の被験者同様「従属」フェーズに入るが、ある時変化を見せ始め…
1996年。
18年前から断続的に科学産業関係者たちを狙った連続小包爆弾事件が続いている。FBIはインテリ層を恨むブルーカラーの犯行と見て捜査を継続していたが、犯人〈ユナボマー〉がワシントンポストに論文形式の声明文を送りつけたことで犯人像の見直しを図った。「産業社会とその未来」と題したその声明文の内容から、ユナボマーの知性が高く高学歴であることが示唆されたからだ。専従捜査官ジョアン・ミラーは、ある弁護士からの情報提供に引っ掛かる。依頼人の兄、テッドがユナボマーかもしれないという情報だ。ジョアンはそのテッドなる人物を内偵し、モンタナの山奥で隠遁生活を送っていることを突き止める…
「ユナボマー」
新作Netflix映画。有名な〈ユナボマー〉誕生の経緯と逮捕の経緯を並列して見せる構成のドラマ。ユナボマーことテッドを演じるのは若干ハタチのジェイコブ・トレンブレイ。「グッド・ボーイズ」ではまだちびっ子だったのに「サンキュー、チャック」で大きくなり、今では立派に青年です。捜査官ジョアンはシャイリーン・ウッドリーで、マレー教授はラッセル・クロウ。クロウはさすがの存在感でしたね。実録映画だから地味な話になるんだけど、メイン3人の演技で引っ張られる一本。
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