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2026年09月01日07:23

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神代の注は当初から 😄

記紀の神代には 脚注があるようですが これは編纂の当初から施されたということで良いのでしょうか。

記紀(特に『日本書紀』)の神代巻にある「注」について、一律に「編纂当初から」と言ってよいかは、注の種類によって扱いが分かれます。整理すると以下のようになります。

## 「一書曰」と「訓注」は編纂者の手になる

神代巻の本文中に小字二行で書き込まれた割注(わりちゅう)には、大きく二種類あります。

- **一書曰(いっしょのいわく)** — 異伝・別系統の伝承を「ある書に曰く」として併記したもの。
- **訓注(くんちゅう)** — 表意漢字を表音漢字に置き換えるなど、読み方を指示した注。

ジャパンナレッジの解説では、本筋と直接関係しない神話は「一書」類として小字の割注に入れ、紀編者が「神代史」として構想した神話は大きな字(正文)で記した、とされています。つまり**「一書曰」は紀編者自身の編集方針によって本文とともに配置されたもの**と考えるのが通説です。訓注もまた圧倒的に神代巻に集中しており、「神代紀の特徴」とされています(ゴールドライフオンライン、ジャパンナレッジ)。[2][9]

ただし、個々の訓注がすべて編纂当初に遡るか、一部が後代に加筆されたかについては、学術的に断定されていない部分があります。扱ったページでも「編纂当初から記されたものか、後代に加筆されたものかについて明記されていない」とされています。

## 後代の注釈書・書き込みは別物

一方で、神代巻の写本に見られる**頭注・傍注・裏書**などの「注釈」は、編纂当初のものではありません。これらは後世の学者が書き込んだものです。

- **釈日本紀** — 鎌倉時代、卜部兼方(うらべのかたかた)著。兼方が書き込んだ夥しい注記は「吉田本」と呼ばれる神代巻古写本に残ります(京都国立博物館)。[20]
- **日本書紀纂疏(さんそ)** — 室町時代、一条兼良著。神代巻のみを注釈([Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%E7%BA%82%E7%96%8E))。
- **日本書紀史注** — 江戸時代、河村秀根著。

亀山市歴史博物館の解説でも、写本の書き込みには釈日本紀や纂疏などが参照されたことが示されており(亀山市歴史博物館)、これらは後代の講書・解釈の所産です。[30]

## まとめ

| 注の種類 | 編纂当初か | 根拠 |
|---|---|---|
| 一書曰(異伝の割注) | 編纂者の手になる(当初から)とされる | 紀編者の編集方針として本文と併置 |
| 訓注(読みの割注) | 概ね当初からとされるが、個々には後代加筆の可能性も排除されていない | 神代巻に集中する特徴 |
| 頭注・傍注・裏書・注釈書 | 後代(鎌倉以降)の加筆 | 卜部兼方、一条兼良、河村秀根らによる |

ですから、神代巻の「脚注」のうち**本文に組み込まれた割注(一書曰・訓注)は編纂当初の紀編者の手になる**と理解して概ね問題ありませんが、後世の写本に書き込まれた注釈(釈日本紀、纂疏など)は別物として区別する必要があります。なお、訓注の一部については後代加筆説も学術的に議論の対象になっているため、厳密には「概ね編纂当初だが一部に後代の要素が混入しうる」と押さえておくのが安全です。

情報源
[1] 古典への招待 【第2回:『日本書紀』を読む】 - ジャパンナレッジ https://japanknowledge.com/articles/koten/shoutai_02.html
[2] 神代の成立過程への手がかり。訓注と引用の量の多さは偶然ではない――イザナミの死に関しては11種もの書物が引用され…|ゴールドライフオンライン https://renaissance-media.jp/articles/-/23834
[3] 京都国立博物館 https://knmdb.kyohaku.go.jp/361.html
[4] 第1章 日本書紀の編さんと解釈 https://kameyamarekihaku.jp/content/35kikaku/zuroku/corner1.html
[5] d5cf20f0a6b68d7a3acf08f7ae8b... https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/wp-content/uploads/2017/12/d5cf20f0a6b68d7a3acf08f7ae8b1d8e.pdf
[6] [PDF] 第三号 - 國學院大學 古典文化学事業 https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/wp-content/uploads/2017/12/1f4b380e1b23028210b2dde3719474af.pdf
[7] 日本書紀史注 巻第1 神代上 | 発行書籍・グッズ - 風人社の窓 https://www.fujinsha.co.jp/books/ns/9784938643515-2/
[8] 『日本書紀』神代巻全注釈 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784827311617
[9] 日本書紀- 维基文库,自由的图书馆 https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80
[10] 日本書紀〈神代巻〉を読む http://www.kyuko.asia/book/b57826.html
[11] 日本書紀 - 維基百科,自由的百科全書 https://zh.wikipedia.org/zh-tw/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80
[12] [PDF] 記紀神話を読みなおす その︵1︶ - 城西大学 https://libir.josai.ac.jp/il/user_contents/02/G0000284repository/pdf/JOS-KJ00000589067.pdf
[13] 日本書紀とは?古事記との違い・編纂目的・全30巻の内容をわかり ... https://manareki.com/nihon-shoki
[14] 日本書紀 - 维基百科,自由的百科全书 https://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80
[15] 日本書紀 (存2巻) [2] | 東京大学デジタルアーカイブポータル https://da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/portal/assets/d958cf21-86a2-6c06-60fd-3e8c545322de
[16] 日本書紀 巻1-2 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007303912
[17] 日本書紀 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80
[18] 日本書紀纂疏 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%E7%BA%82%E7%96%8F
[19] 古事記と日本書紀 − 編纂1300年を迎えた【古事記の神話】 https://www.kankou-shimane.com/shinwa/kiso/nihonshoki/index.html
[20] 古事記 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BA%8B%E8%A8%98
[21] 日本書紀 巻第一 https://hjueda.on.coocan.jp/koten/shoki1.htm
[22] 古事記伝稿本について https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info:ndljp/pid/3051449&contentNo=1
[23] 古代史研究の工具 http://siryo-net.jp/pub/archives/website/kougu.htm
[24] 日本書紀、全文検索 https://www.seisaku.bz/shoki_index.html
[25] 古事記・日本書紀 https://jpsearch.go.jp/gallery/ndl-xxj8rzqBPk
[26] 日本書紀(神代巻) 巻1-2(神代上下) https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00013272
[27] 古代日本史の謎! 『記紀』における皇統の考古学的証拠との矛盾。編纂者の意図から読み直すもう一つの歴史|ゴールドライフオンライン https://renaissance-media.jp/articles/-/23070?page=3
[28] [PDF] 『日本書紀』のテキストと注釈書 - 皇學館大学リポジトリ https://kogakkan.repo.nii.ac.jp/record/81/files/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B4%80%E8%A6%8156-01.pdf
[29] 日本書紀 http://w.utakura.com/nihonsyoki/
[30] 古事記と日本書紀、国生み神話の違いを分かりやすく解説! https://nihonshinwa.com/archives/14739
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