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2026年08月29日20:36

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土曜ギリギリ日記813:私はあんたを知らないよ


手袋工場で働く青年、西山夕平は、新たに同じラインに入った女性・サツキと親しくなる。サツキには5歳になる幼い娘がいて…

高校を卒業した東浜朝子は、唯一の肉親であった祖母を看取った。天涯孤独の身となった彼女は、13年前に亡くなった母の過去を調べ始める。母は当時付き合っていた男…朝子をまるで実の娘のように可愛がり世話をしてくれた男に殺害されたのだ。朝子は男が服役している府中刑務所へ面会に行くが…



「私はあなたを知らない、」


以下、「ネタバレって遠い?」


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対比とシンクロの妙…七時セットの目覚まし、牛乳、白い台所手袋、「東」浜と「西」山、「夕」平と「朝」子という名前…に、序盤から一気に引き込まれる。主人公2人には、何か因縁めいた繋がりがあるようだ。これは父娘の物語でありながら、絆を深めていくのではなくリセットしていく物語。サボテン、黄色い靴、フランスという小道具伏線の使い方も上品でシラケさせないし、甘すぎずビター過ぎもない着地も心地よかった。タクシーに偶然乗り込んできたのが朝子だったら台無しになるところだったが、そうならないのが素晴らしい。


家族とか子供とか、その存在や愛情をことさら意識したことが無い。物心ついた時から愛情が一応ある両親がいて、結婚したら自然に子供ができて今に至る俺だからか、夕平の心情に寄り添うのが難しい。家族との距離感、というのが自然に見についた人間とは根本的に違うんだよな。距離感を見誤ったことの悲劇だったわけだが、その目測を狂わせた原因はサツキにある気はするな。

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若い女優サンに疎い俺は、早瀬憩という人にポスト河合優美の香りを感じた。もう売れているのかどうか知らないが、彼女の演技は素晴らしい。フォレスト・ガンプ味の坂口くんも頑張ってはいたが、圧倒的に彼女の存在が光っていた。良作。

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