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2026年08月02日23:24

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続DVD日記・マニアック編 第119回「ゼロの決死圏」(スリラー)


…天気と科学に国境はない。


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1960年代半ば…

ロンドン在住のアメリカ人、ジョン・ハサウェイはノーベル賞を受賞した分子生物学者。プレストン大学時代の恩師スン・リー博士に会いたいと中国への渡航を希望する彼にはある目的があった。実はハサウェイは米軍中将シェルビーに雇われた臨時スパイ。「ミノタウルス作戦」の要となる存在だった。先ごろスン・リーが発明したある酵素によって、厳しい環境下でも作物が育成することが判明した。食糧問題を一気に解決するこの酵素は世界の救世主だが、毛沢東が独占することは目に見えている。そこでアメリカ・イギリス・ソ連が手を組み、化学式を盗み出す計画を立案したのだ。ハサウェイは後頭部に小型無線を仕込まれて香港に飛び、入国許可を得て中国・成都にたどり着く。紅衛兵らに監視されながらリー博士の研究所へと向かうハサウェイだったが…


「ゼロの決死圏」



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J.リー・トンプソン監督とグレゴリー・ペックという「ナバロンの要塞」などで組んできたコンビのスパイ映画。とても地味で単純ながら、不思議なリアリティと先見の明が詰まっていて飽きません。主人公が高名な科学者というのがミソ。それゆえに中国入国を許可されたわけだし、彼を中国に軟禁し、その知識を使って酵素量産を成功させたい毛沢東の思惑もあったりします。プロット的には、入るのは楽だけど脱出が困難というミッションがまず楽しいし、さらに小型無線に仕掛けられたあるギミックがスリルを倍加させてくれます。この当時に毛沢東を登場させて敵役設定する根性とソ連を味方に引き入れる大胆さが特徴。そしてスマホどころか携帯電話も無い時代に衛星中継型無線というアイテムを思いつく想像力に脱帽。21世紀に観たら、荒唐無稽感が薄らぐ映画でした。
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