…私は怒っている!もう我慢できない!
全米ネットワークの一つ「UBC」は、営業不振に喘ぎ大企業CCAの子会社に落ちぶれていた。一時は視聴率トップを誇ったプライムニュースも最低視聴者数となり、ベテランキャスターのハワード・ビールもついに退職勧告を受けてしまう。あと二週間で降板となった夜、ハワードは生放送で「来週、番組中に頭ブチ抜いて自殺します」と口走ってしまった。放送後、事実上局を牛耳るCCA執行役員ハケットは激怒し、ハワードの即刻解雇を決定。しかしハワードの盟友である報道局長マックス・シューマーカーは、翌夕のニュース冒頭でハワードの謝罪出演を許してしまう。カメラに向かったハワードは局と社会への罵詈雑言を滔々と述べてしまい、もはや放送事故レベルの内容となった。翌朝マックスもクビになりかかるが、それを救ったのは編成局長のダイアナ・クリステンセンだった。昨夜のハワードの本音吐露トークが凄い視聴率を叩き出したのだ。ダイアナはハケットを説得し、「ハワードショー」なる新番組を開始。ハワードが視聴者を扇動する内容で大人気を博すのだが、突然神の啓示を受けたと言い出す彼の精神異常を疑ったマックスは、降板させ医者に診せろと主張する。おかげで局を追われたマックス。一方ダイアナとハケットは視聴率お化け番組の立役者として確固たる地位をモノにしていくのだが…
「ネットワーク」
シドニー・ルメットの代表作。メディアの良心であるウィリアム・ホールデンと、メディアのエゴの権化フェイ・ダナウェイの愛と対立を軸に描かれる様々な人間模様。出世のことしか頭にないハケットを演じたロバート・デュバルも熱演、でも何よりハワード役ピーター・フィンチの鬼気迫る演技が最高。コンプラ時代にここまでメディアが暴走することは無いだろうが、当時だったらアリだろうね。流石にあのオチは寓話…でもCIAも(コンドル)NASAも(カプリコン1)、不要な人材を抹殺する集団として描いちゃう70年代のハリウッドなら、テレビ局も同じように描いても不思議じゃないね。名作。
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