近未来…失業しスラム化した街で暮らすベン・リチャーズは、病気の娘に治療を受けさせるためカネが必要になった。ホステスとして働きづめの妻に負担をかけるわけにいかず、意を決してTV番組のオーディションに挑戦する。彼が出演することになった「ランニングマン」はリアリティ逃走番組。エリア無制限で30日間ハンターの追跡を躱して逃げのびたらビリオネア確定、しかし捕まれば処刑という過酷なルールだ…
「ランニング・マン」
以下、俺はネタバレ剤だ。




エドガー・ライト監督の新作は「バトルランナー」と同じ原作の再映画化。ディストピアSFですね。「バトルランナー」が単なるシュワ・ファンムービーでもなくチープカルトSFでもない「重要作品」であるのは、製作時には想像の範疇だった劇中の事象が悉く現実化しているところ。言論が弾圧されメディアは信用できず、フェイクニュースとフェイク画像で国民が騙されているという世界観ですよね。既にバトルランナーの時代…2017年を超えた現代に映画化する意味があるのか若干疑問なんだけど、デスゲームものがまだ流行している今ならビジネス勝機があると考えたのかも。いずれにせよエドガー・ライトが監督したのは大正解で、近未来とアナログの融合をキザなレトロフューチャーでもなく、さりげなくユーモラスに描けたのは彼の手腕かと思います。音楽も映画の趣味も、間違いなく温故知新系の人ですよね。衣装もクルマも敢えての「ちょい古」感だし、ガジェットも…毎日ビデオレターを(8ミリビデオか?)ポストに投函というzoomの時代にありえないアナログさ。でもポストはドローンで空を飛ぶというのが可笑しい^_^
後半、カージャック女性との関係構築が早すぎたし、エルトンのシェルターは使わないし、30日設定はどっか行っちゃって二週間で決着してるしで脚本はアラが目立つけども、アクション映画としてはまあまあ楽しくグレン・パウエルの人たらしな魅力も炸裂してて、面白く観られました。シュワが紙幣の顔になっていたり、ブローリンパパが出てた映画「ハイジャック(skyjacked)」が登場したり小ネタもあり。やはりライト監督のライトさが魅力の一本ですな。
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