<二つの起点がありました。4月にトランプ政権が様々な国に過剰な関税をかけ、中国はこれを機会ととらえたと思います。党中央レベルの政策判断に基づいて「打ち返せ」という指示が出たのでしょう、様々な対抗措置が採られました。同月には党の中央周辺工作会議も開かれ、さらに習近平(シーチンピン)国家主席の外遊を通じて、周辺外交をさらに強化するという動きも見られました。
次のステップが8、9月です。上海協力機構(SCO)サミット(首脳会議)では、SCO開発銀行の設立や加盟国に限った経済支援で囲い込みを強化して、国際社会への意思表明をしました。習氏が新しく「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」を提起したことは、国際システムの構築を中国が模索していく上での理論武装が進んだことを意味し、極めて大きな転換点だったと思います。>
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中国は国際秩序の担い手になる? 江藤名保子氏「今年は二つの起点」
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聞き手 中国総局長・斎藤徳彦2025年12月19日 10時00分
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学習院大学の江藤名保子教授=2023年5月22日、東京都内、斎藤徳彦撮影
連載「帝国の幻影〜壊れゆく世界秩序〜第4章 中国『東昇西降』の魅力と矛盾」
止まらない武力侵攻やトランプ米大統領の再登板で、各国の主権が尊重される世界が脅かされています。シリーズ第4章は、米国の空白を埋めるかのように存在感を増す超大国・中国と、その恩恵も脅威も受け止めるアジアの姿を描きます。
2025年は、中国が既存の国際秩序を変えてゆく意志を見せつける年となった。米欧に対抗する力を持つに至った大国は何を目指し、そこに懸念はないのか。中国外交に詳しい学習院大学の江藤名保子教授に聞いた。
――中国が国外へ示す外交姿勢が、より大きな注目を集める年でした。
二つの起点がありました。4月にトランプ政権が様々な国に過剰な関税をかけ、中国はこれを機会ととらえたと思います。党中央レベルの政策判断に基づいて「打ち返せ」という指示が出たのでしょう、様々な対抗措置が採られました。同月には党の中央周辺工作会議も開かれ、さらに習近平(シーチンピン)国家主席の外遊を通じて、周辺外交をさらに強化するという動きも見られました。
次のステップが8、9月です。上海協力機構(SCO)サミット(首脳会議)では、SCO開発銀行の設立や加盟国に限った経済支援で囲い込みを強化して、国際社会への意思表明をしました。習氏が新しく「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」を提起したことは、国際システムの構築を中国が模索していく上での理論武装が進んだことを意味し、極めて大きな転換点だったと思います。
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中国・天津で2025年8月31日、上海協力機構(SCO)の首脳会議開幕に当たり、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領ら各国の首脳が集まった。スプートニク提供=ロイター
9月3日には、自らの勢力の誇示と、軍事装備の輸出拡大に資するような壮大な軍事パレードをしてみせました。
その背景として、米中対立を軸に世界中を巻き込むような認識の変化が続いています。
世界の転機へ至る流れ
――それは、どのような変化なのでしょうか。
例えばいまの日中関係の緊張…
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この記事を書いた人
斎藤徳彦
中国総局長
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国際経済、中国の経済・政治
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帝国の幻影 壊れゆく世界秩序
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ロシアに効かなかった「金融の核兵器」 頼った人民元の経済圏が拡大
2025年12月18日10時00分
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ー
https://www.asahi.com/articles/ASTDG10R4TDGUHBI022M.html?iref=com_rnavi_rensai_2
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