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2025年11月04日17:16

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ゲームブック「伝説の秘宝」をプレイ

今日はKindleとAmazonペーパーバックで出版済みのゲームブック「伝説の秘宝」を紹介を兼ねて久しぶりにプレイしてみました。

この作品は昨日呟いたように犬の日にも表紙画像付きで紹介して、姉が高校生ぐらいに2つの単語帳(当時もらいました)に書いていた唯一のゲームブック(そのはず)で、32から54パラグラフに加筆修正したものです。

さあ、作者の私はベストエンディングにたどり着けるでしょうか??
の第2弾です。第1弾はこちら
ゲームブック「お菓子なハロウィン」をプレイ #mixi_diary https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990980800&owner_id=18824419

プロローグ

 君はあっと驚くことはないかと道をぶらぶら歩いていた。すると、背後からひょいと白髪頭の老婆が現れる。

「これそこの若者よ、待たれい!」

 そう君を呼び止め、少し話がしたいと言うのだ。老婆は今時仙人のような時代遅れに見える服をまとい、腰に手を当てている。君はなんだろうと思い、退屈していたところだしと話を聞くことにした。

 老婆の話によると、人類は後1週間で滅びるというのだ。そして、君は人類滅亡の危機を救えるたった一人の救世主なのだという。

「人類を救うためには3つの秘宝が必要じゃ。その三大秘宝が揃ったときこそ、人類は救われる。その秘宝とは何なのか、どういった力があるものなのかまでは私にもわからないが、南方の神々に守られていることは確かじゃ。その神々に会うまでにはさまざまな困難に遭うであろう。じゃが、そんなことに負けてはならん。さあ若者よ、秘宝を探しにいざ南へ出発するのじゃ〜〜」

 腰に当てていた方とは逆の手で南の方を力強く指差す。君がそちらへ顔を向けようとした瞬間、老婆は煙のように消えた!

 君は何がなんだかわからなかったが、本当に自分が人類滅亡の危機を救えるたった一人の救世主なのだとしたら、今すぐ旅立つべきだろうと奮い立ち、一旦家に駆け戻る。1食分の弁当、お札を数千円だけ入れた財布をリュックサックに入れ、背負う。あとは道中で何とかしよう。

 急ぎ足で老婆と出会った場所に戻り、三大秘宝を求めて君は南へ出発する。

戦闘方法

 サイコロを1個振って敵の力より大きい数が出たら勝ち、同じか少なかったら負けたことになります。

【1】

 1時間くらい歩いたところに小さな町があった。腕時計を見ると昼少し過ぎ。疲労を感じ始めていた君は、この町で一休みすることにする。

 公園の水飲み場で渇いた喉を潤し、秘宝について尋ねてみようと近くの一軒の家を訪ねる。

「こんにちは」

 玄関のドアの前で声をかける君だが、中から返事がない。呼び鈴を鳴らしてみても誰かが出てくる気配もない。仕方なくドアを開け、また声をかける。

「あのー、すみませーん。ちょっとお尋ねしたいことがあるんですけど」

 ……やはり返事がない。不審に思った君が中に入って確認してみると、人っ子一人いないではないか。他の家も調べてみたが一緒であった。この町はすでに無人の町と化していたのだ!

 どうしてこうなってしまったのかはわからないが、突然人々が消えてしまったかのようにどの家も食卓に湯気の立つ料理がそのまま残されていた。後1週間で人類が滅びるというのは本当なのかもしれない。

 君はそう思い、この無人の町を去り、秘宝を求めてさらに南へ進むことにした。

 少し歩くと道の脇で一匹の子犬に出会う。その子犬は母親と思われる犬の亡骸の匂いを嗅いでいる。どうやら車にひかれてしまったらしい。

 今のところは車が通る気配はないが、このままだとこの子犬は母親と同じ運命を辿ることになるだろう。しかし、子犬にとっては母犬の傍にいるのが一番幸せかもしれない。

食べ物をあげて立ち去る 12へ

 連れて行く 10へ→

【10】

「ここにいたら危ない。一緒に旅をしよう」

 君がそう言うと、子犬は小さく吠えて、歩き出す君の後ろを大人しくついてくる。

7へ

【7】

 やがて丁字路にぶつかる。右の方は遠くに木々が生い茂っており、どうやら森へと続いているようだ。左の方からはすすり泣くような声が聞こえてくる。

右へ進む 3へ→

 左へ進む 19へ

【3】

 道はやがて川にぶつかる。向こう岸に女性が座り込んで、タライの中で洗濯物をゴシゴシと擦って洗濯をしている。秘宝について何か知っているかもしれない。

「すみませーん」

 川の音にかき消されて聞こえないらしく、川幅も10メートル以上あることもあって、何事もなかったかのように洗濯を続けている。左右を見渡しても橋らしきものはない。

 君が川に入ろうとすると、背後で子犬がクンクン鳴く声がする。何事だろうと振り返ると、どうやら水が怖いらしく、後退りしている。流れているから余計に怖がっているのかもしれない。

 女性に秘宝について聞くのは諦め、来た道を引き返すことにする。 

11へ

【11】

 君が子犬を安心させるために川から離れて歩き出そうとすると、子犬が向こう岸の方を見つめている。洗濯中の女性を見ているのだろうかと振り向き、子犬が視線を向ける方を見た君は目を見張る。

 頭部と両腕は女で、蛇のような体の恐ろしい姿の何かが川をするすると渡ってきていたのだ! 妖怪磯女だ! 女性の姿が見当たらないが、どこかへ逃げたのだろうか? 瞬く間に川を渡り切ると、君に接近してくる!

戦う 26へ→

子犬をけしかける 21へ

 逃げ出す 4へ

【26】

 子犬を守るためにも戦うと決心した瞬間、磯女の体が突然煙のようなものに包まれる! 何が起ころうとしているのだろうと見つめる君の前で煙が晴れ、満面の笑みをたたえた白髪頭の老人が姿を現す! 磯女は老人に変わったのだ!

「私は南方の神の一人、ツタンサーモン。あなたは恐ろしい妖怪と戦おうとする勇気がある。それは秘宝を扱うために必要な要素の一つ。私の守っているこの秘宝、黄金獅子の小像を授けよう」

 君は神様が磯女に化けていたことに驚きつつも差し出された黄金に輝く小像の秘宝を有難く受け取り、お礼を言う。
「来た道を引き返し、そこからまた南を目指しなさい」

 君は神様に言われるままに子犬とともに引き返す。

8へ

【8】

 しばらく進んでいると道は右に折れ、南の方へと続く。君は迷わず道を曲がる。

 少し進んだところで一軒の家の塀が破壊されたように人一人通れそうな大きな穴が開いている。これも人類が後1週間で滅びるということに何か関係があるのだろうか。

 君が横を通り過ぎようとしたそのとき、穴の向こう側から人の声のようなものが聞こえた気がした。人がいるなら秘宝について聞けるかもしれない。

 ふと唸るような小さな声がして、周囲を見回す。子犬が穴の向こう側に向かって体勢を低くして、威嚇の姿勢をとっている。中の人にだろうか。

穴を通り抜けてみる 17へ

 南への旅を続ける 29へ→

【29】

 君は辺りが暗くなり始めているのに気づき、腕時計を見る。7時30分を少し過ぎている。夜道を歩くのは危険そうに思えた君は、通りかかった公園で子犬とともに野宿をすることにする。

 一番大きな大木の下に背負っていたリュックサックを置き、お腹が減ってきていた君は弁当箱を取り出し、箱を結んでいたハンカチをほどくと地面に置く。

 君は弁当箱を手に持ち、2つずつ入れていたウインナーと玉子焼きをお箸で1つずつ広げたハンカチの上に置き、子犬と分け合う。君がご飯を食べる間、子犬は尻尾を振りながらそれを喜んで食べていた。

 弁当を食べ終えた君はリュックサックを枕にして、大木の下に積もっていた落ち葉の上に寝転がる。子犬はそんな君のお腹の辺りで丸くなり、すぐに寝息を立て始める。君はそんな子犬を見ていると、家で飼ってあげたくなるのだった。そのためには両親に相談しなければならないが。君はそんなことを考えている間に眠っていた……。


 次の日の朝、君は頬を舐められる感触で目が覚める。子犬が尻尾を振りながら舐めていた。リュックサックを背負い、公園を出ると、南へ続く道を子犬とともに歩き出す。

 南への道を進む君は、頭頂部が禿げた、白髭に長く白い顎髭をたくわえた老人が一匹の狼とともに屋敷の中へと入っていくところを見かける。あの物知りそうな老人なら、秘宝について何か知っているかもしれない。クンクン鳴く声がして子犬を見ると、道に座り込んで耳をぺたんと寝かせ、少し震えている。どうやらあの狼が怖いらしく、ついてくる気配がない。

玄関の呼び鈴を押す 31へ→

 南への旅を続ける 30へ

【31】

 3回鳴らしたところでようやく老人がドアを開ける。君は今までのいきさつを話して、少しでも秘宝の手掛かりを得ようとする。

「その秘宝のことならわしは知っておるぞ。ふぉっふぉっふぉ。じゃが、簡単には教えられん。人生とはそんなに甘くはないものじゃ。こいつと戦って勝てたなら喜んで教えよう」

 老人がそう言うと、屋敷の中からあの狼が牙をむき出しにしながら現れ、ゆっくりと君の前に進み出る! 近くで見ると、大型の犬ほどの大きさがあることがわかる!

 負けたらきっと殺されるだろう。そうでなくても大怪我を負うはめになるに違いない。君は人類滅亡の危機を救うために自分の命を危険にさらすべきなのかを悩む。

戦う 34へ→

 立ち去り、南への旅を続ける 36へ

【34】

 だが、そのためには秘宝の情報が必要だ。

狼 力4

勝った 28へ

 負けた 37へ→

【37】

 君が成す術もなく狼に噛みつかれようとした瞬間だった!

「もうよい!」

 老人が間に入って狼を制止する。牙をむき出しにしていた狼は急に大人しくなり、君は危ういところで助けられる。

「残念じゃが、あんたは秘宝を扱うために必要な要素の一つを持ち合わせていなかったようじゃな。いやはや本当に残念じゃ……」

 老人はそう言ってうなだれたまま、狼とともに屋敷の中へと戻り、ドアを閉める。

 君は必要な要素がないと秘宝を手に入れることもできないのだろうかと、そんなことを思いながら道に戻るしかなかった。

36へ

【36】

子犬と旅をしている 30へ→

 1人なら 38へ

【30】

 君が子犬の方に戻ると、尻尾を振って近づいてくる。君が無事に戻ってきて喜んでいるようだ。

 道はやがて右に折れる。君は道を曲がり、西へ続く道を進む。

 左へ曲がる、つまり南へ続く道がなかなか現れず、西へ進み続けていることに君が焦りを感じ始めていたとき、一軒の小さな家の前で手招きをしている女性がいることに気づく。何か用だろうか。

 そう思って近づいていくと、それは頭が白蛇、体が白い着物を着た白い肌の女だった! 妖怪白ヘビ女だ! しかも、その家の周りには草木がうっそうと生い茂っており、実に気味が悪い。ふと子犬を見ると、怖がるような様子もなく、ただ君の顔を見返している。

気づかないふりをして横を通り過ぎる 32へ

 さらに近づいていく 39へ→

【39】

 白ヘビ女の蛇の顔が喜びの表情に変わったように見えた。

「あなたはもしかしたら救世主様ではないですか?」

 君はどう答えるか。

謙遜して違うと 44へ

 白髪頭の老婆にそう言われたと 41へ→

【41】

「やはりそうでしたか! それでは、私が知っていることをお伝えします」

 白ヘビ女はそう言うと話し始める。

「私の知っていること、それは、南方の神様の一人は救世主の前に子犬の姿で現れ、旅の安全を見守りながら共に歩むと伝説にある、ということです」

 そう言うと、白ヘビ女は家の周囲にうっそうと生い茂る草木の間へと姿を消していく。

 妖怪の言うことだ。そう簡単に信じてもよいものだろうか。

信じる 46へ→

 信じられない 50へ

【46】

 君は子犬の前に座り込む。

「もしかしたら、君は神様なのかい?」

 ところで君は今、秘宝をいくつ持っているだろうか?

2つ 51へ

1つ 53へ→

 持っていない 52へ

【53】

 そう言うと、子犬は不思議そうな顔をして君を見つめている。やはり妖怪の言ったことはでまかせだったようだ。

40へ

【40】

 君は秘宝とその情報を求めて子犬とともに南への旅を続けていたが、人にあまり出会うこともなく、そのどちらも得られないままだった。


 そして1週間が経ち、それから数日過ぎても何事も起こる気配がない。あの老婆は自分をあっと驚かせるために人類は後1週間で滅びるなどというでまかせを言ったのだろうと君は思い、久しぶりに家に帰り、子犬のことを両親に話すと、喜んで飼うことを了承してくれたのだった。その日から一緒に公園で野宿をした際に夢見ていた、子犬との楽しい生活が始まった。

 一緒に過ごすうちに子犬は雌だとわかり、名前を秘宝をもじってヒーホと名付けた。


 老婆と出会ってから明日で2週間という日の夜、君の夢にヒーホが出てきた。君の枕元にお座りしており、突然人間の言葉を話し出した。

「明日が人類最後の日になるでしょう。私は『ここ』を去りますが、救世主のあなたを救うことができなくてとても残念です。それでは、さようなら」

 その声は若い女性の声で、泣いているのか悲しげだった。君は飛び起きると階段を駆け下り、裸足で庭の犬小屋を見に行った。そこには鎖につながった首輪が丁寧に置かれたようにあり、ヒーホは見当たらなかった。君は逃げ出したのかもしれないと思い、玄関で靴を履き、周囲を捜すために家を出た。

 そして2週間が経った次の日。突然空全体が真っ暗になったかと思うと、巨大な隕石のようなものが地球に落下した! それは死兆星だった! 大津波が地球上にあるものすべてを飲み込み、砕けた星の破片がふたたび地球に降り注ぐ。 老婆の言ったことは本当だったのだ! どうやら君が秘宝を1つ所持していたために、「そのとき」が1週間延びたようだった。
 こうして、ヒーホを捜し回っている最中だった救世主の君も含むすべての人類は滅亡したのだった……

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パラグラフ37を読んでいるときにベストエンディングにはたどり着けないと悟りました。久しぶりにリアルサイコロを振って出た目は2でした。

ベストを狙うために危なそうな選択は避けて、それでも正解そうなものは選んでいきましたが、運も必要でした。

第1弾もそうでしたが、自分で作ったものとはいえ、なかなかベストは簡単ではないようです。

次は何にするかは決めていませんが、そろそろ「作者らしく」たどり着きたいところです。

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