発売:2002/1/1(発表1994)
著者:谷口ジロー
故郷・鳥取市で暮らしていた父が亡くなった。
通夜のために帰省した陽一を故郷の人たちは温かく迎え、父の思い出を語る。
陽一の知らなかった父の優しさが語られ、陽一は父に心を閉ざし、父の心の内を知ろうともしなかった過去を悔いる。
登場人物:
山下陽一:鳥取県鳥取市出身で地元の高校卒業後、東京の大学に進学してそのまま東京に就職。現在は都内のデザインスタジオで働く。
山下武:陽一の父。物語冒頭で亡くなり、以後は思い出として語られる。戦後の鳥取で山下理髪店を営んでいたが、鳥取大火で店を焼失。陽一たちの実母・清子とは離婚し、後妻の鶴子と暮らしていた。
山下清子:陽一や春子の実母。武とともに山下理髪店を営んでいたが、鳥取大火後、店の再建に打ち込む武との間に溝が生じ、離婚して倉吉に去る。
大石大介:陽一の伯父。清子の兄で造り酒屋を営む。武が清子と離婚した後も、何かにつけて一家の面倒を見ていた。
山下春子:陽一の姉。継母の鶴子を支えて一家を切り盛りしていた。
太田鶴子:鳥取の漁港・賀露の漁師の娘。子供を産めない体になって実家に戻されていた。のちに武と再婚し、陽一や春子に愛情細やかに接する。

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