mixiユーザー(id:5499304)

2024年05月24日23:31

19 view

ニュースの感想:夢は夢で終われない

「異世界転生」に「溺愛」、マンガの“現実逃避”がメンタルに与える影響は? 心理カウンセラーが提言
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7873829
今日若い書生の頻に称道する自然主義の文芸の如きは、到底吾々の了解し得られぬものである。彼等は美辞麗句を連ねて微妙の思想を現はす事を虚偽だとか遊戯だとか云つて此れを卑むらしく思はれるが、文学の真髄はつまる処虚偽と遊戯この二つより外にはない。其れを卑むならば、寧ろ文学に関与はらぬ方がよいのである。(『新帰朝者日記』永井荷風)

私は欲張りなので、素敵な夢だからこそそこから何も持ち帰れないとさみしいのです。夢だけど夢じゃなかった証拠を何とかして持ち帰りたいのです。
だから現実がどうしたら夢の世界に近づけるかを考えて、とりあえずお店の人とかになるべく親切にするわけです。爵位を授けたり大金をあげたりハーレム要員になることはできなくても、ありがとうと言うことはできるから。


―1つのニュースに日記は1つしか書けないようなのでここで分割して別バージョン―


DQ派とFF派というのがあったけど、いわゆるなろう系というのはざっくりDQ派向けなんじゃないかと思う。プレイヤーが完全に主人公に同化して、何なら主人公に自分の名前をつけちゃうような。
このタイプの作品は、主人公を独立した1人の人格ととらえる読者とは相性が悪い。主観視点では気づきにくい身勝手さ、周囲の人間に対する無神経さ横暴さと直接間接の悪影響、パワハラカスハラセクハラに被害者ビジネス、汚職と癒着、腐敗、逆恨み、認知のゆがみに合わせて作られた不自然な状況…一旦それらが目についてしまったら、なるほど主人公目線ならストレスフリーなんだろうがそれ以外の目線からは独裁者に支配されたディストピア、ストレスの塊になってしまう。汚職やら各種ハラスメントやら横暴な独裁者が咎められることもなく高笑いする様子を、何が悲しくて虚構の世界でまで見せられなきゃならんのだ。そしてそうした作品を好む読者は潜在的にそういう願望があるのだろうしそれが許される状況があったら嬉々としてやるのだろう、そうした人間が1つの市場を築ける規模でいるのだろうと思うと暗澹とした気分になる。
ドラゴンボールはその辺上手かったと思う。主人公たちのサロンは多少思い上がったり腐敗することはあったけど、圧倒的な力の差をかさに着て一般人を貶めるようなことをほとんどしなかったし、一般人も時々わけもわからないうちに死んだり生き返ったりするほかは主人公たち「上位存在」に特段気を遣ったり遠慮したり奉仕したりするということもなく幸福に生きているように見えたから。

あと単純に、「このブレスレットとかブルワーカーを買えば女にモテモテになります!」「初心者歓迎!1日で100万稼げます!」「ペン習字を習えば全てがうまくいきます!」レベルの筋立てのものが多くて入り込めないし、見ていて心配になる。それにしても社会現象を呼んだ某人気コミックってなんだろう…


溺愛系は女性向けにも最近にも限った話じゃないよね?人類共通の普遍的な願望じゃね?という気がしてきたので略。
ただ、最近ギャグマンガで「主人公に限らず特定の対象を溺愛する」というキャラ付けをされるキャラが増えてるなと思う。「誰も傷つけない笑い」の素材として優秀なんだよね。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年05月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031