レッドロブスターの破産　の雑感

■米レッドロブスターが破産申請＝外食チェーン、食べ放題裏目に
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いわゆる食べ放題コースである「エンドレスシュリンプ」は以前から存在していたようだけれども、恒常メニューではなく期間限定。

他の外食産業の例に漏れず、レッドロブスターもコロナによる打撃で経営が悪化し、なかなか回復しなかった。そこでエビの仕入先で、現地展開のパートナーでもあるタイ水産加工大手「タイユニオン」が株式を取得して経営に参画。

…が、タイユニオンは自社のエビを捌くことにのみ執心し、エビを大量消費するエンドレスシュリンプを恒常化を推し進める。エンドレスシュリンプは期間中に客足は増えるものの、儲けのない自爆営業のようなものだったため、経営はさらに悪化。

今年に入って「もう用済みだ」とばかりにタイユニオンはレッドロブスターの株式を全て売却。それから数ヶ月、不採算店舗の整理を発表するなどしたものの焼け石に水だったようで、とうとう破産に追い込まれた　みたいな話。

近場の図書館においてある食物の歴史シリーズ、１ヶ月ほど前にエビの歴史を読んでいる。元々エビを食べる習慣のなかったアメリカ人に、水産加工会社がキャンペーン売ってイメージを変えていって、今ではアメリカ人のごちそうに不可欠な食材にまでなった経緯と、現在のアメリカでのエビ消費について書かれていて、レッドロブスターについても一例として大きく取り上げられていた。まさか、そのレッドロブスターが倒産とはな　と。