【ＰＳＶ】　Clover Day's　【4/28〜5/4】

　


★★★☆☆☆☆☆☆☆（３/１０）



2017年9月28日発売のヴューズのゲーム！ジャンルは恋愛ＡＤＶ！
ALcotから2014年3月28日にＰＣ用ソフトとして発売された同名作品の移植版です！

12時間で杏鈴END、ANZU EXTRA
5時間で杏璃END、ANRI EXTRA
8時間でヘキル＆ヒカルEND、HEKIRU & HIKARU EXTRA
6時間でつばめEND、TSUBAME EXTRA
7時間で泉END、IZUMI EXTRA

と全EDを見て総プレイ時間は38時間、トロフィーも100％で終了！
　

あらすじは、

それは、忍ぶ想い
それは、永遠の誓い
それは、心からの願い
それは、抱き続けた後悔

そして、幼い日の約束――

親に捨てられ、イギリスの養護施設で育てられた優人は、
貿易商を営む鷹倉義臣の養子となり日本へやって来た。
日本語もろくに喋れない優人を支えたのは、
双子の義妹、明るく恥ずかしがり屋の杏鈴とクールでしっかり者の杏璃。
初等部のクラスメイト、素朴で優しいつばめと見栄っ張りで素直じゃない泉。
恋の意味も知らなかった少年と少女は笑って、泣いて、かけがえのない絆を育んだ。
それから10年――街の景色は大きく変わり、優人達も変わった。
――けれど、変わらないモノもある。
「 あの日の約束……覚えてる? 」
10年前に海外へ引っ越した、もうひと組の双子の幼なじみ。
ヘキルとヒカルが再び優人達の前に現れたことで、止まっていた想いが再び動き始める。
豊穣なる日々＜クローバーデイズ＞は、ここから始まる――

というもので、大量に双子が出てくる作品ですｗ
どこもかしこも双子だらけ！こんなに集まると珍しさも感じないわね！ｗ
なお妹(双子)も出てきて冒頭で警告されますが、
容赦なく主人公自身が「妹を女として見ている(キリッ)」と言うので、
何の警告にもなっていませんｗｗｗ
　








【キャラ】

主人公は鷹倉 優人くん！
イギリスの養護施設で育てられた後に、鷹倉家の養子として引き取られ、
杏鈴・杏璃の義兄となった少年です！
基本的にちょっとエロに奔放で妄想癖なところ以外はいたって普通ｗ
生まれる前に死に別れた妹である和を、
幼いころイマジナリーフレンドとして見ていた過去がありますｗ
　

そんな優人のお相手はこの６人！なんと全員双子ですｗｗｗ

鷹倉 杏鈴…優人の義妹の双子の姉、重度のブラコンで素直な金髪少女
鷹倉 杏璃…優人の義妹の双子の妹、重度のブラコンでツンデレな黒髪少女
加賀美ヘキル…幼馴染でヒカルの双子の姉、画家でありマイペースで素直
加賀美ヒカル…幼馴染でヘキルの双子の妹、モデルであり男嫌いで口調は男っぽい
竜胆 つばめ…幼馴染で虎吉の双子の妹、スタイル抜群で面倒見が良い
結橋 泉…幼馴染でバイトに明け暮れている、優人をライバル視しているツンデレ

双子ばかりなので双子が嫌いな人(いるのか？ｗ)には地獄の様な状態ですが、
見た目が瓜二つのような一卵性の子は一組だけで見た目も差別化されており、
性格にいたっては一切ダブりなしなので安心してどちらかを選べばいいでしょう！ｗ
　
　








【システム】

ムービーはなし、ボイスは主人公以外フルボイス！
セーブはいつでも可能でシステムも不備なく快適です！
ゲーム自体もただ選択肢を選ぶだけのシステムなので迷うこともありませんｗ

EXTRAは各キャラクリア後に最初から始めると、
チャプター選択から選択できるようになりますが、
2、3分の短い自己紹介みたいなもので、特に面白くも何もないのでがっかりしますｗ
クリア後に解放されるから後日談かと思ったのに！ｗｗｗｗｗ
　







【グラフィック】

グラフィックは立ち絵、ＣＧともに崩れもなくとても可愛いです！
　






【ＢＧＭ】

ＢＧＭは特に印象に残るものも雰囲気を壊すものもなく普通です！








【シナリオまとめ】

実の親に捨てられ、10年前に鷹倉家に引き取られ育ってきた優人は、
家のメイドである紫苑と自分を引き取り父親となってくれた父が結婚する事になり、
反対はしていないものの微妙な気持ちを抱く双子の妹、
杏鈴と杏璃の世話を焼きながら日々を過ごしていた。
10年前からの付き合いがある双子のつばめと秀吉や、
何かにつけて自分に絡んでくる泉と共に皆で一緒に遊んできたが、
段々それぞれのやりたい事がばらけていき、
”ずっと一緒”でなくなりつつあることに優人は寂しさを覚えはじめる。
幼い頃日本に馴染めず一人でいた自分を輪に入れてくれた幼馴染の皆。
始めはその輪にヒカルとヘキルという双子もいたのだが家庭の事情で離れる事となった。
幼い頃のその別れを引きずり優人は皆がバラバラになる事が怖かったのだ。
だが10年経った今、かつて分かたれたヒカルとヘキルに再会する事となる。
10年前の別れの際、ヘキルは優人と約束をし、その約束を今でも覚えていた。
ヘキルは再会早々に「約束通り結婚しよう」と優人に迫る。
　

しかし優人は何か約束をした事は覚えていたものの、
それが結婚の約束だったのか肝心な部分は覚えていなかった。
幼い頃の優人は”和”というイマジナリーフレンドがいた。
和は生まれる前に死に別れた双子の妹だったが、
優人は死別し認識していないはずの妹を無意識に覚えていたのか、
イマジナリーフレンドとして心の支えにしていた。
そんな人に話せない秘密でもある”和”の存在を唯一肯定してくれた女の子、ヘキル。
そしてヘキルと友人になると同時に消えてしまった和。
ヘキルが自分にとって特別だったのは間違いないが、
他の幼馴染たちとも同じように特別な出来事を重ねてきて今がある。
　

そこで優人は気付く。「むしろ”みんなと結婚の約束をした”ような気がする…！？」と。
大好きなみんなとずっと共にいるために、
秘密基地で永遠の友情を誓って婚姻届に全員で名前を書いたはず…。
だが秘密基地は取り壊されて婚姻届けは紛失していて…？
　







【エンディング】

ＥＤは５種類！

■杏鈴
ヘキルがいなくなったショックでまた和が見えるようになってしまった優人だったが、
杏鈴と仲良くなり心の傷は癒えていく。
一方杏鈴は母が亡くなった際に謝れなかったことを引きずり毎日うなされていたが、
外見を気にしない優人が友達になってくれたことで心に平穏を取り戻していき今に至る。
父の再婚と優人と結婚すると言うヘキルを見た事を機に恋について考え始めた杏鈴は、
自分が優人に兄としてではない”好き”を感じている事に気付く。
杏鈴の様子を見ていて気持ちに気付いた優人はヘキルを振り杏鈴に告白する。
だが同じように優人を好きだった杏璃は、
自分の恋にけじめを付けるため最後に一度だけキスをしてくれとせがむ。
キスをしている所を見てしまった杏鈴は本当にお似合いなのは杏璃なのではと悩み、
杏璃もまた自分の行動で杏鈴を惑わせたことに責任を感じ双子はすれ違うが、
お互いの気持ちをぶつけ合うことで痛みとともに前へ進むことを誓い合う。
双子の間のわだかまりはなくなったものの、
紫苑と父親の再婚については複雑な感情を抱いたままの杏鈴は悩むが、
紫苑が自分達の付き合いを心配し怒ってくれた事と紫苑が妊娠している事を知った事で、
血の繫がりはなくとも自分達を愛してくれていると実感し再婚を喜べるようになった。
そんな時紫苑が優人の実母である事がわかってしまう。
優人を捨てた自分がそれを隠し優人の傍で再婚する事実に耐えられなくなった紫苑は、
全てを捨てて屋敷から逃げ出し行方をくらましてしまった。
若くして子を産んだものの育てる事が出来ず子を捨て逃げた母親が紫苑だった事を知り、
驚く一家だったが優人は怒るどころかこの出会いは奇跡だと紫苑と再び暮らす事を望む。
紫苑を探し出し改めて5人家族としてやり直す事を誓うのだった…。
　

■杏璃
中学時代優人が生徒会長だったことを知り、現生徒会長候補が勝負を仕掛けてくる。
優人の今の生活態度を小馬鹿にして引き合いに出してくる候補にカチンときた杏璃は、
いかに優人が優れているのかわからせてやる、と候補に宣戦布告してしまう。
以降改めて自分が優人を好きである事を自覚した杏璃は今まで以上に優人に甘え始める。
だが「そんな理由で生徒会に立候補するな」と教師に釘を刺されてしまい、
二人は選挙を辞退する事になる。
兄を認めて欲しいという自分勝手な願いで優人本人に迷惑をかけてしまったと落ち込み、
ひとり公園を彷徨っていた杏璃は暴漢に襲われかけるが、優人がそこから救い出す。
それを切っ掛けに二人は付き合いはじめ、素直に気持ちを出すことを決めた杏璃は、
妹であり彼女である立場を最大限満喫し自分の好意を隠さず出すようになっていった。
そんな矢先に二人のキス写真が学校の掲示板に貼られ問題となってしまう。
二人が義兄妹である事は生徒たちはほとんど知らないため、
兄妹で恋愛していると噂になり謹慎になってしまった。
謹慎が解けた後二人は全校生徒の前で義兄妹である事を明かし交際宣言をし、
卒業後父の会社を二人で継ぎ結婚したのだった。
　

■ヘキル＆ヒカル
10年前、ヘキルとヒカルとの別れの日が近づき、
「離れても忘れないように再会できるまで手紙を書こう」と思っていた皆だったが、
ヘキルが「友達になってもいつも分かれるから寂しいという感情がわからない」
と言ったため、泉は怒り最後の日にも来なかった。
だがいざ別れを告げたヘキルは涙し始めて寂しいという感情を理解したようだった。
「戻ってくるのをずっとまってる、ずっと友達だよ」
と伝え再会の約束をしたことを思い出した優人は、
ずっと約束を覚えていたヘキルの気持ちに応えなくてはと考える。
そんな時誰かからお宝探しのノートが届き、一行は皆でこの宝を探そうと盛り上がる。
宝の場所は優人らの家の蔵であり、ノートを見つけた紫苑が仕組んだことだった。
宝は皆で書いた婚姻届け…。一行は宝を懐かしみ改めてヘキルにお帰りと伝えた。
その際にヘキルに泉はクレヨンを渡し、
10年前本当はこれを渡したかった、今更だが喧嘩別れしてごめんと謝る。
一行のわだかまりは完全に解け優人は改めて10年の溝を埋めようと考え、
ヘキルを理解するため美術部に入り共に絵を描くことにした。
その中で天才と呼ばれるヘキルの苦悩や自分を光だと思って慕ってくれている事を知る。
傍で過ごす中でヘキルは改めて自分の気持ちが”恋”である事を認識し、
優人もまた約束をずっと覚えていてくれたヘキルと10年前の約束を今果たすと宣言。
優人はヒカルに筋を通すため交際の報告へ行き認めてもらうが、
口には出していなかったが優人を好きだったヒカルは家を出てしまった。
ヒカルは「”3人で”結婚の約束をしたのに自分はやはり結ばれなかった」と苦しみ、
ヘキルのふりをして優人に抱かれてしまった。
ヒカルだと気付いた優人は最初に結婚の約束をしたのがヒカルだった事を思い出し、
ヘキルもまたヒカルも優人を好きだった事を知っていたのに付き合い傷つけた事を謝り、
10年前の約束通り”3人で結婚しよう”と優人を2人で愛する事を誓うのだった。
　

■つばめ
全く部員が集まらず兄と自分だけの演劇部となってしまっている事を思い悩むつばめは、
皆に一緒に演劇をやってくれと頼み、その日から全員での演劇練習が始まった。
配役決めはオーディション形式にする事となり皆で姫役を演じ勝負するが、
つばめは緊張から上手く演じられずヒカルが姫役の座を射止めてしまう。
始めは仕方ないと納得していたつばめだったが、ヒカルと優人の絡みを見て辛くなり、
もう一度オーディションをし直してほしいと申し出る。
だが結局何度練習をしてもつばめの演技は固く、
本人もそれを理解しているが故にさらにスランプに陥ってしまう。
幼い頃のようにまた楽しく演技がしたいのに出来ない。
優人の王子様役に釣り合うお姫様を演りたいのに出来ない。
つばめはついに限界を迎え泣き出してしまった。
優人はそんなつばめを支えてやりたいと思うようになり告白しつばめはそれを受ける。
想いが叶った事でスランプから脱したつばめは姫役の座を勝ち取った。
しかしつばめと同時期からずっと優人を好きでいた泉は、
二人の関係を知りショックを受け一行を避け始めてしまう。
つばめは公演当日にも姿を見せない泉に手紙を書き、自分の素直な思いを泉にぶつける。
観客として舞台を見た泉は演技を通してつばめの想いを受け取り、
優人への想いは消せないがつばめとずっと親友でいたいと願ったのだった。
　

■泉
「母と自分が苦労しているのは父さんが私たちを捨てたから」
泉はその想いを抱え奨学金のため成績を保ち、バイトで家計も支えていた。
そんな泉を支えたいと思った優人は泉に優しくしようと試みるが、
悪友的ポジションに慣れてしまっている泉は親切を素直に受け取れずいた。
優人は泉のそんな気持ちに気付き共に過ごす時間を増やそうと同じバイトをはじめる。
だが泉は自分と優人は釣り合わない、
たとえ付き合っても父のように捨てられたら怖いと考え優人を突っぱねてしまう。
しかしいざ離れてみて優人の存在の大きさを思い知った泉は優人に告白し、
やっと二人は付き合う事となった。
しばらくして同じクラスの瑞穂がディベート大会に出る事となったが、
彼女は病弱であまり学校に通えておらず人付き合いが下手で内気で話す事が苦手だった。
泉は彼女が大会で活躍できるよう話を振り会話が上手くなるよう手伝い始めた。
その姿を隣で見ていた優人は瑞穂と泉がまるで姉妹の様に似ていると気付く。
そして瑞穂が倒れてしまったのを切っ掛けに瑞穂家の関係者が泉に会いにやってくる。
何と泉は本当に瑞穂の姉妹であり、西園寺グループの一人娘なのだという。
しかも瑞穂と泉は双子であり、グループの相続権は泉が一番上であるらしい。
自分を捨てた父がいまさら自分を呼んでいると言われても怒りしか湧いてこない泉は、
最初はその要求を突っぱねるが、父親が身分違いの恋をし子供ができたが結婚は出来ず、
夫婦バラバラで過ごす代わりに正体を隠し影から見守り続けてくれていた事実を知り、
離れても家族である事をあらためて実感したのだった。
　








【クリア後】

タイトル画面のギャラリーの中のCG、BGM、MOVIEに見た分だけ解放されていきます！
　
　







【総評】

ということで、Clover Day's でした！

タイトルからは全く想像できない、双子しか出てこない双子ゲーですｗ
主人公の生い立ちは暗いものの、性格が明るい変態なので悲壮感はなく、
どのキャラも結構暗い設定持ちなのにゲームの雰囲気は明るいので、
暗い作品が苦手な人でも安心ですｗ


とりあえずいいとこ悪いとこ書いておきます！


＜いいところ＞

・双子しか出てこないがキャラ被りはしていないためキャラの書き分けはされている
・双子好きには大歓喜の双子率
・グラフィックはCG立ち絵共に美麗で崩れもない
・システムは不備なく快適


＜悪いところ＞

・かなりド直球な下ネタが多いので苦手な人には不快かもしれない
・ヒカルとヘキルがそれぞれの単独ルートがない
・どのルートも一旦三角関係を出してくるため若干憂鬱になる
・EXTRAシナリオが自己紹介でがっかり(クリア後じゃなく最初に見せて欲しい)


こんな感じかな！
双子ゲーということで双子しか出てこないという面白さと、
基本的に常時ほのぼのしていて可愛い子たちとの楽しい日常という雰囲気が、
ずっと崩れないので緩い気持ちでゆったり楽しむ作品としてはおすすめです！
キャラの絵も(全員ロリっぽいとはいえ)めちゃくちゃ可愛いし、
雰囲気重視の人にはかなり高評価かと思います！

とはいえ双子、ニコイチ的な関係性にこだわりすぎて、
別に双子である必要がないキャラまで双子になっていたり、
”二人ワンセット”を重視しすぎた故に、
どのキャラのルートでも一旦わけのわからない三角関係になるところは、
正直いらなかったかなと思ってしまいましたｗ

つばめなんて本人が男女の双子だから三角関係にはならないと安心していたら、
泉が「私も好きだったのに〜！」とフェードインしてきたときは、
おいおい素直に付き合わせてくれよ…と微妙な気持ちになってしまったし、

唯一双子じゃない単独ヒロインとしてずっと存在していた泉まで、
ルートに入った瞬間生き別れになっていた双子の片割れが出てくる展開になり、
いやいやここまでしてまで双子設定貫く必要あった！？とげっそりしてしまいましたｗ


登場人物全員双子！というキャッチコピーは斬新だし面白いとは思うんですが、
やらなくていいところまで双子にこだわりすぎだったかなとは思いましたｗ


とはいえ双子が好きだったり、
唐突＆ごり押しの双子設定を気にしないで楽しむなら、
重い話もなく平和で楽しい日常モノとしては良作なのでおすすめです！ｗｗｗ