今日の出来事：１７８９年−ジョージ・ワシントンが初代アメリカ合衆国大統領に就任、１８６８年−戊辰戦争：福岡藩三家老切腹、１９０４年−日露戦争：鴨緑江会戦、１９０８年−日本海軍の巡洋艦「松島」が爆沈、１９４５年−第二次世界大戦：前日結婚したアドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンが自殺、１９７５年−ベトナム戦争終結
今日は、ジョージ・ワシントンが初代アメリカ合衆国大統領に就任です。ジョージ・ワシントンは、バージニア州北部、ウェストモアランドの大農場主の家に生まれました。１７歳で測量技師となりましたが、「フレンチ・インディアン戦争」にイギリス軍の大佐として参加しました。この戦いで手柄をたて、軍人として知られるようになりました。その後、イギリスの植民地であったアメリカが、本国イギリスに対して「独立戦争」を起こしました。「レキシントン・コンコードの戦い」後の大陸会議に、バージニア州代表として出席し、独立軍総司令官に選ばれました。ワシントンは独立宣言書を発表し、英本国軍との苦しい独立革命戦争に入りました。正規軍として確立していなかった寄せ集めの兵からなる民兵組織を再編し、「サラドガの戦い」でイギリス軍数千を降伏させました。ヨークタウンで英軍を破り、戦争を勝利に導き、アメリカの独立を成し遂げました。そして、アメリカで最初の大統領選挙が行われ、１００％の票を得て初代大統領に就任しました。現在まで満票はワシントンだけであり、今後もこの記録は破られないと言われています。
次に、戊辰戦争：福岡藩三家老切腹です。１８６８年４月３０日に福岡藩で家老三人が切腹しました。１８６８年４月、佐幕派の家老・浦上信儂、野村東馬、久野将監は閉門謹慎となりました。３人は、「筑前勤王党」の進出により、辞職しました。１８６５年に「筑前勤王党」が処分された「乙丑の変」の後、再び家老となりました。その後、「大政奉還」により江戸幕府が崩壊したため、福岡藩は藩論を「勤王」に転換する事になりました。しかし、新政府に「乙丑の変」による弾圧の罪を問われたため、福岡藩主・黒田長溥は筆頭家老・野村東馬、次席家老・久野将監、家老・浦上信儂に切腹を申し渡しました。こうして、福岡藩は「戊辰戦争」に参軍し、２３００人余りの軍兵を出しました。その後、黒田長溥は婿養子・長知に家督を譲って隠居しました。しかし、藩の財政が行き詰まったため「太政官札贋造事件」を引き起こす事になります。
その次に、日露戦争：鴨緑江会戦です。黒木為�和臂�が指揮する日本陸軍第一軍が満州へ向かう途中で、これを阻止せんと鴨緑江で待機していたロシア陸軍との間で起こった戦いです。ロシア軍兵士が日本軍兵士よりも優秀であると過信したザスリッチ将軍は、兵力を分散配置しました。これに対し、日本陸軍は火砲を持って攻撃して損害を与えました。ロシア陸軍が全軍を用いての決戦を避けて早期に退却を行ったため、日本陸軍は損害を受けずに鴨緑江の渡河を完了する事ができました。こうして鴨緑江を突破した日本軍は遼東半島に兵を進め、「南山の戦い」という激戦を繰り広げる事になります。
その次の次に、日本海軍の巡洋艦「松島」が爆沈です。「松島」は「日清戦争」、「日露戦争」で活躍した旧日本海軍の防護巡洋艦です。清国の「北洋艦隊」が保有していた戦艦「鎮遠」と「定遠」の２隻に対抗する軍艦として建造されました、松島型（三景艦）のネームシップで、「日清戦争」時の連合艦隊旗艦となりました。同型艦は「厳島」と「橋立」です。１９０８年、海軍兵学校を第３５期で卒業した少尉候補生を乗せた遠洋航海の途中、寄港した台湾・馬公で火薬庫爆発を起こし、沈没しました。殉職者は乗組員３７０名中２０７名に上りました。
そのまた次に、第二次世界大戦：前日結婚したアドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンが自殺です。４月１６日にソ連軍はベルリン占領を目的とする「ベルリン作戦」を発動しました。４月２０日に総統誕生日を祝うために、軍とナチス高官が総統官邸に集まりました。この日の軍事会議で連合軍にドイツが南北に分断された場合、北部をカール・デーニッツ元帥が指揮する事になりました。南部の指揮権は明示されませんでした。ソ連軍はベルリン市内に砲撃を加え、ベルリン市に迫ってきました。ベルリンの門前で大打撃を与え、戦局が劇的に変わると言い続けていたヒトラーですが、４月２２日になると、ついに「戦争は負けだ」と語るとベルリンで死ぬと宣言しました。またヒトラーは、同盟国のイタリアの指導者のベニート・ムッソリーニがパルチザンに捕らえられて処刑された後に、遺体がミラノで逆さづりにされて見せものにされた事を知っていたため、自分は同じ運命を辿りはしないと決意しました。４月２３日には総統地下壕を脱出したカール・コラー空軍参謀総長が、国防軍最高司令部作戦部長アルフレート・ヨードル上級大将の伝言を携えて、ゲーリングのもとを訪れました。ヨードルの伝言は「総統が自決する意志を固め、連合軍との交渉はゲーリングが適任だと言った」という内容でした。ゲーリングは不仲であったマルティン・ボルマンの工作を疑い、総統地下壕に権限委譲の確認を求めた電報を送りました。電報を受け取ったボルマンは、「ゲーリングに反逆の意図がある」とヒトラーに告げました。激怒したヒトラーはゲーリングの逮捕と全官職からの解任、そして別荘への監禁を命じました。４月２９日に、ハインリヒ・ヒムラーがヒトラーの許可を得る事なく英米に対して降伏を申し出て、ヒトラーに最後の打撃を与えました。終末が近い事を悟ったヒトラーは、個人的、政治的遺書の口述を行いました。この政治的遺書の中で「戦争はユダヤ人に責任がある」としたほか、大統領兼国防軍最高司令官職にカール・デーニッツ海軍元帥、首相職にヨーゼフ・ゲッベルス宣伝相、ナチ党担当大臣にマルティン・ボルマン党官房長をそれぞれ指名しました。さらに「国際ユダヤ人」に対する抵抗の継続を訴えました。個人的遺書では愛人エヴァとの結婚と、自殺後に遺体を焼却する事を述べました。この遺書をタイプした秘書トラウドル・ユンゲにヒトラーは「ドイツ人は私の（ナチズム）運動に値しない事を自ら証明した。」と語り、自らの運動が終焉した事を認めました。ヒトラーは遺書をタイプした後の午前２時、長年の愛人エヴァ・ブラウンと結婚式を挙げました。そして翌４月３０日、毒薬の効果を確かめるために愛犬ブロンディを毒殺した後、午後３時に妻エヴァと共に総統地下壕の自室に入り、ヒトラーは拳銃を用い、エヴァは毒を仰いで自殺しました。ヒトラーは生涯にわたって独身を通し、死の直前に結婚したので直系の子孫はいません。これが、全世界を震撼させたドイツの独裁者ヒトラーの最期です。総統地下壕にいた人物のその後です。
マルティン・ボルマン（親衛隊大将）：総統地下壕脱出の際、青酸で服毒自殺
ヨーゼフ・ゲッベルス（国民啓蒙・宣伝相）：翌日妻と５人の娘と１人の息子と共に自殺
ルートヴィヒ・シュトゥンプフエッガー（親衛隊主治医）：総統地下壕脱出の際、青酸で服毒自殺
オットー・ギュンシェ（ヒトラー副官、親衛隊少将）：夕方脱出後捕虜
アルトゥール・アクスマン（国家社会主義ドイツ労働者党青少年全国指導者）：翌日脱出、後に逮捕
ヴィルヘルム・モーンケ（親衛隊少将）：夕方脱出後捕虜
ヴェルナー・ハーゼ（親衛隊軍医）：隣の地下壕に移り、捕虜
トラウドル・ユンゲ（秘書）：夕方脱出
ゲルダ・クリスティアン（秘書）：夕方脱出
最後に、ベトナム戦争終結です。アメリカ軍の撤退により、北ベトナム軍はすぐさま補給路を回復し、南ベトナム侵攻のための体勢を立て直しました。ソビエト連邦や中華人民共和国からの追加軍事援助を受け、南ベトナムを完全に制圧して南北ベトナムを統一するため、南ベトナム軍に対する全面攻撃を開始しました。なお隣国のカンボジアでは、首都のプノンペンが陥落し、アメリカ軍は逃亡しました。南ベトナムの首都サイゴンに南ベトナム解放民族戦線が突入、ズオン・バン・ミン大統領が無条件降伏を発表しました。午後に北ベトナム軍の戦車が大統領官邸に突入し、ミン大統領らサイゴンに残った南ベトナム政府の閣僚は北ベトナム軍に拘束されました。サイゴンは陥落し、南ベトナムは崩壊しました。少数の南ベトナム軍の将校はサイゴン陥落後に自決しました。こうして南北ベトナムは統一され、「ベトナム社会主義共和国」が樹立されました。統一後は「ピアストル」と「ドン」の通貨の統合や行政、官僚組織の再編成、企業の国営化が進められました。ベトナム最大の都市「サイゴン」は、戦争中に急死した北ベトナムの指導者の名前である「ホー・チ・ミン」となりました。
今日の誕生日：月岡芳年、Ｍｒ．オクレ、井上彩名、常盤貴子、森島寛晃、富澤たけし（サンドウィッチマン）、ＡＴＳＵＳＨＩ（ＥＸＩＬＥ）、ｎａｖｉ（ＧＲｅｅｅｅＮ）、三浦祐太朗、中村昌也、玉川来夢（元アイドリング!!!２９号）、アドマイヤグルーヴ、擬宝珠纏
今日の記念日：国際ジャズ・デー 、図書館記念日、学力鑑定士の日、しみゼロの日、よい竿の日
今日の「今日訓」：本日は、ジャズを通じて世界のさまざまな文化に対する理解を深め、全世界のユネスコ加盟国と未だ十分に教育を受けられる環境にない地域に住む少年少女たちに、ジャズを伝えていく事を目的として「国際ジャズ・デー」、１９５０年４月３０日に「図書館法」が公布された事で「図書館記念日」、学力全般を評価する専門家「学力鑑定士」の仕組みがホームページで公開された日で「学力鑑定士の日」、「し(４)み(３)ゼロ(０)」の語呂合わせで「しみゼロの日」、「よい（４）さ（３）お（０）」の語呂合わせで「よい竿の日」となりました。
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