No.1533
MARL 20th -COMPLETE GUIDE-
<CONTENTS>
○○PROFILE
○○『Strange dream world』Detail
○○The Best Of “MARL” 2014-2024
○○Prejudice
○○『探偵!ナイトスクープ』出演裏話&完全版
○○Heroine
○○Illustration
○○Repeat Plan
○○New Attempt
○○INSTANT -COMPLETE-
○○Special Interview
○○裏コンテンツ(これまで明かされていないMARLの……)
Draft Plan & Written by : MARL
○○『Strange dream world』Detail
(今回は総決算では無く、詳細設定となります。)
→2014年〜の10年間は、殆ど夢の話を更新出来ていません。何故なら……
Vol.∞ 『 』(MARLに関する何か)
私は男に言われた通り、目の前の廊下を真っ直ぐに進む。
すると、学生達の声が聞こえて来た。
どうやら、あの試験をパスした学生達が、
入学式までの待ち時間中に談笑しているようだ。
学生「あれ〜? 何だか見かけない奴が来たぞ〜」
学生「ちっせぇのに、何無理してここの制服に着られてんだよ!!」
私(ムカつく!!)
お調子者のこいつ等があの試験をパスしたのかと思うと、
胸糞悪くなったが、そんな事はどうでもいいので、
私は我慢して先へと進む。
今度は資料室らしき部屋の前まで辿り着いた。
男の言う通り、扉は半開きになっており、
まるで盗んでくれ、と言っているようにテスト用紙の束が積まれていた。
私はテスト用紙の束には気にも留めずに、更に先へと進む。
ようやく長い廊下の終わりが見えて来たところで、
私「うわっ!!」
急に背後から人の気配がしたかと思うと、
私は制服のズボンの裾を誰かに踏まれ、盛大に転倒してしまった。
裾を捲ろうにも、長袴ばりに引き摺って歩いていたものだから、
そりゃ誰かに裾を踏まれても文句は言えない。
???「す、すいません!! 大丈夫ですか!?」
顔面から派手に転倒したものだから、私は少々痛いのを堪えて、
後ろに居る私のズボンの裾を誤って踏んだ張本人を確認する。
???「あ、あの……お怪我はありませ……」
私(な〜〜〜ぜ、そこで固まる?)
???「か、可愛いっ
」
私「へ!?」
相手は私の顔を見るなり、急に抱き付いてきたではないか。
しかも、私と同じ制服を着た、“女子”だった。
何かどこかで見た事のある顔をした、その可愛い娘(こ)は、
???「あっ!! ご、ごめんなさい!! 私ったらつい……」
私「間違っていたらすいませんが、あなたはもしかして……」
◇
“私に関する何か”、それは先程私のズボンの裾を踏ん付けた女の子だ。
その娘は私に名乗ろうとしたが、
私は敢えてその娘に、「名前は言わないでくれないか」と言った。
娘はどこか残念そうな表情で私を見ていたが、
すぐに持ち前の明るさを取り戻して、
???「じゃあさ、私もあなたの名前を聞かないでおくね?」
私「どっちでもお前の好きにしろよ。で、お前は俺を一体どうするつもりなんだ?」
???「勿論、一緒に入学式に出席して、一緒にここの学園生活を送って、
一緒に大切な青春を謳歌したいなっ!! なので、やっぱさあなたの名前、
教えてくれるかな?」
私「MARL、これでいいだろ?」
???「MARL君、…………やっぱMARL君なんだね!?
私の事、分かるよね、ねっ!!」
私「あぁ分かる分かる、はいはいもう分かったから」
(足早にそいつを置いて歩き去ろうとする。)
???「ダメだよっ、逃げちゃダメっ!!」(私の手をがっしりと掴んで離さない。)
私(面倒くせぇ……でも、こいつの言う事を聞かないと、
またあの牢に逆戻りだし……)
私は男の言い付け通り、そいつの名前を聞き出す事にする。
私「やっぱお前の名前、聞いておくわ」
???「久しぶりだねっ!! もう分かってたでしょ!? “陽菜(ひな)”だよっ」
“陽菜”→私の“女の子ver.”であり、過去の夢の世界で、
クラスメイト達からの陰湿な苛めから助けた娘が、この陽菜である。
陽菜は相変わらず、私に対してグイグイ来るタイプだ。
陽菜「安心して、子供に戻ったMARL君を私がお姉ちゃんのように、
全力でサポートするからっ!!」
私「はいはい、じゃあさまずこの手を離し……」
陽菜「やっ!!(嫌、の意。) MARL君が危険な目に遭わないようにするから、
私から離れないでっ!!」
入学式まで後5分。
陽菜は私の手を離さないように、式が始まる会場であるドームへと向かう。
え!? ドームって、あの試験前に行ったあの場所なのか?
確か初めてここへ入った時に、あのドームで“入学式”が行われ、
試験会場へと流れていったのに?
では、これから始まるのが、“本当の入学式”となるのか。
試験前に行われたのは、入学式もどきだったのか。
陽菜は余った制服の袖越しで、何も無い壁にそっと触れる。
すると、壁の一部が消えたかと思うと、通路が開けた。
他の学生達も各々、壁に手を触れて通路を開けてドームへと続く道を進む。
私は手を離さない陽菜に連れられて、細い通路を抜けると、
ドームの裏口付近にある倉庫らしき建物から外へ出た。
陽菜はそのまま私をドームの中へと連れて行き、
手を繋いだまま、やっと入学式本番を迎える。
to be continued……
(Vol.∞ 『 』(夢の終わり)へ続く。)
2024/04/17 MARL
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