孤独

全部消して寝支度整えてると先輩がいつの間にか台所マットにいて脅かされた。ああびっくりした。そんなところに居た所為で、後輩が闇雲に降りて来たのについてきた居候先様にさくっとケージへ入れられてしまった。入りたかったなら大成功だけど、そうじゃないなら２Ｆに居た方がお得ですよとオススメしておきたい。後輩もその足で捕まってケージへ。寒くなると天気予報が言うので取り払ったヒーターも再設置した。居候先様が。ＨｉｇｈとＬｏｗわかってるかな…寝た。後輩は異食で体調悪化してるのか大人になったのか大人しかった。一瞬、先輩がケージん中で不安そうな鳴き声を立てて様子を見に行こうか考えてたら鳴きやんだ。なんだったのかは知らない。

ゾウチョウテンがやたら硬く感じるんだけどなんや？と思ったら、調子に乗りすぎて静天の会心つけてるヤツが一人もいなかった。ああなるほど。そんでもっていつも思うんだが、起動する度にランダムのサイコロがイカサマっぽい事がある。バックアタックでしかエンカウントしない日があったり、敵が全員会心の日とか、いろいろ変だなぁと思うんだが、今日は会心が高確率で付加される技で極端に会心が出ない。ラスボスかってくらい長時間叩き続けたが倒し切らず途中で飽きてスリープかけた。なんやったんや。


朝。起きたくなんかないけど６時に目が覚めた。隣のおばちゃんが歌ってた。だから目が覚めた訳ではないとは思うが。４０分まで大人しくしておいて、起き出した。後輩はしっかりベッドに収まっていた。おはよう。聞いた事ない声で返された。そんな声も、出すんだ。餌が大量に食い残されてたので、ギリギリまで置いておく事にした。降りて先輩におはよう。無視！さよか。後輩より先に解放する先住猫優先を実行。無視。さよか…一服して時間潰し、０６５５眺めて、でかっ！とビビる。先輩のウェットを新調して、後輩のウェットも回収、食い残し計量して捨て新調。居候先様が起き出していて後輩をアブラフリースに埋めていた。私が行くと後輩の目が挙動るのがいつも面白いと思う。堂々とはしないんだなぁ。１Ｆへ降りてニュース眺めながらＰＣ起動させてると先輩が降りて来てわーわーわーわーなにか文句たれて来た。あー。はいはい。なるほど。ほほう。と適当に相槌を打ってやっていると何か納得したらしく天蓋に潜り、私の足を突いてなにか指図してきて、適当に突っ込んでた足をきちんとそろえて入れ直すと、その上にもたれかかって寛ぎ始めた。しかし居候先様に付いてきて後輩が現れた。当然天蓋に潜り込み…あーあ。と思ったら、後輩が飛び出してきた。爪先に乗ってる先輩は微動だにしていない。なんだ？何が起きたんだ？皆目見当もつかない…しばらくうろついた後輩は、再度天蓋に突撃、爪先に異変アリ。今度は先輩が追い出された…居座った後輩は、左足の薬指の薄皮一枚摘まんで引き千切る様に噛みやがった。反撃してやろうかと思ったらもう居なかった…居候先様が２ＦのＴＶに夢中になってる間、先輩も後輩もそれぞれ勝手に降りて来てたんだが、あるセットで先輩がしょうべんたれた。しょうべん玉が潤沢な砂に浮かんでる状態で簡単に回収。先輩はしょうべんの後は必ず走り出すクセが発動し２Ｆへ消えた。便所に流し捨て、脱衣所から出てみると…先輩も後輩も並んで座って私を待ち受けていた。激ラヴ。腰砕けになった。ゴープロがあればなぁ…先輩はなんかしらんが「んなーっ！」と叫んできてたがどういうつもりや。私がべんじょ道具を片付けると、２匹共走って２Ｆへ消えた。「さあ！遊ぶぞ！」ていうお誘いだったのか？２Ｆにいる居候先様がよっぽど遊び相手として物足りないんだろうなぁ…そういえば後輩が静かだな…と思ったら、まーた扇風機に乗っかってて居候先様に払いのけられていた。その後、先輩はうんこもたれた。絶好調。壮絶なハイのまま２Ｆへ駆け上がってイキリ倒し、後輩が心配したりやんのか状態で絡んだりいろいろしてみていて微笑ましかった。あたまがおかしくなってる先輩は、やらんでもいいことをやりやがって、そもそも先輩が絡んでしょーがなくて、寝室の窓のカーテンは垂らさない様に窓枠に丸めて乗せているんだが、その内側に、巻き込んだカーテンの上にコーヒーの空き瓶を挟んで設置、いじくったら落っこちて、バカでもすぐわかる様に置いてある。それが落っことされる音がしたのに気が付いたバカ類人猿２匹。居候先様にはこの件お知らせしてるにも程があるんだが、結局サインがでても気が付けない。私はまたイチから説明して差し上げると直しに行ったが…おそらく居候先様には元に戻せない。ノウハウが必要。あとから確認に行ってみると…全てを諦めていた。カーテンは完全に垂れ下がり（普通はそれで正常だが）、コーヒーの空き瓶は床に置かれていた。もっと頑張れよ類人猿…綺麗に直しといてやりましたよ。私が。結局。


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先輩が文句言いながら天蓋前で立ち尽くす。見ると天蓋が大きく荒されてホットカーペットの面積が狭くなっていたので、先輩の目の前でなおしてやった。するとするりと潜っていった。それはいいんだが、今なおした部分を内側からもこーもこーと撫でて膨らませてくる。何してんの？覗くと「うなー」と言う。ん−。天蓋入口を丁寧に閉じてきちんと閉鎖してやった。すると収まった。「天蓋入口開いとるやんけ！閉めろ！」だったのか「天蓋のここんとこなおしてくれてありがとう」だったのか、よくわからんが何かを訴えていたのは確かだった。後輩は２Ｆでひとり遊びしていたんだが、ゴミ屋が音を鳴らしながら迫ってくると廊下から階段を見降ろしてやんのか！ってびびってた。気になるならすぐタワーから監視したらいいものを、ゴミ屋が走り去ってから敢えてタワーに跳び乗って外を確認するんだが、もういねぇっての。居候先様御出勤準備で監視の目が手薄になると…後輩は何かをした。確認に行くと…まずは宿敵の水スプレーが倒されていた。そして、やらかした自覚まんまんの後輩が警戒して私を出迎えにきた。こらーと言いながら近付くと箪笥の陰に隠れてた惨状があきらかになった。百均のドア用フックとドラムスティックで設置してあったトイレットペーパーが５ｍくらい引き出されてあった…このやろう！すごい腰を低くしてそーっと逃げる後輩を逮捕。「いやー！」と言ってるのも無視でトイレットペーパーを直すのを強制的に見学させる。後輩は程なく諦めて大人しくなったが、片手で巻き直すとヨレてキレイに巻き取れなかった。なので、後輩はもう終了。ケージに収監し、もう一度引き出してキレイに耳を揃えて巻き直した。くそったれめが。べんじょが荒らされてたので観念して餌台で転がってる後輩を後目に一応引き出して確認するとしょうべんしてあった。処理。水皿まわりがびっちゃびちゃだったので、今巻き直したペーパーを引き出して拭き取った。居候先様御出勤。先輩はまたこの時だけの鳴き声で「いってきなー」と挨拶してた。後輩はしらね。今日もどっちもやらかすなぁ。面倒臭ぇなぁもぅ。全員分のしりぬぐいさせられてるわ。
もう春で、天気も良いので後輩のヒーターは切っておいた。


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昼に食うもんが無いので米でも炊こうかしら。忙しいなぁ…


と思ってたら下の子がフィレサンド買ってきた。らっきー。ペプシくそマズ問題の観測ができるかと思ったらドリンク無しですって。まあいいけど…下の子がいる間にあれやこれや人手が無いと出来ない事をやってしまおうと目論んだものの、微妙な時間に歯医者に行ってもうた。ぼけーっと猫共と過ごす。アマゾネスから受け取ったＵＳＢメモリが詐欺相当に使えない代物で転送が停止してるに等しい速度で狼狽える。何かいい方法はないもんか。無いんだろうけど。玄関前でおばちゃんが大声でなんかしゃべってる。直後下の子が戻ってきて猫おばさんにとっ捕まった！という。先輩と後輩はうまく行ってるか！？と聞かれたとさ。うまく行かんよな！？だってさ。下の子が戻って来たので、猫共を任せて風呂入って桜を見に行くんだ。そのへんに放っといた税務署行った時のパーカーを被ったら、下の子が「なんかやられてんで？」と弄ってくる。はて。あーっ！よだれ染みの中に、後輩の歯型と同じカタチでパンチ穴が打ってある！…とほほ。何年着れるか楽しみにしてたお気に入りの「上着」だったのに…クソが。お前が買って返せあほんだらぁ！他に来ていく服も無く、いやあるけど面倒臭く、そのまま出かけた。ヤクザの家がセンサーライトを照射してくる。眩しいので睨み返すとカメラも回っていた。ヤクザにめんちきった形になった。まったく。コンビニに寄り道して好きなビールと角ちゃんがＣＭしてる知らん缶を買った。いかにもコンビニ売りらしいビーノの見た事ないＶｅｒ．をアテにした。コンビニすぐ裏の通りにも桜は咲いていた。満開は昨日一昨日に過ぎた感じだったがまた１年生きながらえたと噛みしめた。能天気な無能がてくてく歩いて公園を目指す。適当にしらん裏道を突き進んだら公園の横っ腹にぶつかった。しかし入り口はそこではなかったので回り道…入口付近の遊具の陰で女子高生くらいの女共がぎゃあぎゃあ盛り上がっている。目が潰れてるのと薄暗いのとで何も見えないが、その中に１人か２人男子が混じってるらしくハーレムではあるが圧倒的な女圧にやっつけられていた。やかましいので素通りし、街灯が花と近くてひときわ明るい木に向かってぷらぷら歩み寄る。人影があるのは見えていたが、近付くとそれに反応したのかテリトリーを主張するかのようにガハハガハハと大騒ぎが始まったガハハババア。やかましいので素通りし、去年腰掛けたベンチに落ち着いた。ガハハババアの街灯より薄暗いんだが、座って缶を啜っているとだんだん目が慣れて来た。通りの車の喧騒よりも航路を３分おきくらいで着陸に向かう航空機の方が確実にやかましい。静かにしてくんない？グライダー飛ばせよ。私と同じ酔狂で公演をうろつくサラリーマンや、散歩する犬などが通り過ぎて行ったが、補助輪付きの自転車に乗った女の子が私の目の前にやって来た。もう一人で遊んでて良い時間じゃないのできっと親もくっついてきてるはずだ。と願ってると、父と思われる男が茂みから現れた。日本語じゃない。植民地なので当然ハングルなんだろうとタカを括ってたら、どうやら中国系な発音だったが…ちょっと耳馴染みがない感じだった。いくつかあるという中国語のマイナー版なんだろうか。どーでもいーけど。親子は私の目の前にある足つぼマッサージコーナーに挑戦しはじめた。女の子はそもそも健康だろうし体重も軽いし楽勝で一周していたが、おとんは痛すぎて２ｍくらいで諦めて脱いだ靴に帰って行った。なんかわからん言語でやいのやいの言って、すぐにどっか他の場所を目指して移動していった。東京に来た関西人が頑なに関西弁で喋り続けるのを生暖かい目で見逃してやる事は多いが、家族であっても日本で暮らすなら公園とかは日本語使ってみたら？訛っててもさ。もうすでに占領済みだとお考えならさにあらずだが。それはそうと角ちゃんの缶はげぼまず。流して捨てようかと思う程キライな味だが貧乏なので頑張って飲んだ。と、ともに、公園を後にした。居心地は良かったが慣れ過ぎてもいけない。居候先方面ではなく駅前方面へ徘徊する。コンビニで何かを買い足したがなんだったか覚えてない。ぐびぐび飲みながらてくてく歩いて現代では珍しいゲーム屋を目指す。細い一本道に差し掛かったところで年寄りの買い物帰りとバッティング。今追い越さないと一生追い越しポイントがない。走る。飲んで走った。もうタガがはずれていたんだろう。ゲーム屋に着いた。なんか雰囲気変わってた…コントローラ漁りに行ったんだが、ぶら下がってるコントローラは最近売り出されたもんと純正品はあるけど、いわゆる中古屋ならではの掘り出しもんの類いはてんば嫌ーにでも買い漁られたのかからきしない。狙ってたソフトも消えてなくなってる。おもしろショーケースだった場所は任天中古展示棚に成り下がっていた。おもんな。そうだ。ソニックファイターズが入ってると言うヤクザゲーは…あれ？どのナンバリングだったっけ？ていうか８しかなかった。帰った。斜めに行くといい感じなんだが、真っすぐ大通りをあんま使わん最寄り駅へ向かってフラフラまっすぐ徘徊する。途中のコンビニごとに何かの缶を買い足していく。時間がさっぱり分かってないんだが、閉まってる店もあればまだやってる店もあり、わけがわからない。一体今いつなんだ。案の定交差点の電器屋は暗くなっていた。ジャパンも寄りたかったが営業時間が明確に記載されているのを確認できず、中途半端に追い出されるのを嫌って諦めた。その先の百均は遅くまでやってるんだったな。突入。困ったことにここにも酒が売ってるんだよ。いくら頼んでも誰も仕入れてくれないモンを探して回るが…目が見えなくて見つけられません。見えたと思って仕入れた菓子とふりかけ…買い物袋を拒否って帰り、もぐもぐかじりながら新しい缶を開けてぐびぐびてくてく。ああ玉出があったらなぁ。地上げ屋の様子を確認しつつ居候先に帰還する。手元が狂ってカギを挿したら居候先様みたいな騒音がたった。居候先様も毎日何本か缶開けて帰って来てるんだろうか。なるほどな。居候先様も帰って来ていて、下の子と弁当食ってた。ふーちゃんふがし買ってきたよ！とご披露した。「ぶえー。いらねー。きらいー。自分で食えー」と散々な言われ様でカチンときた。こっから体調が悪くなる。キライな奴と飲むとゲボ吐くパターンのやつが発動。自分用に買ってきて浮かれてたわさび柿の種を見た下の子が「これ豆入ってねぇけど何してんの？」と文句つけてくる。豆の入ってない柿の種があるもんか。いやあるけど。知ってるけど。私の買ってきた柿の種にはどまんなかにクソでかく「豆なし！」と書いてあった。見えてなかったのだ。目が潰れてるにも程がある。生活に支障が出て来たって事だ。私に用意された変な弁当を訝しみながら食ってみると、想像のはるか上を行くクソマズさで絶望…フタをそっとじ咀嚼の途中で気を失った。しばらくして床に落っこちたのは覚えてるんだが…そんでもって寒いから天蓋押し退けてホットカーペットへ転がり込んだのも覚えている。…解放された後輩が転がってる猿を面白がって天蓋に潜って来た。そしてまたやった。なにを？心肺蘇生をだ！私の腹に両手を置いて、くいっ！くいっ！と上半身の体重をリズミカルに私の内臓に乗せてくるのだった。マジでゲボ吐く５秒前。たすけてくれ〜！誰も助けてはくれない。天蓋を闇雲に漁り嫌がってみせると、後輩と思われる救急救命士は走って逃げて行った。前世消防にお勤めだったんかね後輩は。押し込む深さとリズムが完全に心臓マッサージなんだけどなんなん？どこでおぼえた？先輩も来て鼻水をつけて行ったが、ワシの居場所でなにしてくれとんねん？という感じだった。うるせえ。