mixiユーザー(id:65610402)

2024年04月09日19:45

22 view

MARL 20th -COMPLETE GUIDE-

No.1529

MARL 20th -COMPLETE GUIDE-
<CONTENTS>
○○PROFILE
○○『Strange dream world』Detail
○○The Best Of “MARL” 2014-2024
○○Prejudice
○○『探偵!ナイトスクープ』出演裏話&完全版
○○Heroine
○○Illustration
○○Repeat Plan
○○New Attempt
○○INSTANT -COMPLETE-
○○Special Interview
○○裏コンテンツ(これまで明かされていないMARLの……)

Draft Plan & Written by : MARL

○○『Strange dream world』Detail
(今回は総決算では無く、詳細設定となります。)
→2014年〜の10年間は、殆ど夢の話を更新出来ていません。何故なら……

Vol.∞ 『    』(逃がさない)

その足音は私の入っている牢の中まで近付いて来る。
足音が止まり、その人物は牢の中で狼狽えている私を睥睨している。

???「おい、お前ここから出たくはないか?」

救世主とは到底思えない結構大柄な男。
顔は影であまりよく見えないが、私は一瞬答えに詰まりかけたが、

私「は、はい!! 出たいです!! ここから出して下さい!!」

???「そうか……」

男は鍵らしきものをズボンのポケットから取り出すと、

???「こいつは残念ながら、この牢の鍵でも
お前が付けられている拘束具の鍵では無い。
その鍵っぽいものは、お前のすぐ後ろにある壁を開ける為の解除装置となっている。
死にたくなければ、こいつを使って壁の向こう側へと逃げろ。
間もなく、奴等が見回りに来る時間帯だ。早くしろ」

そう言うと、男は足早に去って行った。
私はその鍵っぽいものを後ろの壁に押し当ててみた。
すると、歩いて通れるほどの幅では無いが、
這ってなら何とか通る事の出来る通路が現れた。

私は前手錠と足錠の鎖をジャラジャラ鳴らしながら、
動き難そうに通路を通っていく。
首輪のセンサーが反応しないか不安だったが、
運良く首輪のセンサーは無反応だった。

通路の先には、入り組んだ迷路のような綺麗な廊下に出た。
人の気配は感じられないが、明るいのに異様な不気味さを感じる。
私は怖々廊下の通路を適当に進んでいく。
足錠のせいで、何かあっても走る事が出来ないが、
ここ数日、碌に身体も洗っていないので、背中や腋が痒くなってきた。

私(くそ!! 手錠のせいで手が届かない!!)

当然、前手錠のせい(足錠と連結)で顔すらも触る事が出来ない。
仕方なく私は背中を掻く為、壁に背中を凭れさせてみる。すると、

私「しまった!!」

壁に触れた瞬間、廊下全体に警告音が鳴り響く。
しかも、首輪のセンサーと連動するものだから、
すぐに駆け付けた警備員に取り押さえられてしまい、
私は目隠しをされ、元の牢へと強制連行された。

結局、あのルートは使えそうにない。
鍵っぽいものは何とか死守出来たが、壁にさえ触れなければ何とかなるかも。
私は再び通路を這っていこうとしたが、警備員が壁の通路を塞いでいたので、
もう一度鍵っぽいもので通路を開けて再挑戦する事にした。

綺麗な廊下に出ると、今度は壁に触れずに迷路を彷徨う。
当然、なかなか出口に辿り着く筈も無く、
私は疲れ切ってその場で座ろうとしたが、
座るだけでもまたここのセンサーが反応しそうなので、様子見でやめた。

適当に廊下を進んでいくと、地上へ出る階段らしきものを見つける。
やっとこの陰鬱な空間から出られると思い、足を踏み外さないように、
足錠の鎖を鳴らしながら、階段をゆっくり上る。
階段の先には、別棟の出口からなのか、施設の中庭らしき場所へと出た。

誰も居ないのか、やけに閑散としている。
私は何とかこの拘束具を取り除く方法を模索しながら、
同じ棟の別の入口へと入ってみる。

中の様子は、試験を受けたあの棟のような造りで、
単なる色違いの明るい雰囲気の建物のようだ。
教室にはまだ誰の姿も無く、拘束具の鍵があるような場所を探していると、

???「何とか脱出する事が出来たな」

私「うわっ!!」

急に背後からあの大柄な男が声をかけてきた。
私はまだこの男を味方と認めたわけではないが、
男の方は私を特に警戒する事も無く、

???「今からお前を安全な場所へと移動させる。
そして、この施設の事をお前に知って貰いたい」

男は私をある場所へと案内した。

to be continued……
(Vol.∞ 『    』(入学式)へ続く。)

2024/04/09 MARL
3 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する