今日の出来事：１８４年−黄巾の乱、１５２４年−太平寺の戦い、１６２４年−江戸歌舞伎の始まり、１９２２年−「週刊朝日」、「サンデー毎日」が創刊、１９５１年−岩倉具視の肖像の新５００円札が発行される、１９７９年−テレビアニメ「ドラえもん」が放送開始
今日は、「黄巾の乱」です。「黄巾の乱」は、中国で後漢末期に起きた農民反乱です。目印として「黄巾」と呼ばれる黄色い頭巾を頭に巻いた事から、この名称が付きました。「太平道」の教祖・張角が「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし。歳は甲子に在りて、天下大吉」を掲げて、蜂起しました。１８４年、先に荊･揚州で兵を集めさせていた馬元義を洛陽に送り込み、中常侍の封諝、徐奉等を内応させて内と外から蜂起するよう約束しましたが、張角の弟子・唐周が宦官達に密告した事で蜂起計画が発覚し、馬元義は車裂きにされました。事を重く見た後漢の霊帝は三公や司隸に命じ、宮中の衛兵や民衆を調べさせて１０００人余りを誅殺し、張角捕縛の命を下しました。事が漏れた張角は、予定より早く諸方に命じて一斉に蜂起しました。張角は「天公将軍」と称し、弟の張宝を「地公将軍」、張梁を「人公将軍」としました。霊帝は何進を「大将軍」として将兵を都亭に駐屯させ、八つの関に都尉を置いて洛陽を守護させました。皇甫嵩や呂強等の進言により「党錮の禁」を解き、官界から追放されていた清流知識人が「黄巾賊」に合流するのを防ぎ、これを利用しました。また、宮中の倉の銭と西園の馬を出して人材を募り、盧植を張角がいる冀州方面へ、皇甫嵩と朱儁に豫州潁川方面へと、それぞれ黄巾の勢力が強い所へ派遣しました。朱儁は潁川にて波才と激突し、敗走しました。皇甫嵩、朱儁は長社に籠城し、それを波才は大軍を持って包囲しました。劣勢の中、皇甫嵩は軍を鼓舞して火計を用いて波才軍を混乱させると、長社を討って出て波才軍を敗走させました。そこにちょうど援軍に来た曹操軍と合流すると、さらに戦って大いに打ち破りました。さらに追撃して陽翟で波才軍を、西華にて彭脱軍を壊滅させると、黄巾の別働隊を破った王允と共に豫州を平定しました。荊州南陽では、張曼成が率いる「南陽黄巾軍」が蜂起しました。太守･褚貢を攻め殺した上、自らを「神上使」と称し、宛に駐屯しました。新しく南陽太守に任命された秦頡は、張曼成を攻めてこれを斬りましたが、「南陽黄巾軍」は新たに趙弘を指揮官に立てると盛り返し、宛城に籠りました。豫州を平定し終えた朱儁は、荊州刺史･徐璆、秦頡と合流して宛城を包囲しました。宛城を包囲中に、何者かが朱儁更迭を進言しているという噂が流れました。この事態を受け、朱儁は急遽攻撃を開始して趙弘を斬りました。趙弘を失った黄巾軍は韓忠を代わりに立てて再び宛城に籠りましたが、朱儁揮下の孫堅の活躍により、宛城は落城しました。韓忠は脱出して降伏しようとしましたが、朱儁は受け入れませんでした。その後、打ち破られた韓忠は秦頡に殺されたため、「南陽黄巾軍」は新たに孫夏を立てて抵抗を続けました。その後、朱儁は激しく抵抗を続けた孫夏をついに破り、「南陽黄巾軍」を壊滅させました。冀州にて黄巾軍に連戦連勝した盧植軍は、張角が広宗に籠城すると、それを包囲して攻め落とそうとしました。盧植軍は終始優勢でしたが、派遣されてきた小黄門・左豐に賄賂を贈らなかったため、恨まれて讒言をされて職を解かれました。代わりに董卓が派遣されましたが、黄巾軍に敗れました。霊帝は豫州を平定した後、兗州東郡で卜己軍を打ち破った皇甫嵩を冀州に派遣するよう命じました。皇甫嵩は広宗で黄巾軍を奇襲によって破ると、張梁を斬りました。この時、すでに張角は病死していたため、その遺体を引きずり出して晒しました。さらに鉅鹿太守の郭典と共に曲陽で張宝を打ち破ると、これを斬りました。こうして指導者を失った「黄巾の乱」は、収束に向かいました。しかし、張角ら幹部が死去した後も、乱の根本的原因である政治腐敗による民衆への苛政が改善されず、「黄巾賊」の残党が広範な地域に跋扈し、反乱を繰り返しました。楊奉、韓暹に率いられて白波谷に拠った残党は「白波賊」と称されましたが、献帝の洛陽帰還の際に後漢に帰順し、皇帝奪還を目論む李傕、郭�椶蕕噺鮴錣靴泙靴拭８紊謀霏韻了�を「白波」と称するのは、このためです。また、青州は「黄巾賊」が大流行しており、青州の黄巾軍１００万人が中国北部を荒らしました。公孫瓚に大敗後、兗州刺史の劉岱を殺しましたが、曹操の討伐を受けて黄巾賊の兵３０万人・非戦闘員１００万人が曹操に降伏しました。しかし、後漢の衰退を招き、軍閥的な勢力が多数出現する群雄割拠の時代になります。こうして「三国時代」と呼ばれる中国史で有名な時代へと移る事になります。
次に、太平寺の戦いです。「飯盛山城の戦い」で父・三好元長を討たれた三好長慶は、その命を下した細川晴元を討つため１５３９年に阿波の細川持隆と示し合わせて兵を挙げました。これに驚いた近江守護・六角定頼が、室町幕府に対策を要請しました。この報を聞いた１２代将軍・足利義晴は、六角定頼と木沢長政に調停を命じる一方で、自身も内書を送って自重を求めました。しかし、これを無視して三好軍は摂津島上周辺まで出軍し、先鋒隊は西岡向神社まで兵を進めました。これに対して細川晴元は三好政長に出軍を命じ、西ノ京に兵をすすめると、山崎城に出軍しました。両軍は摂津・山城の国境で対峙しましたが、六角定頼や室町幕府政所代・蜷川親俊らの仲介で撤退に同意しました。この時の講和の条件として、三好長慶には越水城が与えられて摂津半国守護代となりました。三好長慶は、この時１７歳でした。一方、仲介に奔走した木沢長政は、河内北半国守護代と畿内最要地である信貴山城を与えられました。大和の国人衆を味方にしていた木沢長政は、１５４１年に笠置城を修築して居城としました。その後、木沢長政は高屋城で畠山長経を毒殺しました。三好長慶は細川晴元の命により、三好政長、池田信正、波多野秀忠らと共に細川高国の妹婿・塩川政年の居城・一庫城を攻撃しました。しかし、塩川政年の姻戚になる伊丹親興や三宅国村らが将軍・足利義晴に訴えると共に、木沢長政に援軍を要請しました。しかし、この動きを察知した三好軍は、越水城に帰城しました。これを追って木沢軍は、越水城を攻囲しました。しかし、木沢長政の専横を嫌悪していたため、管領・細川晴元が北岩倉に、将軍・足利義晴が慈照寺に退きました。警護する将軍がいなくなったため、木沢長政は河内に引き上げました。細川晴元は、足利義晴に請うて伊賀守護・仁木氏に御内書を送付し、笠置城を攻撃するように命じました。命をうけた仁木某は、伊賀、甲賀の忍者部隊７０〜８０人で笠置城に忍び込み、城郭の一部を焼討ちしました。しかし、その２日後に返り討ちにされて撃退されました。これが記録上に残る、忍者部隊の活動が認められる最古のものです。その後、南河内守護代・遊佐長教と細川晴元は、足利義晴に畠山稙長へ畠山政国討伐の御内書を送るように請願しました。準備が整った細川晴元は、木沢長政を討伐するために兵を挙げると、北岩倉を出軍して芥川山城に入城して三好衆を集結させました。木沢軍は、笠置城を出ると木津川を下って山城・井出に布陣しました。両軍は木津川、淀川を挟んで対峙したまま越年しました。もう一方の同盟者・遊佐長教は紀伊の国人衆を懐柔して、根来寺、高野寺、粉河寺の僧兵を動員させました。和泉上半国守護・細川元常は、帰国して兵を集めました。１５４２年３月２４日、遊佐長教は畠山政国の被官であった斎藤山城守父子を暗殺しました。畠山z政国は、信貴山城に逃亡しました。３月２９日、畠山稙長は紀州兵１万を随えて入城しました。木沢長政は、すぐに陣を引き払って大和、山城の兵を率いて二上山城に入城しました。細川晴元は、三好勢に救援に向かうように命じ、高野街道を南下しました。４月２日、高屋城から出立した先発隊と、二上山城から高屋城に向かっていた偵察隊が激突しました。この状況を見た木沢長政は、二上山城に３０００の兵を残し、残りの７０００の兵を前線に投入しました。両軍は高野街道から飯盛山方面へ北進し、落合川の上畠という場所で白兵戦となりました。１時間後、三好勢が援軍に駆けつけると木沢軍は崩れました。木沢長政は、飯盛山城に退却しよとしました。しかし、遊佐軍、三好軍の追撃によって木沢長政は、大和川の北岸の高野街道沿いにある太平寺付近で討たれました。首級を挙げたのは遊佐長教の被官・小嶋某でした。この後、半国守護は取り止めになり、畠山稙長が河内国守護に任官されました。三好長慶方の芥川孫十郎に芥川山城が与えられました。この戦いで木沢勢は没落し、三好長慶の力が強まりました。その後、鉄砲伝来以前で畿内最大の戦いと言われている「舎利寺の戦い」へと続いていきます。
その次に、江戸歌舞伎が始まりです。歌舞伎は、日本固有の演劇で伝統芸能の一つです。１９６５年４月２０日、「重要無形文化財」に指定されました。２００９年９月には、「世界無形遺産」に登録されました。歌舞伎という名称の由来は、「傾く」（かたむく）の古語にあたる「傾く」（かぶく）の連用形を名詞化した「かぶき」だと言われています。戦国時代の終わり頃から江戸時代の初頭にかけて、京や江戸で流行しました。派手な衣装や一風変った異形を好んだり、常軌を逸脱した行動に走る事を指した語で、特にそうした者たちの事を「かぶき者」と言いました。そうした「かぶき者」の斬新な動きや派手な装いを取り入れた独特な「かぶき踊り」で、慶長年間に京・江戸で一世を風靡したのが歌舞伎の元祖・出雲阿国でした。出雲阿国は、１６０３年に北野天満宮で興行を行い、京都で評判となりました。その後、阿国を模倣したさまざまな踊りが世に出ましたが、その多くが「かぶき踊り」の範疇で受け取られました。これが今日に連なる伝統芸能「かぶき」の語源となりました。この「かぶき」に「歌い舞う芸妓」の意から「歌舞妓」と当て字したのは、その後の事でした。１６２９年に「女歌舞伎」が禁止されると、芸妓に連なる「妓」の字に代わって伎楽に連なる「伎」の字を用いた「歌舞伎」の表記が見られるようになりました。江戸時代を通じてこの「歌舞妓」と「歌舞伎」は混用されていましたが、現在のように「歌舞伎」に落ち着いたのは明治になってからの事です。中村勘三郎が舞踊「猿若」を創作しました。江戸に出て猿若勘三郎と名乗り、京橋に猿若座を開きました。これが、江戸における歌舞伎の始まりとなります。しかし、あの江戸を焼き尽くした「明暦の大火」で焼失してしまいます。その後、江戸を一度離れますが、また戻って「中村座」を再建しました。以後、中村座座元は代々「勘三郎」と名乗り、江戸で一番権威のある劇場となりました。こうして出雲の阿国が創始した「歌舞伎」が江戸で華開きました。
最後に、テレビアニメ「ドラえもん」が放送開始です。「ドラえもん」は藤子・Ｆ・不二雄の原作で、１９７９年４月２日より月曜〜土曜までの１０分の帯番組として、テレビ朝日（関東ローカル）で放送が開始されました。その後、順次全国ネットの３０分番組となり、当初は日曜の朝８時３０分から放送されていました。関東ローカル放送だった１０分帯番組は、１９７９年１０月１日より北海道テレビ、静岡けんみんテレビ（現静岡朝日テレビ）でも放送を開始し、九州朝日放送など数局では１９８０年春より放送を開始しました。今作の人気と比例し、漫画も合わせて人気は急上昇し、ついには全都道府県で放送される様になりました。こうして、日本を代表する国民的アニメ番組としての地位を固めました。アニメとしてはサザエさんに続く長寿番組となりました。２０１３年３月公開の「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」は、公開１６日間で興収２０億円、動員１８０万人を記録しました。最終観客動員数は３６５万人、最終興収は３８．８億円でした。また、第１作映画「ドラえもん のび太の恐竜」が公開された１９８０年３月１５日から「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」までの３３作で３３年（１万２０６０日）をかけて邦画史上初となるシリーズ累計動員１億人を突破しました。２０１４年３月８日より、第３４作「新・のび太の大魔境 〜ペコと５人の探検隊〜」が公開されました。その後、３Ｄ映画「ＳＴＡＮＤ ＢＹ ＭＥ ドラえもん」、「ドラえもん のび太の宇宙英雄記」、「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」が公開されています。
今日の誕生日：カール大帝、足利基氏（室町幕府初代鎌倉公方）、足利義晴（室町幕府第１２代将軍）、ハンス・クリスチャン・アンデルセン、ウォルター・クライスラー、坂井宏行、浅茅陽子、忌野清志郎（元ＲＣサクセション）、岡本綾子、伊藤咲子、入江雅人、坂本ちゃん、峠恵子、堀幸一、竹山隆範（カンニング）、ＺＥＥＢＲＡ、エジムンド、クルーン、西尾まり、高橋尚成、楠城華子、矢萩春菜（元美少女クラブ３１）、宮崎由加（元Ｊｕｉｃｅ＝Ｊｕｉｃｅ）、桜井日奈子、堀田真由、セントライト、シンザン、ホワイトストーン、タムロチェリー、オースミハルカ、ガチャピン、ムック
今日の記念日：国際こどもの本の日、世界自閉症啓発デー、図書館開設記念日、週刊誌の日、歯列矯正の日、蓮翹忌（光太郎忌）、ＣＯ２削減の日、シャンプーの日
今日の「今日訓」：本日は、アンデルセンの誕生日から「国際こどもの本の日」、２００７年１２月の国連総会で制定された国際デー「世界自閉症啓発デー」、明治５年４月２日、東京・湯島に日本初の官立公共図書館・東京書籍館が開設された事で「図書館開設記念日」、１９２２年に日本初の週刊誌「週刊朝日」と「サンデー毎日」が創刊された事で「週刊誌の日」、「し(４)れ(０)つ(２)」の語呂合わせで「歯列矯正の日」、高村光太郎の忌日で「蓮翹忌（光太郎忌）」、「シー（４）オー（０）ツー（２）」の語呂合わせで「ＣＯ２削減の日」、「シャン（４）プー（２）」の語呂合わせとなりました。
です。
ログインしてコメントを確認・投稿する