うちの母は葬儀無しで埋葬(納骨)のみの予定。
10年ほど前に母が
「あたし、献体するの!」
と言い切った瞬間から、そう決まった。
亡くなって向こう1年は遺骨さえ帰って来ないって言うから、葬儀はあちら持ち。
そう言えば母は『白い巨塔(1978年)』のドラマを観て原作も読んでいたんだった…、と暫くして思い出した。
個人的には母の献体には反対だ、当然。
しかし当の母本人には『自分自身が死んだ後の遺族感情』とした代物について一切の考慮が無い上に
「日本の未来に貢献出来たら嬉しいじゃないの!」
と朗らかに言う。
そして、私にとり道徳的に都合の悪い他人からの要求の全てについて、私は
「私より先に私の母を説得して下さい」
と言って撥ね付けて来た今までずっと。
要するに、私の母は、“そういう人”なのだ。
何はともあれ、
(母の意思を尊重するその行為こそが親孝行なのだから、母の望む通りにしてあげよう)
と考え、遺骨の引き取り書類にサインした。
自分の葬式じゃないんだもん、他人の意思なんて他人の気持ちなんて、考えるだけ無駄だろ。
そもそも先般亡くなった私の父の葬儀に及んでは、母からの連絡で
「家族葬にしようと思ったんだけど、コロナ禍なのに皆さんわざわざ来て下さるって言うから」
と、家族葬を一般的な葬儀に変更した旨を伝えられた。
国を挙げてコロナ対策にてんやわんやしていたコロナ禍の真っ最中に、父の友人の皆さんはコロナ禍を圧して駆け付けて下さった。
コロナウィルスが裸足で逃げ出す元気さで。
家族の責任じゃ無かろう。
■「なぜ葬儀に呼んでくれなかったんだ!」家族葬の後に“精神的苦痛”に悩まされた家族の告白
(日刊SPA! - 03月30日 09:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=7806999
ログインしてコメントを確認・投稿する