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2024年03月02日07:49

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「沖縄悲歌(エレジー)」

 皆さんは沖縄に旅行に行かれたことがありますか?「台湾にも韓国にも中国にも行ったのに、沖縄だけは行ってないなぁ」とは思いませんでしたか?実は僕も行ったことが無いんです。恐らく、日本中でも「ハワイに行ったことがあるけど、沖縄はまだだわ」と言う方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。なぜそうなったのかを考えてみました。


 その答えはこの「首里城」にあります。一度も見たことが無かった「首里城の今」を眺めてみてください。沖縄県民だけでなく日本人のすべてが、「琉球国」のまま思考停止になっているからです。だって、戦後80年間、日本が沖縄にして来たことを考えればわかります。「最果ての沖縄」を長い間「北海道沖縄開発庁」の下に置き、本土から支援して「開発する」と言いながら、多額の「補助金」を毎年出して食いつぶすだけで、何ら「開発」らしきことはしてきませんでした。今でも日本の「お荷物」扱いに近い感覚が残っています。しかしよく考えてみてください。アメリカはなぜ明治の開国に当たっても日本よりも先に沖縄に来ていたのか、今でも米軍は北海道には基地を持たなくても、沖縄を離れようとしないのか?

 極東アジアの地図を眺めれば一発で分かります。「沖縄は極東アジアの「ど真ん中(ハブ)」の位置にあります。ですから少し目の見える方が日本に居たら、「極東アジアの金融センター」「極東アジアのハブ空港」「極東アジアの中継貿易港」「極東アジアの情報センター」として発展させることができたハズです。

 今皆さんの中で「仁川経由でアメリカやヨーロッパに出かけられる方」もいらっしゃるかもしれませんが、仁川は日本の地方空港の殆どに乗り入れて、日本の国際便からの客を奪って東アジア各地からの客を集めて、日本の半分の人口の国なのに航空会社も多く繁栄しています。阪神大震災後神戸港が使えなくなった時も、日本のハブ港湾都市だった神戸港が使えなくなり、関西や九州からの貨物が釜山に流れ、神戸は元には戻りませんでした。しかし、地理的にはまさに沖縄こそがその立地にぴったりだったのです。

 悲しいかな、この考え方が沖縄県民自身からも生まれてきませんでした。それは、この「首里城」に答えがあります。お城全体が「中国からの冊封使を迎えて尽くす施設」を基本に建てられています。全く日本を感じさせないコンセプトで、大阪城でさえコンクリート製ですが、この広大な首里城は完全に木製で復元しようとしています。それは「日本の一部」であることを拒み、恰も「中国の一部を誇る」かのような異文化を象徴する建物に出来上がっています。そうして玉城知事はじめ沖縄の皆さんは日本政府の方針に反対されて、独立をにチラつかせます。

 ですが、本当に独立出来るのですか?言葉も日本語をもじったようなものです。漢字も使いますが読みが「東=上がり」「西=入り」「城=ぐすく」のようになりますが、今から学校や憲法や作りながら、県内の産業で日本の支援なしで予算が組めるのですか?沖縄県に関して、誰も真面目に考えてこなかったのではないか?北海道にはようやく新幹線も届き、札幌と言う200万都市が誕生し、今や観光業も国際的にも大人気を得、プロ野球球団まで出来ました。それでもあったかい沖縄は取り残されたままです。

 日本人は異国から奪った台湾や朝鮮、満洲への投資には積極的でした。それは手柄になるからです。ところが「沖縄総督府」を作って、本土から多くの人材や資金を注ぎ込み、発展させようとした歴史がありません。戦前の領土の「へそ」なのにも関わらずです。本来なら「韓進海運」や「エバーグリーン航空」などは日本が沖縄に作って極東アジアの貨物や人の移動を集めて沖縄経済の繁栄の土台を作れば、今のような「日本のお荷物」にはならなかったのではないかと思います。昨晩は塩野谷立議員の政倫審の中継を見ていました。こんなことに時間とカネをかける暇があったら、大事な沖縄をどのように発展させるのかに命を懸けてもらいたい。日本の命運、ひいてはアジアの命運を握っているのに見殺しにしていることを恥じてもらいたい。

 沖縄戦で死んだのは沖縄県人よりもはるかに日本軍人の方が多かったのだ。もちろん、大東亜戦争での戦死者は340万人も言われ、東京大空襲では一晩で10万人も焼き殺された。いつまでも「沖縄の犠牲の上に日本の繁栄がある」なんて被害妄想は捨てて、「独立」の前に「自立の道」を考えたらどうか?そんな気がします。

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