バフェット氏、「目を見張る」業績望めない−現金水準が過去最高に
Sally Bakewell
2024年2月25日 10:24 JST
バークシャーの現金保有高は昨年10−12月1676億ドル−過去最高
営業利益は84億8000万ドルに増加−金利上昇と穏やかな天候が追い風
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは、手元現金水準が過去最高を更新した。バフェット氏は、「目を見張るような業績」を達成できるような有意義な案件がないと指摘した。
魅力的なバリュエーションの案件が見つからない中、バークシャーの現金保有高は昨年10−12月(第4四半期)に過去最高の1676億ドル(約25兆2000億円)に膨らんだ。
第4四半期の営業利益は84億8000万ドルと前年同期の66億3000万ドルから増加した。金利上昇と穏やかな天候を追い風に、保険引受利益と投資利益が増えた。
バフェット氏(93)は24日、決算と同時に公表した年次株主書簡の中で「米国には、バークシャーの針路を真に動かすことのできる企業がほんの一握りしか残っておらず、それらは当社や他の企業によって際限なく摘み取られてきた。米国以外では、バークシャーの資本展開の選択肢として意味のある候補は基本的に存在しない。全体として、われわれが目を見張るような業績を上げる可能性はない」と説明した。
ここ数年、バークシャーは買収を強化してきたが、バフェット氏の名声を高めたような大口の案件を見つけることができず、すぐには展開できないほどの資金を抱えている。
バークシャーは近年、米保険会社アリゲニーを116億ドルで買収。米石油・天然ガス会社オキシデンタル・ペトロリアムの持ち分を増やした。これについてバフェット氏は24日、「無期限で」保有する予定だが、買収したり経営権を握ったりする計画はないと述べた。
バークシャーはまた、昨年日本の商社5社の持ち株比率を高めた。これらの投資によるバークシャーの昨年末の未実現利益は80億ドルで、投資リターンは61%だったという。
自社株買い
魅力的な代替案が乏しい中で、バークシャーは自社株買いを続けている。同社は昨年10−12月に22億ドルを自社株買いに費やし、通年では約92億ドルとなった。
昨年15%上昇したバークシャー株は2024年に入ってから17%上昇し、過去7営業日は連日で過去最高値を更新している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-25/S9DWGTT0G1KW00
投資は続けてますが、経営権を握る事はしていないみたいです。
バフェット氏はAIに興味がないのか、購入しているAI銘柄はAmazonぐらいです。
上げ相場でもブームに乗らず、買いたい株が出て来るまでじっと待つ姿勢はさすがです♫
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