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2024年02月06日12:12

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ハムになる本

 小室 圭五/野口 幸雄 著
 CQ出版社 ¥900

 真空管工作を進化させるために、何か適当な参考書籍はないか?と書棚を探したのが本書。 (何故か持っていた?)知人からいただいた本だが、初版は昭和36年。 その後何度も改定を繰り返し、本書は昭和60年発行となっている。
 時代は既にトランジスターが多用される時代となっていたが、電子管(真空管)はその基礎であるという事で、まだしっかりと内容に盛り込まれている。

 昭和34年に新設された初級ハム(電話・電信級)受験者向けに書かれた参考書の度重なる改定版であるが、その内容は結構詳しく書かれている。 
 国家試験のレベルは、中学卒業レベルと言われている。 実際の試験問題では、ここまでは詳しく求められ無かったが、書籍の内容は工業高校の電気科の修了者でも、なかなか難しいレベルではなかろうか? 

 昭和41年以降、国家試験を直接受験しなくても養成課程講習会が地方でも開催されるようになり、山陽新幹線の開通以前の岡山在住者は、広島・大阪まで出かけなくても、資格を取得する事は可能になった。
 当時の講習内容は、無線工学だけでも20時間の受講が必要であったのに、現在は、工学4時間だけの講習時間に短縮され、求められるものが変わってきている事に隔世の感がある。
 もちろん、同世代の中・高生が国試直接受験の為、国鉄を利用して広島・大阪まで一泊旅行をした苦労話はよく聞かされた。

 本書の続編として「上級ハムになる」なる書籍も出版されているが、これらはさらに上級の1・2級向けの受験参考書。
 高校で知り合ったM本君が、既にこの本を持っていた事には驚いた!
 味野中学では経験しなかったが、隣のK中やS中には、ハム資格を持っている教師が無線部を指導し、既に何人ものハムが誕生していた事を知り、羨ましく思っていた。
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