mixiユーザー(id:12152145)

2024年01月28日21:15

66 view

落語覚書 / よってたかって新春落語 '24 夜の部

1月20日(土)17時半開演@よみうりホール

瀧川はち水鯉「新聞記事」
柳家喬太郎「えーっと、ここは」
春風亭一之輔「ガマの油」
仲入り
三遊亭兼好「壺算」
柳家三三「粗忽の釘」

新年最初の落語会は今年も「よってたかって」。
時間が経ってしまい、記憶もあやふやになってきたので、簡単に。

●はち水鯉「新聞記事」
鯉朝くんのお弟子らしい。
開口一番。小太りにメガネ、オタクっぽい風貌に早口。
「シン」「ゾウ」のくだりを「シン」「ゴジラ」など、オリジナルのくすぐり多し。

●喬太郎「えーっと、ここは」
一番の年長がのっけなのは、この後鈴本か浅草での主任を務めるからだそうで。
今回唯一初めて聞くネタだったが、不思議なタイムリープものみたいな新作落語。
時々仕事で来る昭和が残る駅前の商店街。肉屋、電気屋、花屋…えーっと、その隣のここはなんの店だったっけ?2人のサラリーマンがその店に入り、曖昧な記憶を辿ってその店が何屋かをおぼろげに思い出すが…。新しい噺が聴けてよかったです♪

●一之輔「ガマの油」
皆が「寄席では1月20日までが正月」と言う。
年が明けて20日間、連続で林家ペーの後に出ていたという一之輔。「ペーの後に落語をやってみろ!」
「ガマの油」の口上が終わり、拍手の中「このくだり、笑いもない割に噛んじゃダメ。ハイリスクノーリターン!」それに比べて「喬太郎師匠のさっきのネタなんか間違えたって誰も分からない。ノーリスクハイリターン!」だと愚痴る。さあ、最初の口上こそ笑いもなかったが、ここから一之輔の真骨頂、爆笑の嵐。これだけ笑いをとっておいて、ハイリスクノーリターンもないもんだ。

●兼好「壺算」
口を開くなり早速いつもの兼好節で、上品に悪口のオンパレード。兼好さんの「壺算」には割と当たる方なのだが、にこやかに人を騙す詐欺師の噺がこの人には合っている。
…と思わせるための、マクラからの悪口で役作りだったか!

●三三「粗忽の釘」
よく噺家のマクラに登場し、みんなに愛されるはん治師匠のエピソードも、弟弟子の三三から語られるとさらに生き生きとして楽しい。小三治師匠に呼ばれるたびにビクビクオドオドしていたと言うはん治。師匠に「おまえのかかとで俺のふくらはぎを踏んでマッサージをしてくれ」と言われたはん治は、師匠のかかとを自分の土踏まずでマッサージして自分が気持ちよくなっちゃった話。それより、それを黙ってやられ続けていた小三治師匠の方が怖い…って。共産党の大会でまさかの「〇〇出て行け!」と言って会場を凍りつかせたこと!…よりもそれを25年何がおかしいかいまだに気づいていないことが凄い!なんて。
三三が最近新作もやるとの噂で聞いてみたいのだが、この日は割と聞いている「粗忽の釘」。これはもう何度聞いたって鉄板で面白いのだが、まさかのサゲが前出の「壺」落ち!!!

なんか近年「よってたかって」で始まらないと新年の感じがしなくなって来た。
それも、久々の「よみうりホール」。どうやら改装工事が入っていたおかげで、ここしばらくは会場が「銀座ブロッサム」だったらしい。一之輔も言ってたけど、どこが新しくなったの?全く分からない。。ただ、駅から近くて便利だったことを今更実感する。

3 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年01月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031