道楽息子

昨日の休みは実家に帰り、自分の部屋に眠っているだろうお宝を探索に行った。
昭和の時代のプロ野球カード！
結局目標とした物は見つけ出せなかった。
その後、母は僕以上に頑張って押し入れのすべてを探索してくれたらしいが、目標とした物はやはりなかったと言う。
まもなく83歳になる母、心臓も少し弱っているだけにお願いしたわけではないが、そこまでやらせることになったことが逆に心配になった。
それに若かりし頃の色んな物をあれこれ見られてしまうのは男子としてはあまりにくすぐったい。
母の頑張りの産物として、目標とした物ではないが、プロ野球に関連した雑誌類をざっくりと仕事場に届けてくれた。
これらを持ってこさせるだけでもまた母に負担をかけてしまっている。
スマホのアプリでその表紙を読ませてみたり、手触りなどで昔の所有物のどれだったかがぼんやり浮かび上がった。

親は雑然とした部屋をこうしてほぼそのまま置いてくれている。
こんなのんきな道楽息子でもいいかげん整理せねば、誰がこの部屋を片づけるんやって思ってしまったのだ。