スティーブ・ジョブズとイーロン・マスクは大成功した天才的な起業家で、カリスマ性を持ち、高くても売れる製品を生み出し、嫌う人も多いという点で共通している。
先に書いておく。私はMacintosh PlusからのApple信者で、車はマニュアル車が好きだ。なので少し偏った見方になっていると思う。
アップル製品はジョブズ自身にとって完璧な物でなくてはならず、妥協は許せなかった。そしてジョブズにとって完璧な物は人々にとって良い物だった。結果として彼は、コンピュータに扱いやすいGUIを与え、iPod、iPad 、iPhoneといった画期的な製品を生み出し、世界を変えた。ある意味ジョブズは究極のユーザー目線だった。彼が人々に寄り添ったのではなく、気がついたら人々の方が彼の見ていた世界に来ていたのだが。
テスラはそれとは違う。化石燃料から再生可能エネルギーへの転換は必然だが、人々が電気自動車を望んだ訳ではない。イーロン・マスクはその時点の技術で作れる電気自動車を作ったが、ガソリン車よりかなり高価で性能や利便性は劣っていた。地球温暖化という差し迫った問題がなければ、誰がそんな車を欲しがっただろう。要するに大義名分をネタに大儲けした。Xの件からも、そこにユーザー目線は感じられない。
伝記「イーロン・マスク」映画化、「ブラック・スワン」のアロノフスキー監督で
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=7632965
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