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2024年01月08日22:39

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阪田知樹 ピアノリサイタル

1月7日(日)横浜みなとみらい大ホール。
横浜散歩を満喫して13:00過ぎ、早めに到着しました。
今回は弾く指がよく見える席。否が応でもテンションが上がります。

阪田くんのピアノを聴くのは3回目ですが、ソロリサイタルは初めて。
プログラムが何であれ、日本人で最も聴きたいピアニストの一人です。
ピアノの天板、全開ではなくひとつ低めだったようです。

☆ベリオ 水のクラヴィーア
全く知らない曲は久しぶりですが、確かに美しい曲。
4分ほど? さらさらと水を映す光景を見ているようでした。

☆ショパン 24の前奏曲
響かせるべき旋律を響かせながら、細かな動きを完全な脇役で完璧に歌う。
8番、16番、24番など、超速が圧巻。特に16番はすごかったです。
1番、19番は大好き。音を幾重にも織り成して、立体的な世界観。

☆シューマン クライスレリアーナ
この曲を特に聴きたくてチケット取りました。プロの生演奏で聴くのは初めて。
8曲から成る大曲を、嵐のように、静かな夜のように、自在に表現していく。
ffの芯の美しさと骨格がすごい。絶対汚くならずに最高の「音」になる。
ppの比類なき美しさは最初から一番感じた点です。
世界のピアニストでこんなきれいなppを弾ける人いるのかと。
人間がこんな弱く細く小さな音を「きちんと響かせて」弾けるのかと。

☆バルトーク 戸外にて
内容的にはハードです。でもハンガリーの風土とか、合っている気がする。
ブダペストのリストコンクールで圧倒的優勝をした阪田くん。
曲の良さは正直よくわからないのですが、すごい難しいことはわかります。

☆☆☆
プログラムを終え、拍手で何回も舞台に呼び戻されます。
マイクを持って出てきました。わ、話してくれる。
さらっとさわやかな好青年が、今の自分を自然に語る感じです。

去年1月7日も同じ場所でその年の初リサイタルだったこと。
新年からハードなプログラムだったこと。
ショパンやシューマンは細かい曲だけど、すべてで1曲ととらえていること。

アンコール1曲めはバルトーク、2曲めはガーシュインでした。
2曲めが特によかった!!!!!
マイクで曲名を発表してくれたけど、後で貼り出すと思い暗記せず。
そして貼り出しを見つけられなかった私。くうう〜

24の前奏曲とクライスレリアーナは・・・
35年以上前から楽譜を持っているのに、未だに仕上げていない。
全曲仕上げようというモチベーションにならない。不思議だけど。
まだシューマンなら、仕上げたいと思うかな。
でも阪田くんの演奏を聴くと「もう、聴くだけでいい!」と思ってしまう。
シューマンだったら、謝肉祭・幻想曲・交響的変奏曲も聴いてみたいです。
すごいだろうな・・・

得意な曲とか、ショパンやベートーベンばかり弾くピアニストが多い。
でも阪田くんは信じられないほどレパートリーが広い。しかもマイナー曲も暗譜。
ソロだけでなく、室内楽・指揮・ピアノ弾き振りもする。
去年演奏したピアノコンチェルトの曲数、人間業とは思えないほど。
作曲・編曲もするから楽譜も出版されている。
ドイツ・イタリアで研鑽を積みながら、世界中で演奏している。
そのパワーが前面に出てこない、あくまでも自然なところが最高。
これからも聴き続けます。
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