「プリベンジ」「ザ・スイッチ」

　…正午まで、アルバイト。
　今日が仕事納め。自分に、“ お疲れさま ” 。

　帰宅後、DVDでｱﾘｽ・ﾛｳ監督のイギリス映画「プリベンジ」と、ｸﾘｽﾄﾌｧｰ・ﾗﾝﾄﾞﾝ監督の「ザ・スイッチ」を観ました。



　☆「プリベンジ」(2016)監督 ｱﾘｽ・ﾛｳ､ｼﾞｪﾝﾏ・ｳｨｰﾗﾝ､ｼﾞｮｰ・ﾊｰﾄﾘｰ､ｹｲﾄ・ﾃﾞｨｯｷｰ､ｹｲｳﾞｧﾝ・ﾉｳﾞｧｸ､ﾄﾑ・ﾃﾞｲｳﾞｨｽ

　娘の出産を間近に控えていたルースは、最愛の夫が山岳事故で亡くなるという悲劇に見舞われる。
　悲観にくれるルースだったが、ある日自分のふくらんだお腹から声が聞こえてくることに気づく。
　神の子か、悪魔の子か？　お腹の赤ちゃんの声にしたがって、殺人妊婦のクソ野郎どもに対する制裁が始まった！！！


　でっかいお腹を抱えたサイコ殺人鬼を描いた、マタニティ・ホラーであります！

　監督のアリス・ロウは脚本も主演も兼ねて、大きなお腹で脚本を書き、演出し、主演までこなしたそうです！
　しかも、10日ばかりで撮り上げたそうで、もう何やらアリス・ロウ､オン・ステージ！ってな感じでしたね。(笑)

　タイトルの “ Prevenge ' は、「妊娠した」という意味の “ pregnant ” と「復讐」という意味の “ revenge ” を合わせた造語らしいです。

　結局、彼女(主人公のルース)の視点からのみ語られ進行していきますから、非常に偏った感性の世界を見せられるワケですので、何と申しましょうか、なんとなく居心地のワルイ感じに終始しました。

　人間の狂気なんて、そんなものかも知れませんね。



　☆「ザ・スイッチ」(2021)監督 ｸﾘｽﾄﾌｧｰ・ﾗﾝﾄﾞﾝ 出演 ｳﾞｨﾝｽ・ﾎﾞｰﾝ､ｷｬｽﾘﾝ・ﾆｭｰﾄﾝ､ｱﾗﾝ・ﾗｯｸ､ﾕﾘｱ・ｼｪﾙﾄﾝ､ｹｲﾃｨ・ﾌｨﾅｰﾗﾝ､ﾀﾞｽﾃｨﾝ・ﾙｲｽ､ﾀﾞﾅ・ﾄﾞﾛﾘ､ﾐｯﾁｪﾙ・ﾌｰｸﾞ､ﾁｬｰﾙｽﾞ・ｸﾞﾘｰﾝ､ﾃﾞｼﾞｬ・ﾃﾞｨｰ

　女子高生のミリーは、今日も憂鬱な一日をやり過ごそうとしていた。
　家では夫と死別した悲しみを紛らわすかのようにアルコールに溺れる母と、警察官の姉の板挟み。学校では嫌がらせのターゲットにされ、我慢を強いられる日々。親友のナイラ､ジョシュと過ごす時間が、わずかな慰めだった。
　その日の夜、アメフトの応援後に無人のグランドで、母の迎えを待っていたミリーに、邪悪な影が忍び寄る。
　連続殺人鬼ブッチャーが、鳴りひびく雷鳴とともに短剣を突き刺したとき、異変が起こる。ふたりは入れ替わってしまったのだ。
　24時間以内に入れ替わりを解除しなければ、一生元の身体に入れ替わりを解除しなければ一生元の身体に戻れない状況の中、殺戮を企てるブッチャーからミリーは身体を取り戻すことはできるのか？
　女子高生と連続殺人鬼がぶつかり合う、長い長い夜が幕を開けようとしていた……。


　おとなしい女子校生とゴツい連続殺人鬼が入れ替わるという、ワンアイディアのホラー・コメディです。
　ワザとガチガチのＢ級ホラー映画を意識した演出が心憎くも楽しいッ！

　で、脚本が上手いのかなぁ、とてもよく書けてるンですよ。

　そして、なんと言ってもヴィンス・ボーンの女子高生演技がカワイイ！！！(笑)
　主人公ミリーの友人たちも、みんなキャラがきちんと立っててオモシロイんですわ。

　なかなか楽しいホラー映画でありました！