うんこ色の餌、餌色のうんこ

居候先様が１時給餌の支度。先輩は落ち着きまくっている。私は後輩を黙らせる裏工作。
餌が来るまで遊ばせる。元毬だったゴミの紐をぶっ壊れおもちゃの棒に結んで振り回す。
後輩はまあまあ情緒的に万年床で遊んでた。そうだ。後輩は遊んでる時は叫ばねぇのだ。
裏工作は大成功を収め、居候先様が餌を持って上がってきたので「任せる」と私は寝た。
任せた途端に「なんでてめぇ寝ようとしてんだよ！」と、後輩が足に纏わりついてきた。
こういうところはかわいいんだけどなぁ…居候先様に遊んで貰ってくれよ。おやすみ〜。
居候先様に責任の所在が移行した途端に１Ｆへ逃がす居候先様。なにやってんだろうね。
しらんしらん。仲魔の成長が頭打ちになったので作りたくもない３身合体で消費し寝る。

３時頃になんか嫌な感覚で起きる。別に何もない…首まで布団を被り直して二度寝する。

６：５０ＴＶのアラームで目が覚める。７時過ぎに居候先様が給餌の支度を始めていた。
今日はしょーもない置配システムを蔓延させてくれたアホゾンが買った物を投げに来る。
何で金払って所有権得た物を投げ渡されなあかんねん。日本人の劣化が著しい案件だよ。
コレデイイって言うんだからね。バカみたいな面積で暮らしてる国の真似は向いてない。
居候先なんて玄関先ドブよ？そこへ投げてくんだよ？良い訳ねぇだろ。使いたくないわ…
自分がもっと昔の様なアグレッシブさがあればせっせと買いに行きたいところなんだが。
そもそも店頭で置くか置かないか分からんモンが平気で売りに出されちゃう時点で負け。
買われへん。スマーフォ調教済みの居候先様方が、スーパーインターネットで請け負う。
つまり私は追い込まれている。デベロッパがアホゾンにおんぶされてる限り負け続ける。
愚痴が長いが、つまりはなんであれ人間の格好をしておかなければならないという事だ。
投げ捨ててくならこまめに玄関先のドブを確認せなあかん。ドアホン鳴るなら受け取る。
他人に接する際に猿だとバレると人間がびっくりしちゃうからね。アホゾンは委託だし。
アホゾンそのものなら別に南米だし猿も見慣れてるかもしれんが平地の猿はレアだろう。
南米じゃねぇし。北米だし。関係ねぇし。そんなこんなで朝風呂浴びたのだ。さっぱり。
こないだマグロが流れない寿司食いに行った以来だなぁ。ウキッ。途中でせっつかれる…
居候先様は出かける際に朝風呂浴びていかれる。絶対に冬場は寒いだろうにようやるわ。
無邪気な猫も居りますし、そんなに長風呂を楽しんでもいられない身分の私なのだった…
入れ替わり、ＴＶを眺める…なーんか書く事あったんだけど、また忘れたわ。ボケてる。

あ。思い出した。玄関に私の物を投げていくバカが上に置いてかない様にうんこ掃除だ。
防刃手袋の手袋下手袋を買ったのに使わなかったのを目撃したので装着。無敵な気分だ。
スコップクソまみれになるのはやりきれない。アイスの袋でコンドーム。安心な気分だ。
ラーメン５袋入りの外袋にうんこを入れよう！なんだかとっても楽勝な気分で外に出る。
私はこの時初めてうんこを見た。デカいと聞いていたが大した事はない。砂が多いだけ。
コンドームスコップでがさーっといく。が、全然拾えない…うんこがずるずる逃げてく…
今思えばスコップの先ではなく脇で拾えば良かったのかもと思ったが、先端に拘ってた…
ぐずぐずしてるとうんこもぐずぐずになって、なんだかもう面倒臭いしうんこも臭いし。
これって本当に野良猫のうんこなんだろうか？多分そうなんだろうけど臭いがおかしい。
別な動物のうんこなんじゃねぇの？とかぼんやりしながらうんこ拾いに没頭するハゲ猿。
子供時代にこの未来を見せられたら泣いて自殺してたかもしれんね。慣れたら平気だよ。
慣れたらダメなんじゃね？それはともかく拾うもんは拾った。全ての砂を拾う気はない。
うんこ入りラーメン袋にアイスコンドームも捨て、畳む。あ。コレどうすんの？ううむ。
仕方がないので居候先の中に持ち込んだ。猫砂の空袋が頑丈なのでソレに入れて丸めた。
ゴミの日までしらんヤツのうんこを大事に保管しておく稀有な猿に、たった今進化した。

居候先様御出勤なされて先輩がホットカーペットに移動してくる。その際文句言ってる…
これはまたアレですか？１０時でもあるし後輩の餌皿回収がてら便所も見ようと２Ｆへ。
アンニュイモードの後輩は私があがって来るとにゃう〜と弱々しく鳴きぷるぷるしてる。
あはは。かわいいねぇ。窓背景にして逆光に浮かび上がるまつ毛が際立ち一層かわいい…
視線を降ろすと…ありゃ？餌皿がねぇぞ？居候先様片付けたんか？ありゃ？更に降ろす。
爪とぎが全部めくられ綺麗に重ねられている。器用な事するなぁ…便所も移動している。
ああ？便所砂の中に餌皿が埋葬されてるっ！まーたやりやがったな！後輩はそっぽ向く…
てめえ全然かわいくねぇ！ばかやろう！便所を取り出す。出てこようとしやがるが阻止。
何が発端かは分からないがうんこもしてある。うんこしてから皿投げたのか？その逆か？
ひっくり返った皿の餌もまあまあ残ってる状態で投げられた所為で便所砂にまみれてる。
うんこも皿も砂で隠そうとしたのか、満遍なくあちこちにうんこが塗りたくられている。
皿の底にもうんこが塗ってあった…かなりショック。想定してない。全部捨てるべきか？
…そうもいかない。資本主義からこぼれ落ちた身で「買い替える」という能力に乏しい。
能力なく飼い慣らされている猿としては全てキレイにクリーニングするのがスジだろう…
「職業は？」スカトロプレイの処理係です！「…収入は？」イオンのゲロマズ弁当です！
１時間ほどかけてうんこ拾い、うんこまみれ砂選別、便所のうんこ染み掃除と作業した…
うんざりした。
手に取って確認してないので知らんが、後輩の足もうんこまみれ確実…一人で拭けるか？
いや。後輩だぞ。無理だ。しかも私もだいぶすり減ってる精神状態だ。大喧嘩になるぞ。
やめておこう。今日は出さねぇ。出す気がないと言うより出すの怖いし掃除も面倒臭い。
ケージ内で身体中のうんこがこそげ落とされてからケージ内だけ掃除すりゃいいだろう。
とは思ったが、一応下の子に連絡「ＳＯＳ」…返信は出かけるから無理…風邪っぴきが…
だからコロナは蔓延したんだろうがボケ哺乳類。とわからない人間に説明しても無駄だ。
来ねえもんは来ねえ。頭数が足りない。手が足りない。やっぱ出さねぇ。うんこくせえ。
うんざりだ。
砂不足の中、大量のうんこまみれ砂を廃棄する準備をしてる最中に先輩があがって来る。
便所やペヤングをにおって事の成り行きを察してる…隔離部屋自体が臭いので出ていく。
寝室で大きく伸びをして私の準備が済んで降りる直前に降りて行った。心配された様だ…


１３時給餌
早々に先輩の朝の餌の残りに出汁と乳酸菌ちゅーるをかけて設置しておく。先住猫優先。
葬式の香典返しか何かの海苔セットの中にお茶漬けがあるのを先日発見してたのを食う。
大事に、大事に、腐らせるより消費した方がマシ。一体誰がいつ食うか全然わからんし。
ポットでお湯をぶっかけてる最中に先輩が出て来て騒ぎ出す。餌台へ誘導し完食させる。
予め準備しといて大成功。食い終わったら先輩はホットカーペット天蓋へ戻って行った。
朝ドラ再放送前に後輩の餌も準備して、一服して脳にニコチンを廻らせて提供しに行く…
後輩はさっきからここまでの間は行儀良くしていたらしい…何も破壊されていない様だ。
駄々をこねられる前に素早く餌を提供…さっき丹念に洗ってたら最後のゴム足が取れた。
よってすげー滑る。便所に投げ込み放題な皿になっているが大丈夫だろうか。ダメだろ。
百均のお湯でこねるエラストマーでも詰めておこうか…便利過ぎて消費したくないけど。
３Ｄプリンタって食器にする目的で出力できるのだろうか。持ってないからわからない。
理想の猫用食器のイメージはあるが陶芸家でもねぇし３Ｄプリンタで遊ぶ身分でもない。
木彫りで作るか？彫刻刀は旧実家と共に消えた…彫刻刀百均で売ってる内に欲しかった…
それを言うならはんだごてもルーターも…いつでも買えると思っていたが間違いだった。
妄想はむくむく膨らむが、現実は餌皿便所でうんこまみれであり今も部屋がうんこ臭い。
そもそもキジトラなのでうんこ迷彩柄とも言えるところへもってきて目も潰れて見えん。
後輩がうんこまみれなのか、ワンポイントうんこなのか、ノーうんこなのか判別不可能。
そんな訳で餌は提供した。便所も確認した。しかし後輩。おまえは出さねぇ。夜を待て。

降りて一服した。落ち着くのだ。先輩は天蓋の中。後輩が叫んでる以外極々静かだった。
静寂を切り裂くドアホン…てめえブッ殺すぞ！と思ったが、ああそうだ。アホゾンかも。
ドアホンに出ると若いアニキがアホゾンでーすという。アホなのにドアホン鳴らせたね。
こないだカレンダーをばっしばっししばいて帰ってたのはてめえか？とも思いつつ対応。
玄関に出る。名前に間違いはないか？私はそんな名前じゃないが知っている人間だった。
ああそうだと答え受け取った。置配されずに済んだ…うんこ風化待ちしときゃよかった。
荷物を確認したいところだが、日報を打ってニコチン入れて日報を打った。思い出した。
朝、風呂上りのホカホカ残り湯で洗濯機回したんだった。干さねば…隔離部屋に干そう。
出してやらない意地悪調教飼育放棄中だが、ひときわ寒いしエアコンだけは点けとこう。
一石二鳥だ。先輩も監視任務を務める時に寒く無くていいだろう。ぶら下げに行ったさ。
エアコン側に今日初めて立ったところ…なんというか、どっかにまだうんこがある気配…
半日経ったのに隔離部屋がまだまだうんこ臭い…洗濯物を干してて良いのかってくらい。
守護神プラズマクラスター君を隔離部屋に向けて強で運転させてみた。どうなるか不明。
事故物件の激臭便所はプラズマクラスター君のご活躍で普通に使える様になった実績が。
信頼と実績の信仰の対象は今回もきっと満足な結果をもたらしてくれるだろうと信じる。
居候先様が全然洗濯しないおかげで居候先様が外に来ていく服は洗ってないし…イイか。
何故かは知らんが、洗濯物ぶら下げてる最中は大騒ぎだったのに、その後ぴたっと静か。
温暖湿潤で黙るのか？夏は静かって事か？だったらいいなぁ。ポケットのビスケットか。


一旦投稿する


なんかやけに静かだ。静かすぎる。おやつ前に餌皿を回収がてら様子を見に行ってみる。
またやりやがった。便所に落っことすと怒られるからね。今度は爪とぎにぶちまけたよ。
ウェットはほぼ食ってないんじゃないかって言う量だった。爪とぎは再起不能であろう…
さっきケージをなおした時にボロボロにされた爪とぎを真ん中か右にするかで迷ってた。
結果ボロを右にしていたのだが、正解は真ん中だった。左と真ん中がウェット餌まみれ。
真ん中にしていればちょうど良い感じで捨てられたものを…選択ミスった。展開読めん。
隔離部屋用ゴミ袋にしてた猫砂の空袋は爪とぎを捨てるのに丁度いい。そーっと捨てる…
ひっくり返されたウェット餌を一網打尽で片付けた！やった！やったじゃない。クソが。
便所を移動させると違和感…しょうべんしてあった。何も食ってないくせによく出るな…
しょうべんを片付けて便所を戻す。爪とぎが足りないから不安定で無防備だが仕方ない。
排泄しすぎでいよいよ砂スカスカ。足す前に猫洗剤でごまかしてる便所洗うべきだろう…
どっちみち夜だ。もうあんまり関与しすぎると発狂すると思われるのでキチガイは放置。
とはいえ食うもん食ってなくて発狂を助長しても仕方ないのでドライだけ与えておいた。
水は水差しから飲んどけ。ばーか。後輩は偉そうに怒鳴ってたがもう関与する気はない。


また静かだ。静かすぎんねん…おかしい。何か物音がする…ご、ご、急いで２Ｆへ行く！
がたーん！今のは絶対餌皿ひっくり返して爪とぎなくなったケージ床に落っこちた音だ。
間に合わなかったか…隔離部屋に入ると餌台の２Ｆで仁王立ちの後輩。皿は餌台に無い…
便所と１枚生き残ったボロ爪とぎの間にひっくり返ってた…許されへん。なめやがって。
餌皿を取り出そうとケージ開けると当たり前に出て来やがる後輩を猫掴みで腹に抱える。
左手でホールドしたまま餌皿を片付ける様を見せつける。目を逸らしたって見せ続ける。
やーよー！と鳴き喚く後輩の騒ぎに気付いた先輩がそっとあがってきて様子を伺ってた。
「ほどほどにしいや」とでも言っているかの様だった。殺しはしねぇよ。だが許せない。
後輩ホールド中に使えないとぼやいたちりとりだが、今日は後輩を腹に挟んだまま使用。
上手にぶちまかれた餌とホコリをキャッチできました！先輩はどっか行った。後輩戻す。
便所にまた違和感…またしょうべんしてある…頭以外もどっかおかしいんじゃねぇのか？
しょうべんはごく少量だった。先輩のいわゆる嫌がらせしょうべんと同じ性格の物かと。
カンカンになって拾った餌を餌皿に戻しその餌皿も戻した。埃まみれの餌でも食っとけ！
降りて一服してにこちんのンまさに心震える。にこちんなかったら誰か殺してると思う。
日報で愚痴ろうと思ったら先輩が天蓋にくるまって悪戯してた。なにしとん。なおした。
私が足を乗せると、しばらくして右の爪先を占拠した…暖かい。ありがとう。大人だね。


一旦投稿する


１９時給餌直前
わおわお騒ぎ出した後輩に触発され先輩までわおわお言い出して地獄。静かにしてくれ！
これはおそらくうんこだろうな…そう思って先ずは後輩を見に行ってみる。してないな…
って！おーい！また餌皿放り投げやがったな！シャーッ！うるせぇ！出しやがれハゲ猿！
口喧嘩。馬鹿な２匹…皿を回収してみると、埃まみれの餌は食ったらしく見つからない。
食った後だし便所に埋葬させてないしまだマシか…って騙されてはいけないクソったれ…
皿持って降りる。洗う。すると先輩が２Ｆへ行きーの降りてきーのでわーわー騒ぎだす…
うるせぇなぁ…取柄失ってっけどいいのかバカ先輩？勝手にケージ入り餌を食い出した。
なんで黙って食えねぇんだよ。どういう仕組みなんだ…すると程々で出て来てまた騒ぐ…
あー。もー。やかましいわ…するとまたケージに入って便所に因縁つけてしゃがみだす。
食うのも出すのも黙ってやってくれ！ほんまにやかましい！待ち時間で先輩の餌皿洗う。
流し台に向かってると、ごっとん！とどでかい落下音がした。見るとブッといのしてら。
先輩はまだまだフンばっている…だったらまだいいかと皿を洗い終えると砂かき始めた。
は。は。は。なんてタイミングがいい。先輩も砂不足でうんこ丸見えだったので即回収。
先輩の前足までクソまみれになって心労増すのは耐えがたい。こっちの都合だが許せよ。
先輩はすぐ察してどっか消えた。私は皿を片付けてから便所に持ち込んでうんこ流した。
どでけえ。でかさもすげえが質量がすげえ。もうちょっとで重力発生するんじゃねぇか？
いや正確には発生してるけれども。万物。下痢でも何でもないので拾い易いし捨て易い。
助かるわ〜臭いけど。臭いけど助かった。しょうべんもたれて欲しいが今はムリだろな。
そんなこんなで後輩の餌を計量し、先輩と一緒に隔離部屋へ行った。後輩が気付き騒ぐ。
電器を点けてみると別に何も荒らされてなかった。ずっとやかましいけど。解放するか…
しかしうんこワンポイント疑惑は拭えない。隔離部屋のみにしよう。扉を閉めよう…あ！
先輩が逃げた！この後きっと地獄絵図とでも思ったんだろう。正解。ごめん。先輩確保…
扉を閉める…部屋を一周し、扉前で「開けて下さい」と懇願するも、タワーの頂上移送。
扉を閉めないと後輩がうんこばらまく、閉めると先輩が何するかわからない。って訳だ。
タワーはまんざらでもなかったらしく、大人しく監視を始めた…助かります。後輩解放。
後輩も扉に不満表明。出す訳ゃねぇだろバーカ。するとさっき干した洗濯物弄り始める。
こらー！ずしゃーっと反対側へスライディングさせる。戻ってきてまた弄り、ずしゃー！
ずーっと繰り返し。てめえいい加減にしろ！「あの猿またチビを虐めてる」と先輩凝視。
ザツには扱ってるが怪我しない様にどこも痛く無い様には留意してますよ。面白かろう。
って言うのがどうやら先輩には通じないらしい。ではなぜ後輩は百回繰り返してるのか。
「あー。遊びか。バカ共が。」て顔で警備に戻られた。ご苦労様です。後輩、ずしゃー！
いい加減、そこはダメだと言っていると気付いて欲しいのだがこのバカどうなってるん？
気を散らすか…ていうか「早く他の遊びを提供しないとこうだぞ！」って調教されてる？
てめぇ…。そうではないという根拠もなく、信憑性が増す仮説だな…ポンポンするしな…
うぜえ時はラジコンに限る。まーだ電池が活きてる…なにこのラジコン。省エネ過ぎる。
プロポ側が若干あやしい感じではあるものの、車側は全く衰えを感じないなんて事ある？
毎日走らせてる訳じゃないけど、もう１ヶ月は電池入れっぱだよ？逆に何で動くんだよ？
と脅えながらぎこーぎこー後輩は一応気が散った。ラジコンしか見てない。ざまあみろ。
先輩が急用を思い出した。エレベータを待つみたいに扉の前で待ってたので開けてやる。
すかさず後輩が脱出を試みるが想定の範囲内、右足でガード右手でキャッチで脱出阻止。
完全勝利。先輩いなくなったし釣り竿を出してやろう。ぶらーんぶらーん…すぐ釣れる。
釣り竿は糸を出せば出す程、後輩の場合は良く釣れる。だらーんと出すが身長が足らん…
目の前の三脚に乗って釣り竿を持ち上げてみる…ガッ！っぽろ…ぐわしゃーっカラカラ…
木端微塵のバラバラだ…やってもうた。天井に当てるのもうっかりだが握力が死んでる…
猫が誤飲しては更に申し訳が立たないので、見えない目で床を這いつくばって確認する。
っていっても、結局は見えた物しか拾えてないので、見えないものは拾えませんけどね。
あーあ。動力伝達部品が何でこんなプラスチックでできとんねん…直されへん…ごめん…
３Ｄプリンタがあったらなぁ…ないものねだり。まあ遊んでくれる猫がいて輝けた、か…
しばらくがっかり放心状態の私は壊れた釣り竿本体を放置していた。すると後輩が叩く。
「あーあ。壊れちまったな！」みたいにぷいとどっかに走り去った。すみませんでした。
そんでもってあっさりしてんな。取敢えずしまった。名案が浮かんだら修理してみよう…
折角気散らしてたのに、釣り竿ショックでまた元通り。洗濯物の端っこに喧嘩売ってる…
やめろー！ずしゃー！って最中にガブガブ食われた。あいたたた〜死にます。ばったり…
後輩はこれ幸いと私の頭の後ろの回り込み、むっちゃむっちゃちょんまげを食い始めた。
気持ち悪いなぁ…このやろう！とっ捕まえて腹の上に乗せ、後輩を食ってるマネをした。
むっちゃむっちゃ…あわわわわ…うわぁああああああああああああああああああああっ！
後輩がびっくりするほど恐怖に脅え絶叫した。こんな事が弱点だったとは！勝てるぞっ！
解放してやる。はわわわわ…と退散するが、バカなのですぐ忘れて洗濯物にぶら下がる。
背後から近付き…むっちゃむっちゃ…と頭の上で猫喰い猿のマネをするとビンタされる。
そう。ワンポイントうんこが付いているかもしれない前足でだ…勝ったんか負けたんか…
ただし洗濯物は守れたぞい。そこは勝ちだ。次はカーテン齧ってる。むっちゃむっちゃ…
ひぃゃああああっ！わっはっはっ！こりゃいいや。またぶっとばされた。わっはっはっ！
その後しばらくして抱き上げるとなんだか大人しかった。「遊んだ」て事なんだろうか。
そろそろ１時間経った。餌は一口も食ってない…食え。投げるか知らんがケージ入れる。
終了だ。扉を開けると後輩は探索したくて騒ぎ出した。無視！お前の所為で隔離しとる！

降りて程なく、先輩が騒ぎ出した。今度はしょうべんか〜？と思ったら居候先様御帰還…
またか…どんな予知能力なんだ…何事も無かったかの様にタワー頂上でお出迎えの形だ。
これが「猫のお出迎え」ってやつか？私は中から目撃してるがやっぱり何だか不思議だ。

晩飯の支度をしようとすると猛烈に構ってアピールで油を揉む…私は横で日報タイプ中。
いつまでもやってたのでそーっと頬を触ると、何か知らんが私の膝に引越して丸まった…
何か月ぶりだろうか。そういや風呂あがりに着替えると乗ってきがちだったな。ビンゴ。
私が臭くなくなった！てのもあるだろうが、おそらく先輩の臭いを付け直してるんだろ。
それが証拠にさっき後輩を腹の上に乗せたその場所を窒息するくらい鼻押し付けてたし。
ジェラシ〜って後頭部してた。焼いてもらえて光栄です。後輩のうんこ臭くないスかね？

２２時になって居候先様が先輩と遊びに２Ｆへ。勿論騒ぎ出す後輩。先住猫優先で遊ぶ。
遊んだんだと思う。私はタイプ中。２０分程するとそーっと降りて来た猫が海苔の箱へ…
てっきり先輩が入ったんだと思ったら、なんと先輩後輩２匹共いるらしい…なんて事だ！
我が携帯しない携帯は容量パンパンでもう撮れない。居候先様撮ってよ！言われて動く…
ただし海苔同乗は撮ってない。次に目を離した隙に遂に１Ｆタワー攻略。ネズミパンチ。
先輩は何故許した？と思ったら呑気に２Ｆで水を飲んでいた。間抜けだ。後輩が狡猾か。
流石に先輩の大のお気に入りランドマークなのでそのままにはできなかった。先輩召喚。
先輩はまさか後輩がタワーに居ると気付かず海苔に入ってご満悦…居候先様が後ろ後ろ！
そう教えても全然気が付かない…能天気後輩がネズミにパンチ！ちりーんと鈴を鳴らす。
…ああっ！？ようやく後輩のいる場所に気付く…わなわな…うおお〜っ！暴れ散らかす…
しかし！地上で！なんでやねん！全くタワーに昇ろうとしない。怒ってるんだぞ！て事？
見せつけて見せつけて…まだ降りないなら…ゴルァ〜！といったんねん！て、事らしい…
屈折しとるな相変わらず…数分間堕天の暴君は走り回り、遂にアルマゲドンに挑み登る！
バチボコ…居候先様が面倒見てるので、喧嘩の仲裁法を教えたが、間に合うんだろうか…
目玉潰されたり頸椎ぽきっと行かれたら終わりやで？怒ってるが先輩は優しい男だった。
後輩は死ななかった。普通に降りて１Ｆを自由に探索してた。考える能力ってあんのか？
その後私の足元を抜けコンセントの谷間へ行こうとする後輩を抱き上げると屁こかれた…
臭っさいの〜。これは絶対うんこチャージ中や！ご提言差し上げると２Ｆへ連行された。
すぐに居候先様がペヤング持って降りて来て「うんこしょうべんしたわ」と捨てに来た。
そしてまた２Ｆに戻っていき、なにかしらの物音がしてたから遊んでやってたんだろう…
すると居候先様がペヤング持って降りて来て「うんこしょうべんしたわ」と捨てに来た。
でじゃびゅ？え？え？２セットした？「うんこしょうべんした」それ答えになってねぇ。
まあ居候先様の語彙力はコレがせいぜい。ほんまに疲弊するんだが、２セットで確定だ。
どんだけすんねん！で、せっせとうんこ流してるのは良いんだが、その間後輩自由だよ？
それで面倒見ていると言えるのか？大いに省みて欲しい。隙だらけにも程があると思う。
そして今、後輩がまた私の足元へやって来た。多分…抱き上げて確認。うんこついてる！
うんこ付きで嫌がる後輩をホールドしながら紙を取り肛門にあてがう…びちぐそゲット！
これで面倒見ていると言えるのか？と再度居候先様に問いかけつつびちぐそプレゼント。
するとお互い手先がよぼよぼで落っことしそうになるびちぐそホラー展開に背筋が凍る…

そろそろ寝たいのでもうやめる。居候先様風呂。提言通り後輩ケージ。先輩はそのへん。