下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【32】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985421928&owner_id=5019671
mixi日記2023年12月18日から。
テーマサイトは下記。
【「二重否定は肯定」なものの、ニュアンスが異なる理由は】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13631093.html
===========引用開始
質問者:tetsushi_masakari質問日時:2023/10/21 11:25回答数:10件
男子大学院1年生。工学系。
二重否定の文章はあまりよくない、と言われました。
数学的には集合で、補集合の補集合が自分自身、という事だと思います。
「したくないわけではない」と書くと、「したい」と言う意味ですが、積極的に「したい」という意味は含まれないような気がします。
これは、論理と言うよりも言語の表現の問題なのでしょうか?
===========引用終了
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No.6
回答者: 1311tobi 回答日時:2023/10/21 13:55
文章読本の類いには「二重否定は避けなさい」と書いてあります。
一理あるのですが、相当言葉足らずだと思います。
「二重否定」には2種類あると思います。
【二重否定の話 辞書 Wikipedia 教えて!goo〈1〉〈2〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12356818555.html
以下は一部の抜粋(重言)。
===========引用開始
二重否定の働きには「強い肯定」と「婉曲」があるようだ。
●「強い肯定」を表わす二重否定
『大辞泉』の例文がヒドい。
「辞退したいわけではない」って二重否定なんだろうか。単に「辞退したくない」ってことでは。
明確な否定ではなくても、否定的な言葉を否定することで、二重否定っぽくなることはある。
「彼女を嫌う人はいない」(=みんな彼女が好きだ)
でもこれを二重否定と主張する勇気はない(泣)。
『大辞林』の例文でいうなら、「かくせざる者は無し」だろう。
「こうしない者はいない」〈=みんなこうする(に決まっている)〉
これが世間で評判の悪い二重否定。こんな言い方はやめたほうがいい。個人的にはよほどのことがないと使わない。
「 A でないのではない」〈=A だ(A に決まっている)〉
こうなると単バカ。もっとまともな例文にしてほしい。
●「婉曲」を表わす二重否定
『大辞泉』の例文は「行かないわけではない」。これはアリだろう。
個人的にはけっこう使う。「こういう言い方ができないわけではない」「こういう言い方もできなくはない」……etc. 。
当方は、「可能性は否定しない」のような意味で使うことが多い気がする。「できなくはないけど、やめておこうね」ってこと。これをわかりにくいと言われると困る。
作文の一般論で言うと、二重否定は嫌われている。なんだかもって回った言い回しで、わかりにくいうえに、ヘタに使うと、何が言いたいかわからなくなる。
ではなんで二重否定なんて妙な表現があるかと言うと、修辞法の一種なんだろう。修辞法というのは……などと書いていると話が進まない。
うんと乱暴に書くと、修辞法はカッコつけ。ハッタリ。(←オイ!)
で、二重否定というのは、ちょっとカッコつけた「強い肯定表現」だと思っていた。実際には、自分では「婉曲」をよく使っていたorz。
===========引用終了
〈●「強い肯定」を表わす二重否定〉 はやめたほうがよいでしょう。
でも〈●「婉曲」を表わす二重否定 〉はケースバイケースだと思わなくはありません。
これは
〈●「婉曲」を表わす二重否定 〉はケースバイケースだと思う、と同じだと思いますか?
あえていうなら、消極的ではあるけど「思う」……ぐらいですかね。
>「したくないわけではない」と書くと、「したい」と言う意味ですが、積極的に「したい」という意味は含まれないような気がします。
はそのとおりだと思います。二重否定を避けるなら〈消極的にはあるが「したい」〉ですかね。これも相当まどろっこしい(泣)。
論理的には
「したくないわけではない」=「したい」
かもしれませんが、「したい」にもいろいろな段階があります。
そのあたりを表現するのが〈●「婉曲」を表わす二重否定 〉なのでは。
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