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2023年11月24日07:50

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温暖化(昨日の続き)

昨日の続きです。
 
【北極の温暖化と悪循環のメカニズム◆「早ければ2025年に」は本当か?(下)杉山慎 JIJIcom】
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202311ssamoc2 抜粋
◇地球の気候をコントロールするAMOCとは◇

 海氷の融解に端を発する連鎖によって、北極の気温上昇が止まらない。そして北極域の急激な温暖化が、大気を通じて日本の気候に影響を与えている。その大気の動きに加えてさらに、海の流れが北極と世界をつないでいる。

 AMOCと呼ばれるこの海洋循環では、大西洋表層の海水が北へ流れて、赤道から北半球へと熱が運ばれる。日本よりも緯度が高い北米東海岸やヨーロッパが温暖なのは、この流れのおかげである。

 なぜ北向きに流れるのか。その理由が北極にある。南から流れてきた海水は、蒸発が進んで塩分が濃縮すると共に、北極に近づくにつれて冷やされる。塩分が濃く、冷たい海水は密度が高い。すなわち重たくなった海水が大西洋の北、グリーンランドの沖で沈み込むのである

 この沈み込みがポンプのような役割を果たすことによって、南から海水が呼び込まれて北向きの流れが維持される。水温と塩分の変化が駆動する「熱塩循環」がAMOCをつくり出しているのである。

◇ 「今世紀半ばにAMOC停止」を予想する学者も◇
映画(デイ・アフター・トゥモロー)が大ヒットした理由の一つは、AMOCを原因とした急激な気候変動が、過去実際に起きていたからだ。北半球の気温を数万年さかのぼると、数十年で10℃にも達する急速な寒冷化が何度も記録されている。このとてつもない気温変化に先立って、北米大陸を覆っていた氷床が大きく融解した痕跡が残っており、激変のメカニズムが以下のように提案されている。

 まず、何らかの原因で氷床が大規模に融解し、融け水が北大西洋に流入する。淡水によって塩分が薄まった海水は密度が減って軽くなる。軽い海水は沈み込めないので循環のポンプが止まり、AMOCが弱まって北半球への熱輸送が停止する。

◇巨大なグリーンランド氷床の融解◇
 いまAMOCに注目が集まる理由は、グリーンランドを覆う氷床にある。グリーンランド氷床の面積は日本の4.5倍、氷の厚さは平均1700メートル、北半球最大の氷の塊である。21世紀に入って氷床の急速な融解が始まり、流出する淡水によって海水の塩分が薄まりつつある。まさに過去に起きたとされる気候激変のメカニズムである。

 氷床融解のインパクトは海洋循環だけにとどまらない。世界全体で進行する海水準の上昇にも直接的な影響がある。氷床の周辺に散在する氷河も含めると、近年の海水準上昇の約20%が、グリーンランドにおける氷の融解によって生じているのだ。

◇不透明な将来に向けて何ができるのか◇
 歯止めが利かなくなってきた地球の温暖化。その影響を最も強く受けているのが北極である。科学者がその重要性に気付いたのは最近のこと…

 この夏の気温が示す通り、私たちが暮らす地球は過去に例のない状態にある。… 気候の暴走を少しでも食い止めるために、… 政治・経済・社会の取り組みが必要である。
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