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2023年11月23日14:21

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「私人逮捕系YouTuber」は、「犯罪系YouTuber」とでも言うべき。持て囃す輩も同類

「私人逮捕系ユーチューバー」応援する人々の盲点
褒めそやす人たちにも大きな問題がある

https://toyokeizai.net/articles/-/716925

【私人逮捕と言う制度自体は法律にも定められているが、非常に厳しいもの】

私人逮捕とは刑事訴訟法に根拠を置くもので、「現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる」とある。
では何を持って現行犯とするかというと、「現に罪を行い、又は現に罪を行い終つた者」であり、また、(1)犯人として追呼されているとき(2)贓物又は明らかに犯罪の用に供したと思われる兇器その他の物を所持しているとき(3)身体又は被服に犯罪の顕著な証跡があるとき(4)誰何されて逃走しようとするとき。以上のいずれかにあたる者が「罪を行い終つてから間がないと明らかに認められるとき」と定義されている。(刑事訴訟法212条〜213条)

分かりやすい例をあげると、例えば

・強盗やひったくりの現行犯
・暴行や傷害、器物破損の現行犯
・痴漢の現行犯

などが分かりやすい例として挙げられる。
こう言うのはのんびりと警察官呼んでたら被害が広がる、あるいは犯人が逃げてしまうので、居合わせた人が実力行使で取り押さえて捕まえても構わない、と言うもの。
ただしその際に行われる有形力の行使は、警察官が行うものと同様、必要最低限度でなければならない。
例えば、ひったくりの現行犯を走って追いかけてタックルして地面に押し倒して制圧しました。
そこまでは良くても、観念しておとなしくなった犯人に対して暴行を加えたりしてはいけないと言う事。

そして制圧したら直ちに警察を呼び、引き渡すことまでがワンセット。

【逮捕とは非常に強力な人権侵害を伴うため、警察でさえ現行犯・準現行犯を除けば、裁判所の発する令状が必要】

にも関わらず不当に逮捕なんぞしようものなら不当逮捕、監禁、その際に加えた暴行、相手が怪我してれば傷害など多くの罪に問われることになる。

犯行現場に居合わせた際にやむを得ず制圧して私人逮捕し警察に引き渡す事は否定しないけど、この「自称私人逮捕系YouTuber」は再生数稼ぎ・カネ目当てに犯罪を探しに行く、それどころかでっち上げるなど、こいつらのやってることこそが卑劣な犯罪行為。
それこそ「犯罪系YouTuber」とでも名乗ればよろしい。

【持て囃す連中も同類。持て囃す連中にも何かしらの罰則を与えるべき】

例えば暴力団でさえ、資金提供したりしたら暴対法にて取り締まりの対象になります。
こいつらのやっていることは暴力団と変わらない。
だったらこいつらを持て囃す連中も取り締まりの対象にして良いと私は思う。

上記のリンクにも書いてあるけど、この「私人逮捕系」の活動が何を及ぼすのか。

1:無実の者を傷つける可能性が高い

持て囃す連中からすれば、犯人を捕まえて勧善懲悪、見てる方もすっきり、配信した人は収入を得る、問題ないじゃないかと思う人も多い。
しかし、私人逮捕は上記で述べたように例外中の例外。
そもそも、動画を回しながら探しにいくものでもないし、動画を回している余裕があったら犯人制圧の上でとっとと警察呼べよと言う話。

本当に言い逃れのできない現行犯であるならまだしも、こいつらのやってることは「チケットの転売をやってるかもしれない」だの「覚醒剤をやってるかもしれない」だの「売春してるかもしれない」だの、警察でさえ令状が無いと足を突っ込めない所を荒らしまわっている。
例えばカバンを取り上げて中を調べるなど。
「所持品検査」は警察官でさえ職務質問と言う制度に基づき、(一応の形式上は)任意の捜査協力に基づいて行っている。
任意に寄らない捜査は裁判所の令状が無いとできないし、一般人にはそんな権限はない。

2:無実の誰かは自分や自分の家族、大切な人がなる可能性もある

警察と言う国家権力が誤認逮捕をした場合は、国家賠償法と言う法律に基づいて国に賠償を求めることが出来る。
しかしこいつらの場合はどうでしょうね?
無実の人に濡れ衣を被せておきながら、賠償どころか謝罪もしない。
酷い場合は信者を動員して「疑われる方が悪い」「火の無いところに煙は立たない」「警察がトロ臭いからこうなる」などと責任転嫁しますよね?
張五飛ばりに、貴様が正義を語るなと言いたくもなる。
仮に謝罪したとしても、賠償出来るのか。
そもそも、続報を出したところで濡れ衣を着せられた人の名誉を完全に回復させるのは非常に難しい。
一生涯に渡って賠償し続けるくらいの覚悟があるのか。

3:私人逮捕系の行きつく先は、モブ・ジャスティス。私刑行為と何ら変わらない

モブ・ジャスティスとは、途上国などでよくある、「犯罪者はその場で叩き殺せ」と言う風潮。
強姦、窃盗などの犯人は司法警察に引き渡されることなく、村の皆で取り囲んでリンチにして、叩き殺すと言うもの。

その凄惨さは目を覆うものがあり、殴る蹴るだけではない。
食べるに困ってパンを盗んだ子供の両手を車のタイヤでひき潰したり、生きたままガソリンをぶっかけて炎にまかせたり。
そういうのが機能するのは、司法警察が腐敗しており、犯人を引き渡しても裁かれず、簡単に釈放されて、犯人が捕まえた人にお礼参りにくるような国だから。
そういう国だったら、私が言ってるような綺麗ごとは通用しないと言うのは分かる。

しかし日本は違う。
曲がりなりにも三権も機能しており、日本の警察は諸外国に比べても腐敗度が低い。
それをモブ・ジャスティスで解決しようと言うのは極めて危険で野蛮な思想。
私が「持て囃す連中も同罪」と言うのは、そういうところにある。
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