やっぱり映像が人に与える影響の大きさを実感する。
数日前に、北海道で車のタイヤが外れて、
女の子に直撃し、女の子が重体になっているというニュースがあった。
このニュースについてコメントしている専門家が、
「車のタイヤ交換はプロに任せるべき」
というような発言をしていた。
女の子やその家族を思うと、とても悲しいあってはならない事故なのだが、
1件の事故を見て、タイヤ交換はプロに任せろという、かなり偏った意見。
タイヤが外れたことの原因はまだ不明で、
整備が不十分だったのか、改造に無理があったのか、
はっきりしていないし、
車のタイヤはパンクするもので、
自分でタイヤを交換するのは一般的なこと。
同様の事故は過去に群馬でもトラックのタイヤが外れた事故があったが、
これだけ車が走っている中で、発生確率は極僅かの事故なのだが、
一般人はタイヤ交換をするなと言う。
一方で、新型コロナのワクチン接種が国内で始まって、
ワクチンが原因と推測される死者が報告され、
すぐに100人、200人、300人と増えていった。
それでも、テレビでは一切そのことを報じなかった。
ワクチン接種直後に気分が悪くなり、接種会場のトイレで亡くなった人や、
ワクチン接種当日の夜に、風呂で亡くなった中学生など、
現場の映像などを使って報道していたら、世論は全く違っていたはずで、
コロナ感染のリスクと、ワクチン接種のリスクを冷静に報じるくらいの
バランス感覚が生まれたはず。
ただ、そういった報道はゼロだった。
それが、1件の事故がテレビで映像化されると、
すぐに素人のタイヤ交換は危険だからプロに頼めという意見が流れる。
今回の事故で苦しみ悲しんでいる家族がいるのと同様に、
ワクチン接種後に亡くなったとされる2千人以上の家族でも
同じ思いをしている人がいるのだが、
想像力が欠如しているのか、映像が無ければ誰も思いを寄せない。
映像に感情が揺らされて、一時的にバランス感覚が崩れていることは、
視聴している全ての人が念頭に置くべきことで、
テレビ局の作り手はさらに考えなければならないはず。
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