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2023年11月02日16:22

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ハーティー 森の神(Haathi Mere Saathi)

 「バーフバリ」2部作の主人公の宿敵バラーラデーヴァ役で知られるラーナー・ダッグバーティが、森の中でゾウと暮らす心優しくも力強い男を演じた主演作。危機に瀕した野生のゾウと美しい森を守るために立ち上がる、「森の神」と呼ばれる男の姿を、壮大なスケールで描いたアクションアドベンチャー。人里離れた深い森で、野生のゾウの群れを見守りながら暮らすスミトラナンダン。森を愛し、動物たちと家族のように暮らす彼は、人々から敬意をこめて「森の神」と呼ばれていた。しかしある日、役人の後ろ盾を得た大企業が森を占拠し、リゾート開発を始めてしまう。森とゾウたちを守るため開発を阻止しようとするスミトラナンダンは、同じ森に暮らす仲間たちが当局や開発企業に対してゲリラ的な戦いを挑むなか、あくまで平和的な解決方法を模索する。しかし、その努力もむなしく、ゾウたちの暮らしていた場所は失われてしまう。それを見たスミトラナンダンは、身を賭した最後の抗議を決意する。(映画.comより)





<2023年10月14日 録画鑑賞>

 10月のwowowはインド映画を特集していました。そこで、見逃した映画をいくつかピックアップ。今回は「バーフバリ」のラナさん主演作です。像を守るインド映画と言うと、何年か前に「ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル」という映画をレンタルで見たことがあります。インド通の娘によると、イケメンだしアクションもできるのに、なぜかスターになれない俳優ヴィドゥユト・ジャームワールさん作品だとのことでした。

 さて、今回は日本でも公開されていた作品です。「森の神」と呼ばれて地元民たちに尊敬されている存在、ラナさん。さすがに現代の作品だけあって、ただ森に住んでいる仙人ということではありません。この森は、彼の先祖が所有していたものであり、先代が保護のため国に譲渡したのでした。そして細かいことは忘れたけれど、50年したら彼の元に戻るのだったか、その意思があれば取り戻せるのだったか、ともかくラナさんに権利があるし、それを証明する書類もあったのです、役所に。それなのに、お金にモノを言わせたリゾート業者が無理やり”自然あふれる森の中”にホテルを作ろうと柵を作ったものだから、像が通れなくなってしまい、臨機応変に回り道をすることを知らない像たちは、水飲み場やえさ場を失い、やせ細っていってしまう、そんな話です。地元の人たちや森の神は一致団結して阻止しようとするのですが、相手は知事や大臣など、権力を持った人々。そして、その話に絡んでくるのが、背景をよく知らずにお金で雇われた像使いの兄さんや、ゲリラグループの人たちです。このゲリラグループのリーダーとその妹は、昔森の民に味方した父親を警察に殺された経験があり、それ以来権力を目の敵に、戦っているわけです。

 当然のことながら、最終的には真実に目覚めた像使い・ゲリラグループ・ラナさんたちは、共闘することになってゆくのですが、そこにはマスコミも絡みます。今はSNSでなんでもすぐに流れる時代ですから、”かわいそうな像たち”はすぐに同情を集めるのです。

 そんなこんなで、話は観客の思惑通りのラストへと流れます。まぁ予想通りと言えばそれまでなのですが、ラナさんはとても熱演でした。この役を演じるためにかなり痩せたとか。ヒーロー然とせず、本当に”森の神”のように見えました。しかし映画は少し長いので、インド映画が好きでないと少し退屈かもしれません。


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