今回の芸術の秋2023は、恒例の全日本吹奏楽コンクール全国大会ライブ配信。ただし、土曜の大学の部は、市内某所へメイドのカッコさせられに行ってた(!)もんでパス。日曜の、職場一般の部のみの視聴となりました。
まず目を引いたのは、いつものコトとはいえ、課題曲選曲の偏り。意外なほど、III.が多かったんです。III.は今ドキ珍しいpops系の作品。しかも、岩井直溥トリビュート的な仕上がり。ようするに、現代の感覚からすると、ひたすらアナクロな曲なんです。ですから、現役のヒト達には、ピン!と来ないんじゃないのかなと思ってたんです。でも実際は、多くの団体に取り上げられていたのが意外でした。よく考えれば、なにせ職場一般の部ですから、メンバーは決して若いヒトばかりじゃないんでしたね。ですから、この手の曲に喰いついても、そんにな不思議なコトではなかったのです。その割には、肝心のds.がイマイチな団体が少なくなかったのが、逆にビックリ!!!でしたけど。特に、どのバンドも、アタマのds,の入りが、不明瞭なのが多くて。なんだか、どさくさに紛れて、曲が始まってるように聴こえたのが、とにかく残念でした。それと、第3の部分のブリッジのCongaに扱いには、さらなる細心の注意が必要だという気もしました。
自由曲で気になったの、まず懐かしの矢代秋雄の”交響曲”。昔はコンクールで、たまに取り上げる団体がありました。よく考えたら、この作品本来の姿のオケ版を聴いたコトなかったのでした。そちらも一度は聴いておかないイケナイと思いました。SPARKEの”The Year of the Dragon”は、なかなか斬新でした。演奏じゃなく、カットがね。だって、いきなり第2楽章から始めたんだもん。コンクールという、時間の制約前提の場とはいえ、コレはかなり斬新じゃないでしょうか。切らなくていい曲を探すって発想にならないのが残念です。NELSONの” Passacaglia”は、決してキライな作品じゃないんだけど、この日の演奏は、なんかダラダラしてるように思えました。でも、結果は金賞なんです。なぜなら課題曲がヨカッタから。儂もこの団体のIII.が一番いいと思いました。だから、納得のゴールドです。
そんな中、今回、一番聴いてみたかったのは、THOMASの”Come Sonday”という作品。だって、”Come Sonday”と聞いて儂が思い浮かべるのは、当然(?)ELLINGTONの”Come Sonday”。果たして、この2曲がドコでどう繋がるのかと、興味深々だったんです。でも、というか、ヤッパリというか、繋がったのは儂の中だけでした。あはは。どうやらこの曲は、日曜礼拝のゴスペルを表現しているようでした。すごーくわかりやすく言うと、映画『The Blues Brothers』でCleophus James牧師の教会のシーンかな。(違うかな)こういう、儂等国民には決して身近でないノリを、しかも吹奏楽で表現するってのは、かなり難易度高いとカンジました。でも、もっとちゃんとした演奏があるのなら、も一度聴いてみたい曲ではした。
結果については、前半の部は納得でした。一部、群を抜いてた団体は、最初の一音でもう全然違っましたから。同じステージで競い合ったヒト達も、かなりショックだったと思われます。逆に後半は、なんだか精彩を欠いているようにカンジました。こちとらが、その場に慣れてきたからかもしれないけど。
今回は高校部活時trp.の�犇菊��瓩砲發肝彑覆い燭世�、コレまでとはちょっと違ったカンジでの鑑賞となりました。いつものひとりの時ほど、深く聴き込めはしなかったかもしれないけど、いろいろと感想を言いあいながらの、なかなか楽しい時間を過ごせました。
あ、あともう一点。某電電公社系の団体は、他と比べると人数少なかったですが、それが逆にいい方向に作用していたんじゃないでしょうか。演奏が、とてもすっきりして聴こえましたから。コレからのこの世界には、示唆に富んだ演奏だったと思います。でも、結果はついてこなくて、残念でしたけど。
ログインしてコメントを確認・投稿する