mixiユーザー(id:7640532)

2023年10月19日22:54

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第6198話  肩乗り蜘蛛

どうも、ともんじょです。

イスラエルとパレスチナの問題ってものすごく根深いものじゃないですか。
知ることはできても、理解することは相当難しい。
なぜか、あまりにも風習が違いすぎるからです。
それでも何が起こったのかは知ることができます。
数日前にNHKの「バタフライエフェクト映像の世紀」っていう番組で、
イスラエルの近現代の歴史についてやっていました。
その歴史的背景にはイギリスの目論見があるんです。
しかもそれについて映画も制作されている。
「アラビアのロレンス」っていう有名な映画がありますね。
あれは実際にあったことを映画にしています。
NHKのほうをちょこっと見て、映画の方が気になったので見てみました。
アラビアのロレンス、210分越えの超大作。
第1次世界大戦のころイギリス人将校の「ローレンス」は中東に関する知識を買われてある密命を受けます。
それは「オスマントルコ帝国」を内部から崩壊させるためにアラブ系の部族をけしかけることでした。
そしてロレンスは広大な砂漠を目指しオスマントルコへの戦いを仕掛けることになります。
なんでアラブ系部族とオスマントルコがイスラエルと関係あるのって思うでしょ?
それは第1次大戦後に元オスマントルコ領に作られた国が大きくかかわるんです。
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の聖地「エルサム」のある「パレスチナ」と呼ばれている地域にイギリスはユダヤ人とアラブ人それぞれに国を作ることを約束します。
イギリスの3枚舌外交によってもともとユダヤとイスラムが共存できていたパレスチナの地で土地をめぐる争いのきっかけになります。
19世紀頃はパレスチナでは仲良く暮らしていたんですって、お隣さんがイスラムでもユダヤでも全然気にせず暮らせていけたんです。
それがね、戦後の後始末のごたごたでこんなことになっています。
ローレンスは劇中苦悩するんです、戦わせることに、そして勝利をつかんだ後におこる縄張り争いに絶望します。
1933年にバイク事故でローレンスは死んでしまいますが、もし後30年長く生きていたなら、もっと苦悩していたんじゃないのかなって。
なんで苦悩しているのかというとローレンスの思い描いていたアラブ人による国家と、
実際にアラブ人たちが始めた国の運営があまりにもかけ離れていました。
けど、それは自由や民主主義を子供の頃から実感してたローレンスと、
部族社会で民主的とは言えない風習のアラブ人の間には理想っていうものが全く違っていたんですね。
そこが甘かったんじゃないでしょうか。
3時間半の長丁場、前半は雄大な砂漠を旅する映像が多くて正直眠くなるんです。
雄大過ぎて眠い前半、そして後半が過酷な現実を突きつけられて苦悩する。
疲れる、そして、NHKプラスで映像の世紀を見て何が起こったのかを整理しました。
何があったのかは知ることができましたが、めっちゃへこみます。
なんでこんなことになっちゃったんだろうって、今すぐ武器をしまってほしいって。
おすすめです!このコンボでローレンス+映像の世紀を見るのをおすすめします。

なんか見たことある映像だなって思ったら、スターウォーズのスピンオフドラマの
「ボバ・フェット」の3話くらいがこんな感じの話だったんですよ。
けど、どうでもいいやってなっちゃうくらい重い。
それに1961年に制作された映画で、作った側もイスラエル情勢がこんなことになるとはゆめゆめ思っていなかったんだろうなって思います。
今すぐ武器をしまってください。
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