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2023年10月15日14:48

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【映画日記】『アントニオ猪木をさがして』、『キリエのうた』

 10月12日、木曜日。

 睡眠調整のために丸一日を費やした。なかなか一発で決まらない。ま、仕方が無いけれど。


 10月13日、金曜日。

 【13日の金曜日】であーーる……

 一度狂った調子を元に戻すのは大変であるなあ…… 自然の物を体内に採り入れているわけではなく、薬はケミカルなものなのだし。だから、前日はずっと寝ていた。でもまあ、多少、フワフワするものの2日かけて復活だ。作業所に行こう!!

 この日は、通所後、翌朝にかけて映画5本をハシゴしたのだけれど、朝から夕方にかけては、みっちりと作業。外勤+内勤。この日から作業の持ち帰りも別個にOKとなったので、早速に持ち帰って来た。少しずつだが、着実に前に進んでいると実感している。


 通所後、なんばへ。

 この日は、TOHOシネマズなんばと、なんばパークスシネマで新作映画チラシを収集。マーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ主演の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』はチラシが出ない模様。アララ…… でも、コレは観たいなあ!

 まずはTOHOシネマズなんば別館にて1本を鑑賞。


●『アントニオ猪木をさがして』

 昨年に亡くなった元・プロレスラー&元・国会議員&元・実業家のアントニオ猪木を巡るドキュメンタリー映画なのだけれども……

 【アントニオ猪木柄の入場特典ステッカー】が、2週目は【オカダ・カズチカ柄】(来週は【棚橋弘至柄】)で落胆。猪木のドキュメンタリーやろうが。どないやねん……(‐‐;)

 作品そのものの出来は…… 

 あー、コレはキツい。酷かった……(TT)

 ある程度のプロレス・ファンならば、知らない事柄が殆ど無いという…… 全く「さがして」などいないのだもの。オカダへのインタビューは「まあアリかな」と思ったけれど、棚橋パートは「棚橋弘至をさがして」状態で、俺様、俺様……

 また、全く不要な3本のドラマ・パートが挿入されるのだけれど、コレがもうくすぐったいというか、恥ずかしいというか…… 辛い。「1、2、3…… 駄ーーーーーっ!!!」みたいな。「劇映画ちゃうねんやったら、ちゃんと探せよ! 創ってどないするねん!? コノヤローっ!!」と……(←いつになくド酷評や……)

 評判がよろしくないので覚悟して観たけれども、それでも落胆した…… 残念至極。


 時間が空いたのでBOOKOFFに立ち寄り、しばし文庫本コーナーを探索。110円コーナーで『獣たちの葬列』(ハーパーBOOKS:刊、スチュアート・マクブライド:著)を発見したので購入。


 なんばパークスシネマに移動し、チケットを押さえてから夕食。近くの天婦羅メインの居酒屋で『天重』と『玉子のお味噌汁』。<吸い口も散らさない、落とし玉子オンリーのお味噌汁が300円>もするのね……(汗)

 うーん…… 客あしらいはすこぶる良かったのだけれど、タレがなあ…… 粘度が異様に高くてベッタベタのヌロンヌロン。コールタールと言えば大仰かも知れないが、それに近い物ではあった。これがまあ、甘い甘い、甘ったるい。ビックリする程に甘くて慄いた程。油のキレも良く無くて、米粒がベタっと纏わりつく。むぅ…… もう行かない。だから店名も書かない。


●『キリエのうた』

 公開初日。この回のみ、小さなハコでの上映だったけれど、時間の兼ね合いで、この回しか無理。東映株主優待券が使える劇場だと、他に大阪ステーションシティシネマも、T・ジョイ梅田が在るけど、そちらも同様だったので、TOHOシネマズなんばから一番近いパークスで観よう!、となった。

 入場時、公開3日間限定の入場者プレゼントである【特製フォトブック】を頂けた。【ブック】と呼ぶにはペラペラの数頁のものだけれど、初日を狙ったのはコレが欲しかったからだ。無事にGET! 嬉しい♪

 119席のハコが8割方埋まっていた。なかなかの盛況。明日からは土・日だ。もっともっと入るであろう。本作、そこそこヒットするのではないかと予想している。


【歌は歌えるが、殆ど話す事が出来ないキリエ(アイナ・ジ・エンド)を中心に、姿を消したフィアンセを探し続ける青年・夏彦(松村北斗)、傷付いた人々に寄り添おうとする小学校教師のフミ(黒木華)、キリエのマネージャーを買って出る風変りな女性・イッコ(広瀬すず)の4人。心に傷を抱えている彼らが織りなす、13年に及ぶ出逢いと別れの壮大な旅路を描く。石巻、大阪、帯広、東京―――……】というスジ。

 原作&監督&脚本を岩井俊二が、音楽を小林武史が担っている。

 出演は、上記4人の他に、村上虹郎、笠原秀幸、粗品、ロバート・キャンベル、江口洋介、樋口真嗣、鈴木慶一、奥菜恵、浅田美代子、石井竜也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉ら。

 179分の長丁場。岩井さん、『リップヴァンウィンクルの花嫁』もだけど、3時間は長いよ…… でも、それほど「長いなあ〜……」とは感じなかった。

 今年は、「これはとびきり上等っ!! 大傑作っ!!!」という邦画に出逢えていない。突き抜け大傑作が無い状態で、『エゴイスト』、『怪物』、『福田村事件』、『波紋』、『ファミリア』あたりが記憶に残っている程度である。といったところで、岩井俊二監督最新作『キリエのうた』。コレが、このまま今年のベスト・ワンになるかなー、って。

 岩井俊二って、僕にとっては<ずっと同じで居る人>なのよね。大好きなところも大嫌いなところも、ずっと同じ。僕は『Love Letter』も『ラストレター』も好きじゃあなくて、『花とアリス』なんて「超」が付く程大嫌いなのだけれど……

 でも、本来はTVドラマ作品の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』や、劇場用映画『undo “アンドゥー”』、『スワロウテイル』、『四月物語』辺りは、いずれも大好きな作品で&それらは17〜21歳あたりの時期を存分に彩ってくれたから、とても思い入れも強くて…… 他の作品も、その殆どをリアルタイムで観て来ている(『PiCNiC』は嫌いだけど)

 その後の『リリィ・シュシュのすべて』はとてもとてもキツい作品だけれど、これも好きで。『リップヴァンウィンクルの花嫁』も好きで。けれど、どの作品にも強烈に「あ、ココ、大嫌い……」と感じる部分が有る。その、僕にとって<大好きな部分>と<大嫌いな部分>が、ずっと併存している。それが<岩井俊二ワールド>。

 ずっと一緒だもの。同じだもの。その貫徹振りがね。「あ、ここまで徹底しているのは物凄い事だわ」と、うん。今回、主演しているアイナ・ジ・エンドには、「モロにCharaやん!」となるし、『スワロウテイル』も『リリィ・シュシュのすべて』も歌姫物だしね。あと黒木華の横顔を捉えたショットも「『リップヴァンウィンクルの花嫁』と一緒やん!」と。

 プロデュース作品もそう。変わらない。『ハルフウェイ』なんて、アレ、僕の周囲は誰も褒めなかった作品だけれど、僕はとても好きで。『新しい靴を買わなくちゃ』も、同じく世評は低かったけれど、僕は割合に好きで。今回の『キリエのうた』も、「あ、嫌っ……」と感じる部分と、「あ、好き! かなり好き!」と感じる部分があって……

 本作も同様。

 やはり、<好きも嫌いも込み込みで岩井俊二ワールド!、なところ、健在!!>という訳で、今回も「あ、好きっ♪」と。スジ運びもキャラ造りも、かなり狂っているけれどもね。アイナ・ジ・エンドは圧倒的存在感。広瀬すずは上手すぎ。黒木華は底力。松村北斗は原石の輝き。

 【恐ろしく歪な映画】であるのだけれども。もう、嫌なところと好きなところがバンバンと詰め込まれている上、時制も錯綜しまくって、<純粋=ピュア=ほとんど露悪キチ〇イ一歩手前、いや、もうドップリ♪>な感じだし、最後は枝葉も本筋も全部まとめてぶん投げでぃっ!!!!、っていう映画だからね、コレ。加えて、東日本大震災の絡め方も賛否が分かれるところだろう。あと、音楽に頼り過ぎじゃあないか、とも思う。お遊びや、キャラクター説明に必要な『異邦人』等、数曲は別として、他の楽曲をバンバンと乗せた構成は首を傾げるところだ。キリエ=アイナ・ジ・エンドの歌声だけで、もう充分に説得力が有るのだから……

 でも、それでも僕はこの作品が好き。清濁併せ呑んだ上で好き。

 といった中で、最後に、唐突ではあるが余談を一つ。

 劇中、石井竜也(=カールスモーキー石井)が、さだまさしの『北の国から〜遥かなる大地より〜』をカラオケで歌うシーンがあるけど、コレはアレなの? 監督第2作『ACRI』(原作&脚本が岩井俊二)で約15億円の負債を抱えた石井と、『長江』で約35億円(金利込み)の負債を抱えたさだとで、【監督作で超絶借金地獄に陥った歌手つながり】という事なの……?(^^;) ある種の自虐プレイ的なものなの? ま、ほぼ満員の場内で笑い声を発したの、僕だけだったけれどもさあ…… ま、後半で、石井は『夜明けのスキャット』もカラオケで歌うのだけれども…… いやあ、この配役で、この選曲は偶然によるものでは無いと思うなあ(^^;)

 この2作品を観終えた時点で22時過ぎ。

 地下鉄で動物園前に移動。車中、アホカップルが、<痴漢プレイ>をあからさまに行っていてゲンナリする。ほぼ満員の車中で、ずっと展開されたものだから、「あー、嫌、嫌……」と。同じ駅から乗り込んだのだけれど、ホームで電車を待っている段階から猛烈なイチャつき振りであって、「ヤだなあ〜……」と思ってはいたのだ。それが車内ではもう、完全に<プレイ>である。それはそれはもう、完全に度を越えたもので、周囲もしかめっ面。公衆猥褻罪だよ、キミたち…… でもまあ放置。一駅区間で良かった。ずっと隣でヤられたら敵わない。

 ドン・キホーテで飲み物を買い込んで、その後、新世界国際劇場へ向かった。


 一旦、ココで区切りますー。

 ひとまずは以上。


<左添付画像使用許諾:(C)2023 映画「アントニオ猪木をさがして」製作委員会>
<中&右添付画像使用許諾:(C)2023 Kyrie Film Band>
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