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2023年09月22日07:00

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教育の名の呪い

【学校の「こうあるべき」が壊すもの(3)/ユース合宿作品紹介(4) Tansa】
https://tansajp.org/youth/project2-3 抜粋
◇ 今も覚えているビンタの手の痛み
◇ 体罰が快感に
◇ 見せしめに生徒を退学させる
◇ 150年続いた公教育システムの限界
私が今回のテーマを取材した理由は、「なぜこんなに素敵な子なのに自分を卑下し、時には死にたいとさえ思いながら過ごさなければいけないのか」と憤りを感じることがよくあったからだ。卑下をしている理由は決まって、学校が決めた「こうあるべき」に当てはまらないことによって周りから否定された経験だった。

この否定では、本人さえも「こうあるべき」に当てはまらない自分が悪いと思うようになる。まさに呪いだ。

では、呪いを生徒にかける教師は悪魔のような存在なのか。私がKさんを取材すると、そんなことはなかった。Kさん自身が、「こうあるべき」という価値尺度の一本化に縛られ、生徒を追い込んだことに苦しんだ。

また、私がこの問題について周囲に語る時、「不登校や発達障害への理解を深めることが重要だ」と受け取られることが多かった。あたかも、特殊な生徒だけに問題の原因があると誤解されてしまうのだ。

そうではなくて、そもそも一本化された価値尺度に当てはまらない生徒を排除する、従来の学校の「こうあるべき」を見直さなければいけない過渡期にきている。

教育哲学者の苫野一徳は、公教育が始まって150年間続けられてきた「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学級の中で、教科ごとの出来合いの答えを、子どもたちに一斉に勉強させる」システムが、落ちこぼれ・吹きこぼれなどの問題を構造的に引き起こしているとして、このシステムが限界を迎えていることを指摘した。
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