一般にピンバイスといえば模型工具で、プラモデルに穴を開ける小さなドリルのことですが、この場合はプラモデルショップの名前になります。
創業48年。ぼくらが住んでいた地区では有名なお店で、ぼくも小中学生の頃、本当にお世話になりました。
ガンプラブームのときも朝から並んでここで買ったし、そうじゃないときも暇さえあれば顔を出して棚に並ぶプラモを眺めて楽しい気分を味わっていたものです。
プラモデルだけでなく、バンダイが発売していた「模型情報」という小冊子や、タミヤRCカタログなんかも買ってたなあ。
店長さんは禿頭のやさしい感じのおじさんで、ピンバイスに通っていた人たちはみんなよく覚えているはず。
その店長さんが、七月に亡くなっていたそうで…
それを知ったのはX(ツイッター)だったんですが、発信はピンバイス関係者ではなく、「MODEL ART」というプラモデル専門誌のツイートで、さらにそこから声優の関智一さんのリポスト(リツイート)で知りました。
あの小さなお店が専門誌にも知られているほどだったんだな。
そして関さんはぼくとほぼ同世代の同郷で、やはりピンバイスに通っていたそうで…
ものすごく狭い地域での話ではありますが、あの近辺に住んでいて、プラモデルに少しでも興味がある人にとっては、大きな訃報だと思います。
ぼくもお店には本当に何年も行ってなかったですが、それでもやはり、悼む心は自然に湧いてきます。
小林店長さん、本当にありがとうございました。
お店がどうなるかはわかりませんが、でもぼくらはきっとピンバイスというプラモ屋さんのことは一生忘れません。
もう一度、ありがとうございました。
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