中学1年生の思い出
体育祭の花はフォークダンス!
その日、初めて初恋の人と手をつなぐことになった。
クラスは違ったし、めったに僕の目では彼女を見つけることはできていなかった。
でも、フォークダンスで一人一人の女子を見ると彼女を見つけることができ、うまく順番も回って来そう。
手をつなぐ瞬間はグラウンドが傾くんじゃないかと思うほどドキドキしたし、視界がモノクロの世界のようだった。
今もその光景は白黒写真の印象のまま胸に残っている。
彼女は全くすました顔で軽く背けられ、僕のことなど覚えてもいないかのようだった。
小学校2年生で同じクラスになってからはクラスが一緒になることはなかったし、5年生になると同時に隣の小学校に転校して行った。
中学校はまた同じになったものの、やはりクラスは一緒にならなかった。
だから卒業するまでとうとう僕は彼女を見つけることすらほとんどできなかったのだ。
卒業写真で彼女を見た時には小学校時代よりほっそりとしてかなり印象が変わっていたし、そりゃあ、見つけられんわなあとも思った。
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