中学1年生の想い出
短距離走に自信があった僕は体育祭で100m走に立候補した。
しかし、クラスの体育委員から男女混合リレーに出場してもらうことになったと聞いた。
100m走なら自分一人で勝ち取れる勝利だし、少しはカッコいいところが見せられると色気もあった。
リレーとなるとバトンがうまくできるかどうかの不安が大きい。
万一自分が何人にも抜かれたりしたら、チームへの迷惑にもなる。
そんなこんなで不満と不安の中でリレー出場は決まった。
予行ではトラックのラインが時々見えていなくて、しっかり中に入ってしまった場面もあって、クラスメイトから早速指摘される。
体育祭はおもにクラス対抗になっていた。
このリレーには、
Hさん(女)→僕→Tさん(女)→I君(男)
という順で走った。
本番でもバトンの受け渡しはおっかなびっくりで効率は悪かったはず。
でも、僕はスタートしてすぐに一人を抜いた。
僕のクラスは結果として6クラス中の1位を獲得!
それでも、「おめでとう!」は最終ランナーのI君に集中。
「僕も頑張ったんやけどな」と寂しくなった。
当時はまだビデオが普及していない中、無声の8ミリカメラで父がこの場面を撮影していた。
近所のおじさんが僕の走っているところを写真に収めてくれていた。白黒だったけど、けっこうカッコよかったんよ。(笑)
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